新しいカップやシーツをひとつ買うだけで、いつもの生活が新鮮なものに変わることってありますよね。お気に入りの生活雑貨を使うことで、日常生活に小さな幸せが生まれます。今回ご紹介する「Petit Blanc(プチブラン)」には、オーナーの保田さんがおすすめする作家さんによる、たくさんの器や雑貨が並んでいます。
Petit Blanc
保田 玲子 Reiko Yasuda
新潟市東区生まれ。東京の専門学校で保育士と幼稚園教諭の資格を取得し、都内幼稚園に勤務。結婚を機に新潟へ戻り、家事のかたわらご主人の経営する電気店を手伝う。2016年に「Petit Blanc」をオープン。趣味はカフェ巡りとスポーツ観戦。
——保田さんはいつから雑貨店をやりたいと思っていたんですか?
保田さん:じつは、自分がお店を開くなんて夢にも思っていなかったんです。
——えっ、そうなんですか? じゃあ、どんないきさつで雑貨店をはじめることになったんでしょう。
保田さん:結婚してから、家事や育児のかたわら、夫の電気店を手伝っていたんです。その電気店に置かれた商品の炊飯器や電子レンジのまわりに、10代の頃から趣味で集めていた器や箸を使って、食卓のイメージをディスプレイしていました。そんなことをしているうちに、素敵な器を多くの人にすすめてみたい気持ちになっていったんです。
——あ、だからお店の隣が電気屋さんなんですね。
保田さん:夫のやっている電気店の倉庫を改装して店舗にしたんです。とにかく器が映えるようなお店にしたかったので、ナチュラルでシンプルなデザインになるように、大工さんにはイメージに近い写真を見せて相談しながら改装しました。
——確かにナチュラルでシンプルなお店ですね。
保田さん:でも私はまだ満足していないんです。古道具の棚を使いたいと思っているんですけど、なかなかイメージに合う棚と出会えていないんですよね。作品をゆったりとレイアウトして、もっと魅力が伝えられるようなディスプレイがしたいんです。
——限りあるスペースの中だと、なかなか難しいですよね。
保田さん:もっとスペースをうまく使いたいですね。お客様に飽きられないよう、ディスプレイの模様替えもしていきたいんです。たびたびご来店くださるお客様でも、ずっと店にあった商品に気づかないことが多いんですよ。置き場所を変えると「今までこんな器あったっけ?」なんて言われたりして(笑)
——商品のレイアウトって大切なんですね。他にもディスプレイで心がけていることってあるんでしょうか?
保田さん:お茶や食事といったシチュエーションを、視覚的にイメージできるようなディスプレイを心がけています。あとは使い方のご提案もしているんです。例えば本来はお皿なんだけどお盆として使ったりとか、フルーツ皿をアクセサリー置きに使ったりとか……。
——お店の商品を見渡すと器が多いですね。
保田さん:扱っている雑貨は私の好きな作家さんのものばかりなんです。最初は何のつてもありませんでしたから、お目当ての作家さんが出店している陶器市やクラフトフェアに足を運んで直談判しました(笑)
——苦労の末に集めた作品ばかりなんですね(笑)
保田さん:でも作家さんによっては、製作が手いっぱいで受けていただけないこともあるんです。まだまだおすすめしたい素敵な作家さんがたくさんいらっしゃるので、うちで作品を取り扱えるよう今後も努力していきたいですね。
——器を選ぶ基準のようなものってあるんでしょうか?
保田さん:料理を引き立ててくれて飽きずに長く使える、シンプルな器を選ぶようにしています。シンプルなんだけど、温かみがあってほっこりするようなデザインが好きなんですよね。
——保田さんは器のどんなところに魅力を感じていますか?
保田さん:器には生活を豊かに彩ってくれる力があると思います。家事や仕事で慌ただしく過ごしていても、お気に入りのカップでお茶を飲むだけで幸せを感じられて、日常を楽しく過ごすことができるんです。そんな私の思いがお客様にも伝わってくれると嬉しいですね。
——お客さんには伝わっていると思いますか?
保田さん:「今まで食器に興味がなかったけど、デザインが気に入って買ったカップでお茶を飲んでみたら癒されて、それから食器を集めるようになった」という方もいれば「お気に入りの食器のおかげで、面倒だった食器洗いが楽しくなった」という方もいました。
——生活が変わっちゃうんですね。お客さんには女性が多そうですね。
保田さん:女性やカップル、ファミリーが多いですね。でも、ときどきプレゼントを探しに来る男性もいらっしゃいます。よくいらっしゃるお客様のご主人が、奥様へのプレゼントを買いに来たこともありました。「うちの妻は、いつもどんなものを見ていますか?」なんて聞かれたりして(笑)
——お店をやってきて、難しいと思うことはありますか?
保田さん:お店の存在をたくさんの人に知ってもらうことですね。でも最近はいろんなイベントに出店するようになったおかげで、少しずつ知っていただけるようになりました。
——へぇ〜、どんなイベントに出店しているんでしょうか。
保田さん:「沼垂テラス商店街」の朝市をはじめ、ハンドメイドのイベントにお邪魔しています。これからは、今まで行ったことがないようなエリアのイベントにも出店してみたいと思っています。ただ、商品が壊れものの器だから持ち運びが大変なんですよね……(笑)
——確かに遠征は大変かもしれませんね(笑)。他にも集客につながるようなことをやっているんですか?
保田さん:年に数回ワークショップを開催しています。作家さんをお呼びしてタイルで鍋敷きを作ったり、ガラスでサンキャッチャーを作ったりするんですけど、とても好評で毎回あっという間に予約が埋まってしまうんですよ。
——自分だけの作品を作りたい人が多いのかもしれませんね。
保田さん:そうかもしれません。今後もそういったイベントをいろいろ企画していきたいと思っています。お店に作品を置かせていただいている作家さんたちとコラボしたイベントなんかも開催してみたいですね。
——作家さんの作品を預かっているということで、プレッシャーを感じることはありますか?
保田さん:感じることもありますけど、作家さんが作品に込めた思いをお客様にお伝えできるように努力していきたいですね。そして、お客様の生活を豊かに彩れるようなお手伝いをしていけたら嬉しいです。
Petit Blanc
新潟市東区北葉町10-12
025-273-3768
10:00-17:00(日曜祝日は11:00-)
土曜休