Things

西堀ローサで食べる「佐渡自然食レストラン貴支」のサドメシ。

新潟市中央区の地下街「西堀ローサ」。その一角に「佐渡自然食レストラン貴支」という看板を掲げた店があります。店名でうたわれている「佐渡自然食レストラン」とは一体どんなレストランなんでしょうか? 気になったのでオーナーの小田さんからいろいろお話を聞いてきました。

 

 

佐渡自然食レストラン貴支

小田 貴支 Takashi Oda

1985年佐渡市畑野生まれ。新潟調理師専門学校で料理を学んだ後、老舗料亭の「小三(こさん)」で5年間修行。その後、病院内にあるレストランで店長を6年間務め、2016年西堀ローサ内に「佐渡自然食レストラン貴支」をオープン。趣味は磯釣りで魚が好き。

 

割烹で料理を、レストランで経営を学ぶ。

——小田さんは佐渡のご出身なんですか?

小田さん:はい。高校を卒業してから新潟市に来て、調理師専門学校で料理を学びました。卒業してからは、今はもう閉店してしまった老舗割烹の「小三」に見習いとして入り、和食の修行を5年間しました。住み込みで働く昔ながらの板前修行で、魚の下処理をしたり樽いっぱいの里芋を洗ったりしてました。厳しい修行でしたけど、おかげで料理の腕を磨くことができました。

 

——やっぱり板前の修行っていうのは厳しいものなんですね。その後にお店をオープンするんでしょうか?

小田さん:いえ、料亭で料理は学んだものの、お店を経営することについては全く経験がなかったので、西区にある病院内のレストランに店長として勤めたんです。料亭では下っ端だったのに、レストランでは店長になったので一気に上の立場になって。そこではお店の経営や、スタッフの管理を学ぶことができましたね。そのレストランで6年勤めた後、2016年9月にこの西堀ローサで「佐渡自然食レストラン貴支」をオープンしました。

 

佐渡の新鮮食材を添加物を使わずに調理。

——西堀ローサでお店を始めたのは、どんないきさつがあったんでしょうか?

小田さん:「小三」で働いていた頃から古町の古い町並みが好きだったんです。だから自分がお店をやるときには古町でやりたいって思ってました。それで、西堀ローサのチャレンジショップで出店者を募集してるのを知って申し込みしたんです。チャレンジショップっていうのは、お店を始めたい若者を支援するために安く貸してくれるテナントなんです。最初から一人で店を始めるのは不安だったので、こういう支援はありがたかったですね。

 

——実際に西堀ローサでお店をやってみていかがですか?

小田さん:そうですねぇ…。地上に比べるとどうしても人通りが少ないので、通りがかりに寄ってくれるお客様は少ないです。だからお客様を西堀ローサへ呼べるように、お店の認知度を上げていくことがこれからの課題だと思います。

 

——たしかに用がなければ歩かない場所ですもんね…。お店のコンセプトを教えてください。

小田さん:店名にも「佐渡自然食レストラン」とうたっているように、佐渡の新鮮な食材を使って、添加物や保存料は極力使わずに調理した料理を食べてもらうってことです。お客様の体に入るものだから、食の安全という部分は特に意識しています。店名の「貴支」っていうのは私の名前ですけど、そのほかに「貴方の食を支えたい」っていう意味も含まれてるんです。

 

——なるほど。ところで地元の佐渡でお店をやろうとは思わなかったんですか?

小田さん:新潟市に来てみて、佐渡の認知度の低さを感じたんですよね…。佐渡にはいいものがいっぱいあるのに、まだまだ知られてないんです。だから佐渡の魅力を広めたいと思って、新潟市でお店をやることにしたんです。佐渡の食材を使った料理を佐渡で出しても、あんまりありがたみがないですし(笑)

 

「SADOMESHIRUN(サドメシラン)」認定の店。

——この認定証みたいなものは何ですか?

小田さん:うちは「SADOMESHIRUN」に認定されてるんです。これは佐渡の食材をたくさん使っている店が認定されるものなんですよ。和食だとどうしても魚介中心の料理になってくるんですけど、佐渡って新鮮な魚介類の種類がとにかく豊富なんですよ。そのほかにも佐渡産コシヒカリ、地酒、野菜や果物もいいものがたくさんあるんです。

 

 

——では佐渡の食材を楽しめるおすすめメニューを教えてください。

小田さん:看板メニューの「貴支御膳」はお得感もあっておすすめです。お刺身、焼魚、天ぷらといった、いろんな形の魚料理が食べれるお膳なんです。お手頃な価格で食べられてコストパフォーマンスがいいですよ。魚は私が毎朝市場で仕入れてきた旬のものを使っています。「日替わり御膳」はサラリーマンのお客様が毎日食べても飽きないように、料理を日替わりにしています。単品メニューでは「ながもポン酢」がオススメです。ながもは佐渡名物の海藻で、栄養豊富で食感も楽しめるんです。

 

佐渡は自然も歴史もあるインスタ映えする島。

——ちなみに小田さんは、佐渡のいいところってどんなところだと思いますか?

小田さん:綺麗な海や山、自然がたくさんあることですね。どこで写真を撮ってもインスタ映えするスポットばかりです。あと歴史的な史跡もたくさん残ってるので、見所も多いと思います。

 

——じゃあ、おすすめのスポットをいくつか紹介してもらってもいいでしょうか?

小田さん:自然だったら小木の海がおすすめです。とにかく海水の透明度が高くて、晴れた日は鮮やかなマリンブルーの海を見ることができます。矢島経島では波のない穏やかな入り江でたらい舟に乗ることもできるんです。お寺なんかでも長谷寺(ちょうこくじ)のうさぎ観音とか、小比叡山蓮華峰寺(こびえいざんれんげぶじ)の紫陽花とか、妙宣寺(みょうせんじ)の五重塔とか見所は多いですね。

 

——お話を聞いてると佐渡に行きたくなってきますね。最後に今後やってみたいことってありますか?

小田さん:これからはもっと佐渡とのコラボをやっていきたいって思ってるんです。佐渡のお店や企業と一緒に面白いことができたらいいなって思ってます。あと佐渡のお祭りやイベントにもできるだけ出店したいですね。

 

 

佐渡の豊かな自然が育んだ魚介類をはじめ、野菜、果物、米などの新鮮食材を使った料理で、佐渡の食や魅力を伝えている「佐渡自然食レストラン貴支」。添加物、保存料を使っていない料理は安心して食べることができます。みなさんも佐渡の魅力的な食べ物に会いに「佐渡自然食レストラン貴支」を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

佐渡自然食レストラン貴支

〒951-8062 新潟県新潟市中央区西堀前通6-894-1ローサ内

025-378-1763

11:00-20:00

火曜休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
  • 部屋と人
  • She
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。


TOP