イエとヒト。Renovation #2 実家の面影を残し、「裏路地の隠れ家」を内包した家。

プロモーション | イエとヒト。リノベーション

2026.09.09

家は、ただの「住む場所」ではなく、そこに暮らす人の価値観や生き方が映し出される場所。どんな家にも、住む人ならではのこだわりやストーリーが詰まっています。シリーズ『イエとヒト。Renovation』では、建物のポテンシャルをいかし、自分たちのライフスタイルに寄り添う住まいを実現させた人たちにフォーカス。リノベーションによって新しくなった暮らしをご紹介していきます。

 

今回は、しゅんすけさんファミリー。理想の家づくりを追い求めた結果、彼らが選んだのは、ご主人が生まれ育った実家をリノベーションするという道でした。そんなご家族が「高田建築事務所」とじっくり対話を重ねて築き上げたのは、ミリ単位で調整された生活動線と、裏路地のような隠れ家空間が同居する住まい。シミュレーションゲームを使った型破りな設計プロセスから、実家の面影をこれからの生活にいかしていく過程まで、いろいろと聞いてきました。

 

しゅんすけさん、さおりさん

奥さんとお子さんふたりの4人家族。しゅんすけさんが生まれ育った実家を受け継ぎ、「高田建築事務所」と共にフルリノベーションを行う。現在は、日々変わる子どもたちの好奇心に合わせて本が増え続けている暮らしを満喫中。今後はライフステージに合わせて、余白を残した趣味室をカスタマイズしていくのが密かな目標。

 

 

企画/プロデュース・北澤凌|Ryo Kitazawa
イラスト・桐生桃子|Momoko Kiryu

 

――今回のリノベーションは、いつ頃から進められていたのでしょうか。

契約してから解体着工まで、1年以上ありました。建物自体は今年の2月に完成して、外構の残りの部分は春までかかったというスケジュールでしたね。設計や打ち合わせの段階から、本当にたくさんの方に時間を割いていただいて進めました。

 

――海外の本や雑誌の切り抜きを持参して打ち合わせに臨まれていたそうですね。

夫婦揃って建築のデザインが好きで、いろんな雑誌を読み漁っていたんです。それに加えて、私は『The Sims』という生活シミュレーションゲームで自分なりに平面図を作って、「この柱の位置ならこう動線が繋がる」「パントリーをここに配置すれば荷物の搬入が楽になるな」と検証していたんです。私たちの家づくりはその図面を高田さんに持ち込んだのがはじまりでした。

 

 

――ゲームのシミュレーションからスタートしたとは驚きです。しかし、実際の建築には構造上の制限が伴いますよね。

そうですね。ゲームの中では壁を自由に抜けますが、現実には強度の問題があります。「ここは実現可能か」を相談しながら、高田さんが現実のかたちに落とし込んでくれました。こちらの要望を丁寧に汲み取りつつ、私の図面を驚くほど洗練された提案にブラッシュアップして返してくださったときは感動しましたね。

 

――今回新築ではなく、ご実家をリノベーションするという選択をされた背景について教えてください。

ここには私が生まれてからずっと過ごしてきた実家がありました。祖父母の介護をし、最期を看取った場所でもあり、家族の歴史が深く刻まれている空間です。その骨組みや面影を残しながら、これからの家族構成に合ったかたちにリノベーションしたいと考えました。上の子が小学校に上がるタイミングだったことも大きいです。

 

――高田建築事務所さんに依頼された決め手は何だったのでしょうか。

大手のハウスメーカーさんも含め複数見学しましたが、いちばん柔軟な対応力を感じたのが高田さんでした。私たちの複雑な要望を可視化し、具体的なかたちにする見通しを示してくれたことが最大の理由です。

 

――対話を重ねる中で、特に印象に残っている提案はありますか?

