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「パンとおやつ 奥阿賀コンビリー」で働く、岡山県出身の小山さんにインタビュー。

阿賀町にある「パンとおやつ 奥阿賀コンビリー」は、地元の人はもちろん、休日には遠方からのお客さんでも賑わう、パンとおやつの人気店です。最近では新潟市内の百貨店に阿賀町の特産であるエゴマやオニグルミを使ったオリジナルの商品も提供しているとか。そんな幅広い活動をしているパン職人の小山さんは、岡山県からの移住者。パンのこと、新潟にやってきた理由、いろいろとお話を聞いてきました。

 

パンとおやつ 奥阿賀コンビリー

小山 萌 Moe Koyama

1998年岡山県生まれ。地元岡山の高校を出た後、大学は「自主卒業」。2019年秋に「パンとおやつ 奥阿賀コンビリー」でアルバイトをしたことをきっかけに、2020年春に同店入社。仕事終わりに阿賀町の温泉を楽しんだり、料理することが趣味。岡山の友達とはオンラインゲームで盛り上がることも。

 

日本版「ワーキングホリデー」を利用して、岡山から阿賀町へ。

――小山さんって、岡山県から移住してきたんですよね。遠路はるばる新潟へようこそ。まずは、小山さんが働いている「パンとおやつ 奥阿賀コンビリー」について教えてください。どんなお店なんですか?

小山さん:日本酒で有名な麒麟山の麓にあるお店で、パンとおやつの販売とカフェをやっています。地域おこし協力隊の制度を利用して阿賀町に移住したオーナーの柳沼さんご夫婦(旦那さんは福島県、奥さんは東京都出身)が2016年にオープンして、阿賀町の名産のオニグルミや季節の素材を使った商品を提供しているんです。

 

 

――オーナーご夫婦も県外出身の方なんですね。小山さんは、どんなキッカケで阿賀町に?

小山さん:大学3年生のとき、みんなと同じように就職活動をしていたんですけど、どの会社も魅力的に感じることができませんでした。それで企業に勤めるのではなくて、自分の夢を追いかけて好きな道を歩もうと思って、大学を休学して「ふるさとワーキングホリデー」の制度を利用し阿賀町に来たんです。

 

――「ふるさとワーキングホリデー」って、どんな制度なんですか?

小山さん:ワーキングホリデーというと、海外で一定期間滞在して働いたり、異文化を体験したりするイメージですよね。これを国内に置き換えたのが「ふるさとワーキングホリデー」です。都市部に住んでいる若者が地方に滞在して働いて、その地域とのつながりを深めていくのが目的らしいです。

 

ありのままの姿でいられる場所。それは夢の場所でもあった。

――さきほどちらっと出た「自分の夢」って、どんな夢だったんですか?

小山さん:高校生のとき、受験勉強にちょっと疲れちゃったんです。それで、気分転換にカフェに行ってみたら、その時間だけはなんだか自分が自分らしくいられる気がしたんですよね。話しかけてくれるおじさんがいたり、お店の人が優しかったり。なんだか「人とのつながり」を感じて。それで、将来は、世の中のいろんな人に居心地のよい空間を提供するために、カフェをやりたいって思うようになりました。だから、私の夢は「カフェ」だったんです。

 

――それで「ふるさとワーキングホリデー」のアルバイト先として「奥阿賀コンビリー」を選んだんですね。

小山さん:はい。人とのつながりがあって、経営の柱がいくつもあるようなお店を経験したかったんです。「奥阿賀コンビリー」は、パンやおやつを販売するだけじゃなくて、カフェも展開しているし、商品を百貨店に卸しているから、とても勉強になりました。いろんなサービスがあれば客層も広がるし、経営の安定につながることも学ばせてもらいましたね。

 

 

――今は正社員として働いているけれど、当時はアルバイトだったんですよね。大学を卒業してからまた阿賀町に戻ってきたんですか?

小山さん:それが……アルバイトを始めてすぐに「阿賀町に移住して、ここで働きたい!」ってビビッと感じちゃったんです。でも家族に心配をかけてしまうからどうしようと悩んで、お姉ちゃんに電話で相談してみました。

 

――お姉ちゃんは何て?

小山さん:「いろいろ悩んでも、自分のやりたいことを選べばいいよ」って、私の背中を押してくれました。それから、両親に安心してもらうために、将来のビジョンを企画書にしてプレゼンしました(笑)。で、 無事に家族にも応援してもらうことができたから、大学を「自主卒業」して、去年の春から「奥阿賀コンビリー」で働き始めることができました。

 

 

――家族にプレゼンまでしたんですね(笑)。移住してきてみて、今はどんな気持ちですか?

小山さん:人との出会いに恵まれているから、私はいつも笑顔でいられるんだと思います。学生時代は、「やらなくちゃいけないこと」と「やりたいこと」にギャップがあって、いつも「自分はダメなんだ……」って思っていました。でも、この場所に来てから、ありのままの自分でいていいんだって心から思えるようになりました。今が一番楽しいし、幸せです。

 

 

「奥阿賀コンビリー」に並んでいる20〜30種類のパンは、どれも朝5時から小山さんが作っているそうです。どんな素敵なパンがあるかは、ぜひ皆さん、実際に足を運んで見つけてください。オーナーの奥さんが作る焼き菓子も絶品ですよ。

 

 

 

パンとおやつ 奥阿賀コンビリー

新潟県東蒲原郡阿賀町津川3668

0245-92-7100

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