ゆるキャラとアイドルをつなぐ「ゆるドル」こと「寺嶋由芙」。
その他
2025.09.11
先日、「新潟ふるさと村」でご当地キャラクター・レルヒさんの誕生日をお祝いするバースデーイベントが開催され、県内外から14体のキャラクターが集まりました。そのイベントのステージMCやライブステージで会場を盛り上げたのが、ゆるキャラ好きなソロアイドルの「ゆっふぃー」こと寺嶋由芙さんです。寺嶋さんはこのイベントだけではなく、今まで何度もイベントやライブで新潟を訪れてくれています。今回はイベント翌日にお時間をいただき、アイドルやゆるキャラ、新潟への思いを聞いてきました。


寺嶋 由芙 Yufu Terashima
1991年千葉県生まれ。2013年よりソロアイドルとしての活動をスタートし、2014年に「#ゆーふらいと」でソロデビュー。ゆるキャラ好きな「ゆるドル」を自称し、ゆるキャラのイメージソングやミュージックビデオに携わる他、全国各地のゆるキャライベントで活躍している。楽曲の作詞や「アイドル歌会」での短歌にも、文学系アイドルとしての冴えを見せる。2024年からは「女川町観光大使」に就任している。
自分の力で、アイドルへの道を切り拓く。
——寺嶋さんは、いつ頃からアイドルになりたいという夢を抱いていたんですか?
寺嶋さん:小学生の頃からモーニング娘。さんに憧れていて、11歳のときに「ハロー!プロジェクト・キッズオーディション」を受けたんですけど、残念ながら一次審査で落選してしまったんです。それからしばらくは諦めかけていたんですが、中学生のときに再びアイドルになりたいという気持ちが復活しちゃって……。
——何かきっかけがあったんでしょうか?
寺嶋さん:同じ演劇部にいた子がアイドル活動をしていたんです。その子がお仕事で学校を休んだり、先輩アイドルのバックダンサーとして「NHK紅白歌合戦」に出演しているのを観たりするうちに、「やっぱり憧れるな、私もアイドルになりたい」という気持ちが強くなっていきました。
——なるほど。
寺嶋さん:それで「AKB48」さんをはじめ、いろいろなオーディションを受けたんですけど、なかなか合格することができないまま大学受験を迎えて。でもやっぱりアイドルを諦められなかったので、地元ではなく東京の大学を目指したりして(笑)
——そんな理由で早稲田大学に入学するとは(笑)
寺嶋さん:もちろん、文学部でちゃんと勉強して国語教員の資格を取得しましたよ(笑)。大学で勉強しながらアイドルを目指していたんですけど、19歳を過ぎた頃から年齢が応募条件に合わなくなって、オーディションを受けること自体が難しくなってきたんです。
——あらら……。オーディションが受けられないとなると、アイドルを目指すのは難しいですよね。
寺嶋さん:そんなとき、大学の友人がインターネットでゲーム実況をやっている配信者だと知って、Webを使いこなせばタレント活動ができるんじゃないかと思いついたことから、自己プロデュースをはじめてみたんです。

——自分自身でアイドルへの道を切り拓いていったんですね。
寺嶋さん:はい(笑)。楽曲をつくってくださる方をインターネットで探して、いちばん優しそうな方にお願いしました(笑)。その方は曲をつくってくれただけではなくて、ライブハウスの紹介までしてくださったので、ライブに出演できるようになったんです。
——いよいよアイドルとしての活動がはじまるわけですね。
寺嶋さん:そうなんですけど、アイドルとしての収入はなかったので、朝はモーニング営業をやっているお店でアルバイトをして、昼は大学生活を送り、夜にアイドル活動をしていました。オリジナル衣装はなかったので、なるべく可愛い自前のワンピースを着てステージに立っていましたね(笑)
——活動費のために、グッズを販売したりはしなかったんですか?
寺嶋さん:グッズはなかったけど、チェキは売っていました。作曲をしてくださった方がマネージャーみたいにお世話してくれていたので、チェキの売り上げもおこづかい帳につけてくださっていたんですよ。でも1年経って精算するときの売り上げが1万円くらいでした(笑)。私は自分のファンを「ヲタク」と呼んでいるんですけど、その頃のヲタク達が今でも応援してくれるのは大きな励みになっています。