趣味室と、その手前にある前室の提案です。「日常から切り離されたリラックスできる特別な空間」を求めていたのですが、オンとオフをどう切り替えるか悩んでいました。そこで高田さんが社内コンペを実施し、いろんなアイデアを募ってくれたんです。その結果、趣味室のエリアだけは裏路地の隠れ家のような空間に仕上がりました。壁もそこだけ独特な塗り壁にしていて、完全に自分の世界に没入できます。

 

 

――ちなみに、趣味室にはどのようなものが配置されているのでしょうか。

大型テレビとプロジェクター、それからお気に入りの照明が吊るされているシンプルな状態です。あえて最初の段階では造り付けの棚などは作らず、ガランとした余白を残してあります。これから自分たちのライフステージや用途の変化に合わせて、家具や調度品をカスタマイズしながら、その時々で部屋の役割が変化していくような拡張性を持たせたいと考えています。

 

――余白を残すことで、用途を固定しないわけですね。お持ちの書籍の収納についても、以前のご実家のものを受け継いでいるとお聞きしました。

リノベーションする前も2階の廊下に家族の本棚がありました。今回も吹き抜けに面したほぼ同じ位置に、壁一面の本棚を作っていただきました。過去の記憶と現在の暮らしが、空間を通じてつながっていると感じます。

 

 

――実際に生活がスタートしてからの住み心地はいかがですか?

面白いなと感じるのが、「住めば住むほど、どんどん生活に馴染んで使いやすくなっていく家」だということです。引越しのときは荷物が収まるか不安でしたが、いざ収納をはじめると驚くほどぴったり収まっていって。日常の動線においても、何ひとつストレスを感じることなくスムーズに行動に移れるんです。

 

――最後に、家づくりを経験された先輩として、これから新築やリノベーションを考えている人たちへメッセージをお願いします。

理想のイメージを設計士さんと共有し、出来上がるまでのプロセスをとにかく楽しむことが大切だと思います。そうして完成した家は、住みはじめてからも「この柱の配置についてあんな話し合いをしたな」と記憶が蘇り、愛着が何倍にも膨らみます。既存の構造を活かしつつ、過去の記憶と現代の暮らしをつなぐのがリノベーションの醍醐味だと思います。

 

対談記事はコチラ

 

 

 

株式会社 高田建築事務所/リフォーム研究所

「家に合わせて暮らす」から「わたしらしく暮らす」へ。暮らし初めた当初は快適だったお住まいも、長い年月が経つにつれ、変わってくる家族構成や生活スタイルに合わなくなってくることもあります。そんな時はもう一度「わたしらしく楽しく暮らす」ために、住まいの新しいカタチについて考えてみませんか。不便を快適にするのはもちろん、あなただけの「わたしらしさ」に囲まれた空間という物語をご提案します。

 

Q. 今回の家づくりのポイントについて教えてください。

A. ご家族皆さまが本好きと伺っていたため、「本のある暮らし」を住まい全体で楽しめることをコンセプトに設計しました。2階の廊下には家族みんなで共有できる本棚を設け、ヌックや書斎、共有本棚前のフリースペースなど、思い思いに読書を楽しめる居場所を家中に計画。ひとりで静かに過ごしたいときも、家族の気配を感じながらくつろぎたいときも、その日の気分に合わせて心地よい場所を選べる住まいです。

 

Q. 施主様との思い出のエピソードはありますか?

A. 隣にご両親が住まわれる新築のお引渡し後からの工事だったため、着工まで約1年半、じっくりとお打ち合わせを重ねることができました。ご家族の好きなものや「こんなイメージの空間にしたい」というご要望をたくさん伺いながら、暮らしを一緒に想像し、少しずつ住まいを形にしていく時間を楽しませていただきました。また、前室の壁は、ご夫婦お二人でDIYの塗り壁に挑戦していただくことに。初めてとは思えないほどきれいな仕上がりで、ご夫婦お二人が楽しみながら塗られた時間が伝わってくるようでした。

 

 

株式会社 高田建築事務所 リフォーム研究所

新潟県 新潟市中央区女池6-2-25

025-282-7011

※最新の情報や正確な位置情報等は公式のHPやSNS等からご確認ください。なお掲載から期間が空いた店舗等は移転・閉店の場合があります。また記事は諸事情により予告なく掲載を終了する場合もございます。予めご了承ください。

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