好きなことだから、続けられる。
新しい古着屋のかたち「古着屋2000」
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2026.09.21
今年2月に東堀にオープンした「古着屋2000」。実はこのお店、5年以上前から古着を販売しているオンラインストアの実店舗なんです。店主の外山さんは、とある理由から大学2年生のときに古着のオンライン販売をはじめました。その理由や、新潟に実店舗を作った経緯など、いろいろお話を聞いていました。
外山 光
Hikaru Toyama(古着屋2000)
2000年生まれ、長岡市出身。埼玉の大学に在学中オンラインで古着の販売をはじめ、都内でPOP-UPイベントなどを開催する。2023年に新潟に戻り、2026年には実店舗をオープン。休日は奥さんとごはん屋さんによく行くそう。
ものを集めるのが好き。
自己分析で見つけた、できること。
――早速ですが、外山さんはどうして古着屋さんになろうと思ったんですか?
外山さん:ざっくり言うと、就職したくなかったからです。
――その理由を聞いてもいいですか?
外山さん:大学時代、じいちゃんと一緒に住んでいたんです。就職して、じいちゃんと離れるのが嫌だなと思って。就職はせず、自分で何かをしたいと思っていました。それで、大学2年生のときにオンラインで古着を売りはじめたんです。
――どうして古着を販売しようと思ったのか、気になります。
外山さん:自分には何が向いているのか、じっくり自己分析をして決めました。小さい頃に好きだったものや楽しかったこと、思いつくものを全部紙に書いてみて。小さい頃からシールとかカードとか集めるのがとにかく好きで、ちょうどその頃古着も集めていたので、古着屋さんをはじめることにしたんです。
――自分に合っている、と思ったんですね。
外山さん:最初は「小遣い稼ぎができればいいかな」くらいの気持ちではじめたんですけど、最初はまあ売れなくて(笑)。それでも自己分析を通して「できる」って思えていたから、宣伝や発信を続けていきました。そうしたら、本当にちょっとずつでしたけど、売れるようになって。「これを仕事にしたら楽しいだろうな」って思うようになったんです。
――そう思えるまで続けていたのが、すごいです。
外山さん:不純な理由かもしれないですけど、「就職したくないな」って思いがあったから、続けることができましたね(笑)。とはいえ、就職も選択肢のひとつにはあったんです。でも、「いつでもできるから、もう少しやってみよう」って続けていくうちに、オンラインでの販売をはじめてから5年くらい経っていました。
――外山さんが埼玉から新潟に戻ってきたのには、どんな経緯があったのでしょう。
外山さん:奥さんと一緒に埼玉に住もうとしていたんですけど、当時新潟に住んでいた奥さんに「地元の友達と会えなくなるのが不安」って言われて。僕は場所にこだわりはなかったし、「新潟は新潟で楽しいだろうな」って思ったから、僕が新潟に戻ってくることにしました。


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古着屋さんのイメージを変える、
ひと目でわかる、手に取りやすい古着。
――これまでオンラインで古着を販売されていましたが、店舗を作ったのには、どんな思いが?
外山さん:東京で4回くらいPOP-UPイベントを開催したときの経験が大きいかもしれません。オンラインとは感覚が全然違って、お客さんのリアクションをその場で見られたのはすごく新鮮でした。POP-UPを通して、「店舗を持つのも結構楽しいな」って実感できるようになったんです。
――お店を作ることは、外山さんにとってもはじめての経験ですよね。最初、どんなお店にしたいと思っていたのでしょう。
外山さん:古着屋さんによくありがちな、「暗い」「入りづらい」っていうイメージを変えられるようなお店を作りたいと思っていました。物件を探しているときも、明るくて日当たりのいいところを探していて。たまたま紹介してもらったこの物件は、大通りに面しているし、ガラス張りだから光もよく入って、僕のイメージにぴったりだったんです。この場所を活かして、壁や床、照明を白めにしました。
――確かに、外を歩いていても店内がよく見えます。お店の中も全体が見渡せて、どこにどんなものがあるか見つけやすそうです。
外山さん:お店のレイアウトは結構考えましたね。入ってきたお客さんが戸惑わないように、どこに何があるかはわかりやすいようにしました。より気軽に立ち寄ってもらえるよう、外からも見える入り口付近には、3,000円の古着をまとめたラックも置いています。このラックに興味を持って、お店に入って来てくれる方もいらっしゃるんですよ。
――「古着屋2000」には、どんな古着が置いてあるのでしょう。
外山さん:古着っぽくない、着てもらいやすい服を選ぶようにしています。素材やシルエット、色などを吟味しています。お店でお客さんと話したり、着ている服をよく見たりするようになってから、「お客さんにこんな服も着てほしいな」という理由で服を選ぶことも多くなりましたね。
――Instagramでは、服のタグの画像を投稿されることもありますよね。
外山さん:古着が好きな人って、タグを見たら年代やどんなアイテムなのかが、だいたい分かるんですよ。それを紹介したら、お店にある古着がどんなものか、わかりやすいんじゃないかなと。あと、単純にタグって可愛いなって思って(笑)。タグ違いですけど、値段が書いてあるお店のタグには結構こだわっているんですよ。
――そのこだわり、ぜひ教えてください。
外山さん:服のどこに、どんな穴やシミがあるかも書いているんです。仕入れた古着をメンテナンスするときに古着の状態を記録しておいて、店頭に並べるときにタグに記載しています。こうすれば、僕もお客さんも、服のタグを見ればどんな状態かがひと目で分かって、win-winじゃないですか。


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好きだからこそ、長く続けたい。
新しい古着屋さんのかたち。
――オンラインと実店舗、どちらもやってみて、いかがですか?
外山さん:ぶっちゃけ、そんなに大変じゃないですね、オンラインと店舗用で写真の撮り方や取る場所を変えたり、それぞれで販売する古着のメンテナンスをしたりする必要はあるんですけど、全然苦にならないです。本当にこの仕事が合っているんだなって感じていますね。
――これもきっと自己分析のおかげかもしれませんね。これからお店でやってみたいことを教えてください。
外山さん:「古着屋2000」のフランチャイズみたいなお店を増やしていきたいです。古着屋をしたい人に店長を任せて、お店を増やしていけたらなって。でも、そのための資金はまだまだ足りないので、今はこの店舗を地道に続けていこうと思っているんですけどね。
――「古着屋さんをやってみたいと思っているけど、どうしたらいいか分からない」という人には、すごくいいステップかもしれませんね。
外山さん:そうですね、店舗運営のやり方は、オンラインも対面も結構ちゃんとしていると思うので、教えられることはあると思います。古着屋さんのいいところは、お店に立つ人の色が出ることだと思うので、同じ「古着屋2000」って名前でも、店舗によって雰囲気が変わるのは面白いかなと。30歳までには、かたちにできたらいいなと思っています。これから古着屋さんとして、いかに長く続けられるか客観的な数字も見ながらやっていこうと思います。


古着屋2000
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