なんでもない日に、ちょっと寄り道。
東青山にできた「Cafe あんばす」
カフェ
2026.10.04
西区東青山に今年4月にオープンした「Cafe あんばす」。「なんでもない日」に気軽に立ち寄ってほしいと、給食関係のお仕事で同僚だったおふたりがはじめたお店です。今回は、お名前とお顔を伏せてのご登場。店のモチーフであるうさぎにちなみ、『不思議の国のアリス』から「白うさぎさん」「三月うさぎさん」としてご紹介します。お店をはじめたきっかけや、メニューへのこだわりなど、いろいろお話を聞いてきました。
白うさぎさん
(Cafe あんばす)
新潟市内で営業の仕事を経験した後、喫茶店やイタリアンなど、飲食関係の仕事をはじめる。その後、集団調理に関わる仕事も経験。職場の同僚だった三月うさぎさんとともに、今年「Cafe あんばす」をオープンする。
三月うさぎさん
(Cafe あんばす)
建設会社や保険会社の事務として働いた後、カフェで働きはじめる。その後、給食関係の仕事を経験し、白うさぎさんとともに「Cafe あんばす」をオープンする。『ちいかわ』にハマっており、『ちいかわ』を知らない白うさぎさんに、感想をよく話しているんだとか。
いつか自分のお店を。
「Cafe あんばす」ができるまで。
――今日はよろしくお願いします。まず、おふたりのこれまでのことを教えてください。
白うさぎさん:もともと、郵便局で営業の仕事をしていました。仕事柄、お昼ごはんは外食することが多かったんです。忙しい仕事のなかで、お昼ごはんを食べている時間だけが「自分の唯一休める時間」で。このときの経験から、みんなが休めるような心地のいい空間を作りたい、と漠然と考えるようになったんです。それで、営業の仕事をやめて喫茶店やイタリアンなどいろんな飲食店で調理の仕事をはじめました。
三月うさぎさん:私は最初、建設会社や保険会社で事務の仕事をしていました。結婚をきっかけに事務の仕事をやめて、その後カフェで調理の仕事をはじめたんです。料理を作るといっても、カフェと家では感覚がまったく違って、すごく楽しかったんです。お客さんから「美味しかった」って言ってもらえたり、美味しそうに食べてくれる姿を直接見ることができたり、新鮮でしたね。
――おふたりはその後、同じ場所で働くことになったんですね。
三月うさぎさん:子育てがひと段落して、働きはじめた給食関係の仕事で、白うさぎさんと一緒に働きました。ここでも、カフェとは違う料理の楽しさに気づいて。長いこと給食関係の仕事で働いていたんですけど、カフェで働いていたときの楽しさもずっと心に残っていたんです。「いつか自分で作ったものを、お店で出してみたい」って思いを白うさぎさんと話したのが、このお店を作るきっかけだったかもしれないですね。
白うさぎさん:休憩中の世間話の延長で、ふたりとも「いつか自分で何かをはじめたい」っていう気持ちを持っていることを知って。お互いの理想とか、これからのことをよく話していたんです。給食関係の仕事の契約が切れるタイミングで「ふたりでやってみようか」って話して、お店を作ることにしました。
――どんなお店にしようか、何かイメージはありましたか?
白うさぎさん:漠然と、カフェや喫茶店のようなお店がいいなと思っていました。ふたりでお店について話す中で、「誰でも気軽に入れるお店にしたい」っていうことは共通していたんです。散歩をしている途中や、ちょっとした待ち時間に「軽くお茶しよう」って入ってもらえるような。それもあって、なるべく安い価格で提供したいっていう思いも最初からありましたね。
三月うさぎさん:コインランドリーが隣にあるこの物件でお店をはじめることにしたので、ふらっと入れる気軽さはマストかなって。この辺りは、住宅街が近いですし、幹線道路沿いでもあるので、いろんな方に気軽に立ち寄ってもらえるかなって。
――「Cafe あんばす」というお店の名前の由来についても、教えてください。
白うさぎさん:『不思議の国のアリス』に出てくる「アンバースデー(Unbirthday)」という言葉からお店の名前をつけました。「なんでもない日」という意味で、日常使いしてほしいという思いを込めています。それで、『不思議の国のアリス』から連想して、うさぎをモチーフにしました。
――だから、お店の看板や店内にうさぎがいるんですね。
三月うさぎさん:小さい頃うさぎを飼っていたこともあって、思い入れがあるんです。看板は、絵やデザインが得意な私の娘に描いてもらいました。看板だけうさぎなのもさみしいと思って、店内にもうさぎの小物を置きはじめたら、今ではその数がオープンしたときの倍になっています(笑)