アイドルとして「やりたくないことは、やらない」。
——その後はアイドルグループでの活動を経て、「#ゆーふらいと」でソロデビュー、さらには「ふへへへへへへへ大作戦」でメジャーデビューするわけですが、アイドル活動をする上で心掛けてきたことがあったら教えてください。
寺嶋さん:「やりたくないことは、やらない」ということですね(笑)。わがままみたいに聞こえちゃうかもしれませんが、「大変なことはやりたくない」という意味ではないんですよ。自分の信念に引っ掛かること、ヲタクやゆるキャラのみんなが悲しくなるようなことは「やりたくない」という意味なんです。最近、尊敬している方から「人は何をやるかより、何をやらないかが大切」という言葉を聞いて、自分のやってきたことが間違いではなかったと安心しました。
——周りに流されず信念を大切に活動してきたのは、すごいことだと思います。でも、大変なこともあったんじゃないですか?
寺嶋さん:グループアイドルが多いなかでソロアイドルとして活動してきたことや、ゆるキャラ好きなアイドルの「ゆるドル」というスタイルもあったことで、理解してもらえる環境もあれば、困らせてしまう環境もありましたね(笑)。だから、今はフリーのソロアイドルとして活動することができてよかったと思っています。
——グループや事務所の縛りがなくなったわけですね。
寺嶋さん:大好きなゆるキャラ関係のお仕事を、自由に受けることができますからね(笑)。ひとりでやっているとは言いつつ、これまでの活動で知り合った人間の方やゆるキャラの方にたくさん助けていただいています。

——ゆるキャラは昔から好きだったんですか?
寺嶋さん:両親も可愛いものやキャラクターが好きだったので、その影響があったのかもしれません。家にはキャラクターを使ったノベルティーグッズがたくさんありました(笑)。「ゆるキャラ」にハマったきっかけは地元・千葉県のチーバくんとの出会いだったんです。
——チーバくんのどんなところにハマったんでしょう?
寺嶋さん:自分の暮らしている土地にキャラクターがいることが嬉しかったし、会いやすさも魅力でしたね。当時はチーバくんのグッズが販売されていなかったので、母が国体のボランティアをやって帽子とTシャツをゲットしてきました(笑)
——それからどんどん、ゆるキャラにハマっていたんですね。
寺嶋さん:ゆるキャラとSNSを通じてお話することにハマっていました(笑)。直接会うと無口な子がほとんどなんですけど、SNSではおしゃべりだったりするんですよ。それでゆるキャラのお友達がどんどん増えていったんです。

仲良しな、新潟のキャラクター達。
——今回は「新潟ふるさと村」でおこなわれた「レルヒさんのお誕生会」に駆けつけて、ステージMCやライブステージで盛り上げてくれたんですよね。お疲れ様でした。
寺嶋さん:レルヒさんはもちろん、ササちゃん(ササダンゴン)やえちゴンなど、新潟にも仲良しなキャラさんがたくさんいるんですよ。
——やっぱりSNSを通じて知り合ったんでしょうか?
寺嶋さん:ササちゃんとは15年近く前にSNSを通して知り合いました。当時所属していたアイドルグループの遠征ライブで新潟へ行ったとき会いに来てくれて、ステージにも出演してくれたんです。その後、ササちゃんを含め仲良くしていたキャラ達と「ゆるっふぃ〜ず」を結成して「いやはや ふぃ〜りんぐ」というシングルを出しました。今年の11月でリリース10周年を迎えるんですよ。

