Things

住宅街で本格的な洋食を気軽に楽しめる「Bistro Canaria」。

もともと田んぼだった土地に、どんどん住宅や店舗が建っていく新潟市の鳥屋野エリア。そのなかに黄色い外壁がひと際目立つお店があります。今年オープンしたばかりの「Bistro Canaria(ビストロ カナリア)」です。お店にお邪魔して、オーナーシェフの金山さんからお店のこだわりについてお話を聞いてきました。

 

 

Bistro Canaria

金山 利雄 Toshio Kanayama

1982年長岡市生まれ。カフェやビストロ、イタリアンレストランで、イタリアンやフレンチの経験を積み、2024年に「Bistro Canaria」をオープンする。

 

今までの経験が、すべて独立に生かされている。

——オープンおめでとうございます。金山さんはずっと飲食業に携わってきたんですか?

金山さん:居酒屋をはじめとしたいろいろな飲食店で働いていたんですが、最初は調理ではなくホールを担当していました。当時はまだ自分のやりたいことが定まらなくて、アルバイトをしながら探しているような状態だったんです。

 

——若いときって、そういうものですよね。料理の仕事をはじめたのはいつ頃なんですか?

金山さん: 27歳のときでした。飲食店で働きながら調理の仕事を見ているうちに、自分でも作ってみたいと思うようになったんです。手に職をつかけたいという気持ちもありましたね。

 

 

——今までどんなお店で調理経験を積んできたんでしょうか。

金山さん:最初はフレンチやイタリアンのメニューを提供しているカフェからスタートしました。なにしろまったく経験のない素人だったから、現場で使っている用語がちんぷんかんぷんで、そこから勉強しなければなりませんでした。

 

——確かに最初は大変なご苦労があったんでしょうね。その後はどんなお店で働いたんでしょうか?

金山さん:居酒屋、ビストロ、イタリアンレストランで経験を重ねました。独立を考えていたので、勉強のために小さなお店を選んできたんです。そのおかげで、店長として働いたイタリアンレストランでは、途中から料理長まで兼任することになって(笑)。大変だったけど、たくさん経験をさせていただいて勉強になりましたね。

 

 

——そんな経験が「Bistro Canaria」で役立っているんですね。

金山さん:そうですね。今まで働いてきたお店での経験は、オムライスやパスタといったメニューにも生かされています。いろいろな仕事をしてきましたけど、どんな経験も無駄にはならないんだなと実感しています。

 

いつもと同じ味を、変わらずに作り続けたい。

——店名の「Canaria」にはどんな思いが込められているんでしょうか?

金山さん:「金山が作るイタリア料理」を略して「カナリア」なんです(笑)。でも、メニューを考えているうちにイタリアンだけの店じゃなくなってしまったので「Bistro」とつけることにしました。この物件に出会ったときは、カナリアみたいな黄色い外壁に運命的なものを感じました(笑)

 

——まさか、そんな意味だったなんて(笑)。ちなみにこの物件はすぐに見つかったんでしょうか?

金山さん:条件に合う物件がなかなか見つからずに苦労しましたね。ひとりでも営業できるように、こじんまりしていて、繁華街ではなく住宅街でオープンしたいと思っていたんです。だから、この物件と出会えてよかったと思っています。

 

——こじんまりとしていて落ち着くお店ですね。

金山さん:ありがとうございます。店名につけた「Bistro」という言葉の通り、気楽に本格的な料理やお酒を楽しんでほしいんですよ。近所の方がふらっと立ち寄ってくれるようなお店にしたいですね。僕自身ナイフやフォークが苦手なので、常に箸をご用意しています。ぜひ、かしこまらず好きなようにお食事を楽しんでいただきたいですね。

 

 

——では、お料理のこだわりを教えてください。

金山さん:ご家庭では作れないような、手間暇かけて手作りした料理にこだわっています。あと、毎回同じ味を提供するように気をつけているんです。

 

——それはどうしてなんですか?

金山さん:行きつけラーメン店があったんですけど、作る人によって味が変わるんですよ(笑)。自分の好きな味だからそのお店へ足を運ぶのに、味が変わったら行く意味ないじゃないですか。だからうちの店では味がぶれないよう、感覚に頼らず計量して作るように心がけているんです。

 

 

——おすすめのメニューを教えてください。

金山さん:人気があるのは「トロトロビーフシチューオムライス」ですね。一人前ずつしか作れなくて提供にお時間をいただくので、1日5食限定とさせていただいているんです。お米には粒が大きめで甘みのある、新潟県産の「みずほの輝き」を使っています。ケチャップとの相性がいいので、ケチャップライスに最適なんです。

 

——食材にもこだわっているんでしょうか?

金山さん:もちろんです。うちで使っている生パスタは、淡路島の老舗製麺所から取り寄せています。地中海に近い気候の淡路島で作られている生パスタなので、イタリアに近い味わいをお楽しみいただけると思います。

 

——オープンして間もないですけど、これからどんなふうに営業していきたいですか?

金山さん:地元の方が、気軽に立ち寄ってくれるようなお店を目指していきたいですね。あと貸切にも対応しているので、小さな宴会やパーティーにご利用いただきたいと思っています。椅子は13脚しかありませんが、立食ならそれ以上の人数でのご利用も可能ですし、おひとりで貸し切っていただいても構いません(笑)

 

 

 

Bistro Canaria

新潟市中央区鳥屋野南2-10-20 桜ハイツ1F

025-288-1575

11:30-15:00/17:00-21:00

火曜他不定休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
  • 部屋と人
  • She
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。


TOP