Days Coffee Roaster
白井 渉 Wataru Shirai
1989年新潟市生まれ。飲食店などでの経験を経て、コーヒー卸業や自家焙煎、カフェ運営などを行うSUZUKI COFFEEへ入社。バリスタや焙煎士として腕を磨き、2021年に「Days Coffee Roaster」をオープン。
——たくさんのコーヒーがお店のカウンターに並んでいますね。これは何のためのコーヒーなんですか?
白井さん:これ、試飲用のコーヒーなんですよ。例えば「ストロベリーみたいな酸味が特徴です」なんて言葉で言っても、どんな味なのか理解するのって難しいじゃないですか。だから「Days Coffee Roaster」では、実際に試飲してもらうことでそれぞれのコーヒー豆の違いを感じてもらって、自分の好みのコーヒーを買ってもらえるように、全種類、試飲スタイルを取り入れているんです。
——これだけ並んでいるってことは、味の幅も広いのでは?
白井さん:そうですね。苦味とコクがしっかりとあるオーソドックスなものから、山椒みたいな味がするスパイシーなフレーバー、紅茶みたいなコーヒーまで、常時10種類以上あります。
——じゃあ今まで知らなかったコーヒーとの出会いがありそうですね。
白井さん:「どんなコーヒーが好きですか?」って質問に、「酸味がなくて、濃いコーヒーが好き」と答えていた人も、実際にいろんな種類のコーヒーを試飲していくと、最終的には正反対のテイストを選ぶこともざらにありますね。
——白井さんにとって、「美味しいコーヒー」とは?
白井さん:透き通ってクリーンな味わいなんだけど、しっかり産地特性や旨味、甘みを感じられて、「あれっ?」っていつのまにか飲み終わっている、そんなコーヒーが理想ですね。あとはワクワクさせてくれたら最高ですねっ。
——そんなワクワクする最高のコーヒーを目指して、こだわっていることはありますか?
白井さん:コーヒー豆の個性やポテンシャルを最大限に引き出すために、それぞれのストライクゾーンを見極めて、「Days Coffee Roaster」らしいフレーバーになるように焙煎しています。例えばカッピングシートに書かれているのがストロベリーのフレーバーだとしても、うちではブルーベリーになるように焙煎度合いを落とし込むとか。
——ふむふむ。それでは最後にコーヒー好きの人たちへ向けて、どのようにコーヒーを楽しんでもらいたいかメッセージをお願いします。
白井さん:コーヒーって、産地や農園、品種、焙煎度合い、淹れ方など、組み合わせが無限にあるんですよ。だからこそ、自分の好きを見つけてもらって、とにかく自由に楽しんでもらいたいと思っています。コーヒーは自由。枠に捕らわれずに、美味しく、楽しく、コーヒーカルチャーに触れてみてください。
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