——アイドルとゆるキャラがコラボしたシングルってすごいですね(笑)。レルヒさんとはどんなきっかけで知り合ったんですか?
寺嶋さん:プライベートでゆるキャライベントへ遊びに行ったときに、レルヒさんからステージMCを頼まれてお手伝いしたんですよ。それがきっかけで、いろいろなキャラさんからステージMCを頼まれるようになって、「ゆるドル」としてお仕事をいただく機会が増えたんです。私にとっては恩人……というか、恩キャラのひとりですね(笑)
——新潟のゆるキャラともいろいろな縁があるんですね。ちなみに、新潟についてはどんな印象を持っていますか?
寺嶋さん:チームやファミリーのように、みんな仲良しといった印象があります。ゆるキャラはもちろん、アイドルグループもみんな仲良しな感じがしますね。あとは、とにかく広い(笑)。今まで新潟市をはじめ苗場のスキー場、栃尾、柏崎といろんな場所にお邪魔しましたけど、それぞれ景色が全然違うんですよ(笑)。あと新潟には寒い雪国のイメージを持っていたんですけど、夏に来るとびっくりするほど暑いです(笑)

ゆるキャラを通して全国各地のPRに関わりたい。
——ゆるキャラに対する熱い思いをひと通りお聞きしたところで、今後はどんなことに挑戦したいかをお聞きしたいと思います。
寺嶋さん:一生ゆるキャラと仕事をしていきたいです! そのためには、自分も頑張っていかなければと思っています。
——やっぱり、ゆるキャラが出てくるんですね(笑)
寺嶋さん:これからは「ゆるキャラブーム」を仕掛ける側になって、ゆるキャラを盛り上げていきたいんです。
——具体的には、どんなふうに盛り上げていこうと思っているんですか?
寺嶋さん:現在はシーパルちゃんのいる宮城県女川町の観光大使や、たかたのゆめちゃんの地元・岩手県陸前高田市で撮影したミュージクビデオ、高知県須崎市のキャラクター・しんじょう君のイメージソングに関わらせていただいているので、そんな感じでゆるキャラ達とコラボしながら、全国各地のPRに携わっていけたら嬉しいですね。もちろん、新潟のゆるキャラともミュージックビデオをつくってみたいです!
——ぜひ全国制覇を達成していただきたいです。ちなみに「ゆるドル」以外の活動ではいかがでしょう?
寺嶋さん:文学も好きなので「文学系アイドル」としても活動していきたいですね。歌集と写真集がひとつになったフォトブックを出してみたいんです。あと、人間への作詞提供もやってみたいですね。もちろん、ゆるキャラの皆様にも引き続き書かせていただきたいです!

寺嶋由芙
Advertisement
関連記事
その他
ヴィンテージ好きがオープンしたリペアショップ「Blue Champion」。
2024.09.04
その他
目移り必至。種類が豊富なにゃんこグッズ専門店「にゃんか屋ほんぽ」。
2024.02.22
その他
今週末に開催! 新潟の醸造酒がもっと好きになる「にいがた醸造サミット」。
2023.02.07
その他
地域おこし協力隊員の花屋さん「KUJIRA Flower」。
2025.06.22
その他
電気のことを考えよう。アウトドアでも使える新形態「レンタルでんき」。
2022.08.25
RSS非表示, その他
今年も一年ありがとう!Thingsスタッフが選ぶ BEST ARTICLES 2022
2022.12.31
新しい記事
食べる
日常に、小さな彩りを添える。
春日町の「coiro -PASTRY SHOP-」
2026.01.30
カフェ
新潟を盛り上げたい人たちが集い
人と人とがつながる「喫茶パンダ」。
2026.01.29
買う
自分らしいお酒の楽しみ方を提案。
老舗「本間酒舗」5代目の本間さん
2026.01.28
カルチャー
立川志らくの元で修業を積んだ
新潟出身の落語家「立川らく萬」。
2026.01.27
Things写真館
[Things写真館]maimaiCamera photographer松田舞 #01
PR | 2026.01.27
その他
ごみを減らす暮らしを、楽しく。
日々の工夫を発信する、「nico」さん
2026.01.26


