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人間らしさを考える。長岡演劇Project公演『ケンジ先生』がいよいよ開演!

5月31日と6月1日の2日間、長岡リリックホールにて「長岡演劇Project」の第1回公演『ケンジ先生』が開催されます。それに先立ち今回は演出を担当し、自身も出演される相木さんと、キャストの豊岡さんに、作品についていろいろお話を聞いてきました。

 

長岡演劇Project

相木 隆行 Takayuki Aiki

ハイキッククリエイティブ代表。ヒーローショーが好きで、自身もキャラクターショーの脚本やイベントの企画、アクション指導などを手掛ける。俳優やナレーターとしても活動。「長岡演劇Project」の立ち上げメンバーのひとり。

 

NEW BRiGHT PRODUCTION

豊岡 えりな Erina Toyooka

田上町出身。役者だけではなく、リポーター、モデルとして、TVCMや映画、舞台などで幅広く活躍している。「新潟一番サンデープラス」では、様々なグルメ特集にリポーターとして出演している。好きなことは食べること。

長岡で、子どもや家族連れに観てもらえる大規模な演目を。

――「長岡演劇Project」の第一弾となる公演、『ケンジ先生』の開演がいよいよ迫ってきました。まず長岡演劇Projectを立ち上げたきっかけを教えてください。

相木さん:長岡には「劇団ポイニクス」さんのような劇団がいくつかあるんですけど、そういった個々の劇団ではできないような、大規模な演目をしたかったんです。それで新潟市で活動する役者さんを巻き込んだ「長岡演劇Project」を立ち上げました。

 

――普段よりも大きな規模の演目には、どんな意図があるのでしょうか。

相木さん:普段演劇を観ないような人にも気軽に観てほしくて。演劇というものをいろんな人に発信するために、規模の大きい演目をやって、子どもやご家族連れが観て面白いような、公益性のあるものがいいなと思ったんです。

 

 

――長岡市以外の役者さんも参加している「長岡演劇Project」ですが、「長岡」を名前に冠しているのにはどんな理由があるのでしょうか。

相木さん:規模が大きいということは、役者さんも普段より多く集めなきゃで。せっかくなら今まで共演したことのない方や、一緒にやってみたかった人を長岡以外の地域からお声がけしたんです。それでも、公演をするのは長岡がいいんです。お客さんに長岡に来てほしいし、ついでに美味しいごはんを食べてもらえたらいいなって(笑)

 

――演劇と一緒に長岡のことも知ってもらう機会になりますね。第一弾として『ケンジ先生』選んだ理由を教えてください。

相木さん:僕が東京で活動していたとき、はじめて立った舞台の演目が『ケンジ先生』 だったんです。僕にとって思い入れがあるし、とてもいいお話だからみなさんに観てほしいなと思って選びました。

 

 

――そんな『ケンジ先生』のあらすじを教えてください。

相木さん:お話の舞台は100年後の未来で、そこには学校がなく、子どもたちはそれぞれパソコンで学習しているんです。その世界で生活する中学2年生の「レミ」のおばあちゃんが、夏休みのある日、100年前に作られたアンドロイドを買ってきたんです。

 

――ふむふむ。

相木さん:そのアンドロイドは昔、学校で理科を教えていた先生だったんです。「ケンジ先生」と呼ばれるアンドロイドと、学校や先生の存在を知らない「レミ」のひと夏を描いた物語です。

 

子どもも、大人も気づきがある。見どころたっぷりの演目。

──そんな『ケンジ先生』で、おふたりはどんな役を演じるのでしょうか。

豊岡さん:私は「レミ」のママを演じます。ママは、気が強くて頑固で……。いつもプリプリ怒っているかなぁ(笑)

 

相木さん:それにもちゃんと理由があるんだけどね(笑)。僕はレミのパパを演じます。つまり豊岡さんとは夫婦関係ですね。ママとは対照的ではっきりとものを言えない性格なんですが、ケンジ先生と出会ってから、そんな自分を変えようと奮闘していきますよ。

