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昼夜を問わず可愛い猫がお出迎え。「ねこカフェ&ねこ酒場らて」。

JR長岡駅前に、普通の猫カフェとは少し違ったアプローチで猫と過ごせる場所があります。駅から徒歩5分、大手通り交差点にあるビルの4階で営業する「ねこカフェ&ねこ酒場らて」。個性あふれる猫たちについて、オーナーの岸さんにお話を伺ってきました。

 

ねこカフェ&ねこ酒場らて

岸 正浩 Kishi Masahiro

1970年生まれ長岡市出身。高校卒業後、東京の大学へ進学し、大手住宅メーカーに勤務。36歳のときに地元・長岡で不動産業(株)キシコーポレーションを開業。同時に家業として錦鯉の養殖販売も営む。先代の他界後は養鯉業を縮小し、2015年11月にねこカフェをオープン。猫と過ごす時間がいちばんのリフレッシュ。マラソンが趣味。

猫と触れ合うことで、日々の疲れを癒すカフェ。

――大きな窓が特徴的で、解放感がありますね。

岸さん:猫は高いところが好きですからね。よくその窓から通りを眺めてるんですよ。

 

 

――らてさんには、どんな性格や特徴の猫がいるんですか?

岸さん:種類は様々で、今は12匹います。白い猫たちは保護猫の親兄弟です。

 

――どのような経緯でここにきた子たちが多いですか?

岸さん:白猫、八割れ、キジトラは里親募集や保護猫で引き取った子で、あとは開業当時からいる子たちです。だいたい小さな頃から一緒に過ごしているので、相性の良い子たちはべったり仲良しですね。

 

 

――ほかの猫カフェと違った特徴はありますか?

岸さん:ほかの猫カフェは時間制のところが多いと思いますが、当店はフリータイム制にしています。

 

――なぜフリータイムに?

岸さん:猫と触れ合うことで日頃のストレスを癒して、リフレッシュしてほしいというのが店のコンセプトです。時間制だと終了時間が気になったり、もう少し触れ合っていたいのに時間が来たから出ていく……というような状況になったりで、満足できないのではないかなと思ったからです

 

――ゆっくり過ごしてほしい、という願いがあるのですね。

岸さん:一般的な猫カフェではなく、普通の喫茶店にかわいい猫がいるイメージで来てもらえるといいと思います。その分、ドリンクやフードメニューも充実させています。

 

長岡で2軒目にオープンした猫カフェ。

――岸さんはどのようなきっかけでお店をオープンされたのでしょうか?

岸さん:本業の不動産業が繁忙期と閑散期の波が割と大きくて、安定収益を模索していたんです。当時、首都圏では猫カフェが流行っていました。県内でも徐々に新潟市などで猫カフェがオープンしはじめましたが、長岡はまだ1軒だけしかなくて、自分でいろいろ調べてみるようになりました。

 

――不動産業とは随分畑が違いますが、不安や大変なことはなかったですか?

岸さん:飲食業に関心があったことと、わたし自身もともと動物が好きだったので不安はなかったですね。

 

 

――どうしてこの場所にお店をオープンしたのでしょうか?

岸さん:長岡駅から徒歩5分で、店の場所を説明しやすいのが理由のひとつです。あとは猫カフェの特徴として、猫が第一の目的で来る人が多く、たまたまお店を見かけたら立ち寄るみたいなパターンが少ないんですよね。だから、路面の1階や2階である必要がありません。うちは4階ですが、通常のカフェをやるのに4階はネックになります。でもその分テナント料が少し下がりますし、猫にとっては眺めが良いため、この場所にしました。

 

――利用者さんはどんな方が多いですか?

岸さん:20代くらいの女性が多い印象ですね。カップルもいらっしゃいますが、最近は男性ひとりで来てくれることも増えました。少し前は男性がひとりで猫カフェは恥ずかしい、みたいなハードルがあったのかも知れませんが、訪れやすくなったのなら嬉しいですね。

 

お酒を楽しみながら、猫と過ごせる。

――猫カフェでお酒を飲める場所は珍しいと思うのですが。

岸さん:立地が一番の理由ですね。周りに飲食店が多く、お酒を飲みながら猫と触れ合いたいというニーズに応えるためです。

 

 

――実際にお酒を飲みに立ち寄られる方もいらっしゃるのでしょうか?

岸さん:いつもおひとりでいらっしゃって、猫と遊んだり眺めたりしながらビールを4杯飲んで帰る常連さんもいます。

 

――お酒の提供やフリータイム制など、ほかの猫カフェにない要素たくさんありますが、今まで困ったことや大変だったことはありましたか?

岸さん:お酒については場所柄もあると思いますが、べろべろに酔っぱらう人はなかなかいませんね。ある程度節度を持って皆さんお酒をたしなんでくれています。

 

――フリータイム制はどうでしょうか?

岸さん:フリータイムもそこまで困ったことはないんですが、あえて挙げるとしたら土日祝日の混雑時でしょうか。ゆっくり過ごされる方が多いので、次の方に入室を待ってもらう場面があります。どうしても混雑するときは2時間制にしてご協力いただいています。

 

――らてさんには人懐こい猫が多くて、長居したくなりますね。

岸さん:何らかの事情があり、家で動物を飼えない人は多いと思います。ペット可のアパートもまだまだ少ないです。ペットとの触れ合いはアニマルセラピーといって心身を穏やかにする効果があります。日々の忙しさの中で溜まってしまうストレスを解消するため、猫と触れ合う時間をつくってホッと一息ついてもらえたら嬉しいですね。

 

 

 

ねこカフェ&ねこ酒場 らて

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