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手作りのごはんとスイーツを、
気軽に楽しめる価格で。
――あらためて、「Cafe あんばす」ではどんなものが楽しめるか、教えてください。
白うさぎさん:ランチとカフェ、それぞれメニューをご用意しています。この辺りは会社も多くて、お昼どきにはランチを食べにサラリーマンの方が来てくださるんです。なので、喫茶店っぽいパスタやサンドイッチの他にも、カレーやチキンソテーのようながっつりしたメニューもご用意しています。
三月うさぎさん:ランチだと、チキンソテーをリピートしてくださる方が多くて。しっかりお肉が食べられるカフェは意外とないと思うので、そこは少し差別化できているかなと思っています。
――しっかり食べられるのは嬉しいです。カフェのメニューは、どんなものが?
三月うさぎさん:まず、チーズケーキとガトーショコラは出したいと思っていて、そこに何を加えようか考えて、メニューを決めました。白うさぎさんのアドバイスもあって、ブリュレと抹茶のティラミスを入れることにしました。
――それぞれのメニューには、どんなこだわりがあるのでしょう。
白うさぎさん:ランチもカフェメニューも、なるべく既製品を使わず、手作りにこだわっています。あと、給食関係の仕事で働いていたときの経験を活かして、栄養バランスを考えて作っていますね。カレーなら、お肉より少し多めに野菜を使ったり、見た目の彩りもきれいになるように、意識して調理しています。
三月うさぎさん:カフェのメニューだと、特にケーキは、口どけにこだわっていますね。私自身、実は甘いものがそこまで得意ではなくて。ガトーショコラもひと切れ食べきれないくらいなんです。そういう人でも食べやすいように、口どけの良さにはこだわって作っています。
――いろいろ試して、そのこだわりを体験してみたくなります。
白うさぎさん:ランチもスイーツも、毎回食べるものを変えて、全種類食べてくださった方もいらっしゃいました。その中で、気に入ったものをリピートして楽しんでくださっていますね。
三月うさぎさん:最近だと、ガトーショコラとコーヒーを頼まれて、さっと食べていかれる方がいらっしゃって。ちょっと気になっています(笑)。それぞれのお客様が、自分なりの楽しみ方を見つけてくださっているのかなと思います。
――ところで、どのメニューも、かなりお手頃ですよね。1000円前後でランチが食べられたり、ケーキとセットでコーヒーを頼むと、1杯500円以下で飲めたり。
白うさぎさん:「なんでこんなに安いの」と驚かれることもあります。私たちは昭和生まれで、「500円でランチが食べられる」っていう時代で育った世代ですから、その感覚がずっと頭の中にあるんです。みなさんに毎日来ていただけるような、親しみやすいお店にしたかったので、価格は抑えめにしています。


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少しずつ前へ進めるように。
「美味しかった」が励みになる。
――「Cafe あんばす」がオープンしてから半年ほどが経ちました。
白うさぎさん:まだ手探りでやっている部分は正直あります。オープンしてからずっと通ってくださっているお客様が増えてきたのは嬉しいですね。今後は週替わりメニューや、季節ごとのスイーツも考えていきたいのですが、今はお店を回すことに精一杯なところもあって、無理はしないようにしています。ふたりでできることのバランスをとりながら、できることから少しずつはじめていけたらと思っています。
――お店をはじめてみて「よかった」と思うことは?
白うさぎさん:「美味しかったよ」というお客さまからの言葉や、週に1回でも来てくださるお客さまがいることは、やっぱり嬉しいですね。まだ「常連さん」と呼んでいいのか分からないくらいですが、この数ヶ月、お店に通ってくださる方もいらっしゃって、必ず「美味しかったです」というひとことが、すごく励みになっています。
――最後に、これからの目標を教えてください。
白うさぎさん:まずはお店を続けていくことですね。その先でいろいろ挑戦できたらいいなと考えています。例えば、定番のメニューだけじゃなく、ここでしか食べられない、この独自のメニューを開発してみたいですね。
三月うさぎさん:私は個人的に、子ども食堂のような社会に貢献できる活動にも少し関心があって。このお店としてではなくても、何か社会に返していけることがあればいいなと。お店を続けていく中で、何かできることを見つけていこうと思います。


Cafe あんばす
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