 

 

――ケンジ先生は大人にも影響を与える存在なんですね。

豊岡さん:そう、そうなんです。ケンジ先生はレミだけじゃなくて、他の登場人物にも変化を与えてくれています。ケンジ先生を通して、レミも成長するし、ママも心境の変化があって成長していくんです。ママとして演じていく中で、ママとしての疑似体験をしているだけじゃなくて、キャラクターの成長も感じています。

 

――いろんな視点から物語を観て、考えることができそうです。

相木さん:ケンジ先生は「本当の勉強って、なんだろう?」っていう疑問を投げかけているのはもちろん、人として大事なことは何か、改めて考えさせてくれる存在でもあると思うんです。観ている人が、登場人物の誰かひとりには感情移入ができる作品になっていると思います。

 

 

――今、稽古の真っ最中ですが、手応えはいかがでしょうか。

相木さん:仕上がってきているな、と感じています。限られた稽古の時間で、歌やダンス、アクションの動きを整理していくのは大変ですが、キャストのパワフルさ、賑やかさが伝わるような演目になってきています。

 

豊岡さん:ダンスや歌の要素が入ってきている分、意識することは多いですが、そんな中でも楽しくお芝居をさせてもらえているなと感じています。とても賑やかで、カラフルな色が見えるような演目になっているので、私自身、楽しみながらお稽古させてもらっています。

 

――おふたりの思う『ケンジ先生』の見どころを教えてください。

豊岡さん:たくさんあります!

 

相木さん:すごくいい笑顔(笑)

 

豊岡さん:歌にダンスにアクションに、と賑やかなのでぜひ楽しみながら観てほしいです。子どもだけではなく、大人も成長するシーンもあるので、みんな何かしら感じたり、気づきがあったりするようなシナリオにも注目してほしいです。公演のあと、じっくり考えられるような時間が過ごせると思いますし。

 

 

――どのシーンも必見ですね。相木さんはいかがでしょう。

相木さん:今回僕は演出も担当しているんですけど、出演してくれるキャストのみなさんが僕のイメージ通りなんです。ベテランの方もいますが、若くてフレッシュな役者さんがメインで動いてくれて。彼らの演技をぜひ、よく観てほしいですね。

 

――演劇というものあまり身近ではないのですが、どのように楽しんだらいいのでしょうか。

相木さん:とにかく楽しい舞台になっているので、肩ひじ張らず気楽に見てもらえると嬉しいですね。公演中は静かにしなきゃなんてことはなくて、面白いところがあれば笑ってほしいし、拍手や手拍子もたくさんしてもらえると嬉しいですね。

 

豊岡さん:お芝居でお客さんが笑ってくれたり、歓声をあげてくれたりするとき、会場が一体になるのがわかるんです。このリアクションの交換ができるのは、生の舞台の良さですね。

 

 

――実際に目で見るからこそ体感できるものがありそうです。最後に、読者の方にひとことお願いします!

相木さん:今回出演してくれている役者さんは、みんな新潟で活動している方々なので、実際に生で観て、気になった人の他の公演にも足を運んでくれるようなきっかけになってくれたら嬉しいなと思います。 ぜひお越しいただいで、あなたの「推し」を見つけにきてください。

 

豊岡さん:演劇が好きな方も、初めて演劇を観に来る方も楽しめるような演目になっていると思います。映画に行くような気軽さで、観に来ていただいて、何かしら感じて帰ってもらえたら嬉しいですね。ぜひ会場でお待ちしています。

 

 

今回の公演では、高校生以下は無料で観劇できます。「親子はもちろん、子どもと関わる仕事をしている方にもぜひ観てほしい」と相木さん。来週末、長岡リリックホールにぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

ケンジ先生

5月31日(土) 16:00開演

6月 1日(日) 14:00開演

料金:2,500円(高校生以下無料)

 

相木隆行

 

豊岡えりな

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