ヘナアートをもっと、気軽に。
meiさんに聞くヘナアートのあれこれ。
その他
2025.11.30
先日、とあるイベントでボディアートが体験できるブースを見つけました。家に帰って調べてみると、それは植物由来の染料を使った「ヘナアート」というものでした。今回は新潟でヘナアートの活動をしている「Menou mehndi(メノウ メヘンディ)」のmeiさんに、ヘナアートのこと聞いてきました。
mei
(Menou mehndi)
新発田市出身。専門学校の美容専攻科を卒業後、東京や横浜で美容の仕事に携わり、その後ヘナアートと出会う。コロナ禍をきっかけに新潟に戻って、現在はヘナアートやジャグアアートを中心にイベントに出店したり、ヘナアートの講座やワークショップを開いたりしている。今年で13才になる飼い猫を溺愛している。
はじめたきっかけは、
ヘナで描かれたマタニティアート。
――今日はよろしくお願いします。早速ですが、ヘナアートについて教えてください。
meiさん:「ヘナ」という植物の葉をペースト状にして描くボディアートです。染料を皮膚の上に乗せて染めるだけなので、痛みはなく、染めてから2週間くらいで消えるのが特徴です。インドや中東地域では、昔から幸運を呼ぶと信じられていて、お祝いやお祭りのときに、施されるような伝統的なものなんですよ。
――meiさんが、ヘナアートを知ったきっかけは?
meiさん:美容の仕事をやめて、子育てに専念しているとき、たまたま見ていたネットの記事にヘナを使った、マタニティアートが載っていたのがきっかけです。それまでのマタニティアートって、パステルカラーを使った、ふわふわで可愛らしいイメージだったんですけど、ヘナで描かれたものは全然違って。その美しさに感動したのを、今でも覚えています。
――確かに、ポップな感じとはまた少し違いますね。
meiさん:そこから興味をもって、ヘナアートのことを調べてみたんです。そしたら妊婦さんのお腹に施されるヘナアートは悪いものから守るというような、おまじないの意味をこめて描かれるものと知りました。安定期を過ぎてお腹がふっくらしてきたら、妊婦さんとお腹の赤ちゃんが無事に産まれてくることを願って、 魔除けとしてヘナで模様を描くそうなんです。
――ふむふむ。
meiさん:私も過去に出産を経験していて、そのときの時間がすごく幸せだったな、と今でも思うんです。そんな時間に関わることができるヘナアートに惹かれて、「私もこれを描く人になりたい」と思ってスクールに通いはじめました。 最初は全然うまくかけなかったんですけど、自分で線や模様をつくっていく感覚が楽しくて、どんどん夢中になっていきました。


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日々に寄り添う、
お守りのような。
――meiさんがヘナアートの活動をはじめたのは、いつ頃だったんでしょう。
meiさん:本格的にはじめたのは2021年くらいでしたかね。その前から横浜でも活動していたんですけど、ちょうどコロナの感染が拡がって、両親に勧められて、新潟に戻ってくることにしたんです。帰ってきて、新潟でヘナアートの活動をしている方がいるか探してみたんですが、なかなか見つけることができなくて……。
――新潟ではあまり浸透していなかったんですね。
meiさん:そもそもヘナアートがどんなものか、知っている方も多くはなかったので、まずはヘナアートを気軽に体験してもらうことからはじめようと思って、イベントに出店しはじめました。腕や手にワンポイントのアートを描くのですが、よかったら、実際にやってみましょうか?
――いいんですか! ではお言葉に甘えて、お願いします。
meiさん:じゃあ、早速描いていきますね。いつもは最初にどのようなイメージで描きたいか、お客さまに聞いています。ヘナアートで描く模様やモチーフには、幸運や繁栄など、それぞれに意味が込められているので、どんな風に描くかを決めてから、描きはじめていきます。
――おぉ、迷いなく手に模様が描かれています。
meiさん:もととなるモチーフは決めていますが、それ以外は、その方の雰囲気や好みを汲み取って、即興で描いていきます。その方だけのデザインにしたいという思いがあって、同じモチーフでも毎回アレンジを加えて描いています。
――本当に、お守りのような存在に感じますね。
meiさん:そう思ってもらえたら嬉しいです。2週間ほどで消えてしまいますが、その2週間ってその方にとっては結構長いと思うんです。だからこそ、その期間が特別なものになってもらえるように、丁寧に描くことを大事にしています。


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自分で表現したい人の、
背中を押すきっかけに。
――meiさんは現在、ヘナアートをはじめるきっかけにもなった、マタニティアートの活動もされています。
meiさん:マタニティアートは、妊婦さんにとっても、描いている私にとっても特別な時間になると思っています。体にポイントで描く時とは違って、2〜3時間ほどかけて描かせてもらうんです。その間、妊婦さんはお腹の赤ちゃんのことをじっくり考えて、想う大切な時間になります。
――描いている時間が、お腹の赤ちゃんと向き合う時間にもなっているんですね。
meiさん:この時間ってとても貴重な時間になるんじゃないかなと思っています。産後は一気に忙しくなるので、 妊娠中の穏やかに過ごした時間や、その時の気持ちを思い返してもらえたらいいなと思っています。
――meiさんに描いてもらうだけではなく、自分でヘナアートを描ける機会もあると聞きました。
meiさん:お客さんから「習ってみたい」っていう声をいただいたのもあって、ワークショップをはじめてみたんです。回数を重ねて上達できるレッスンや、「試してみたい」という方に向けた単発のレッスンもやっています。単発のレッスンを受けた方の中には「もっとやってみたい」って言ってくださる方もいるんです。
――ヘナアートを自分でできるという経験は、なかなかない気がします。
meiさん:ヘナアートのハードルが少しでも下がればいいなと思っていますし、自分でヘナアートを描いてみることで、自分で何かを表現することの、楽しさを知るきっかけになってもらえたら嬉しいなと思っています。私自身、子育てをしているとき、「何かやりたいけど、一歩が踏み出せない」と感じていたことがあったんです。こう思っている方はきっと、他にもいらっしゃると思っていて、そんな方の背中を押せたら嬉しいですね。
――最後に、meiさんの今後の目標を教えてください。
meiさん:もっとヘナアートを気軽に楽しんだり、趣味や自分のメディテーションの時間として、日常に取り入れてもらえるように、知ってもらうための活動としてワークショップやイベント出店を続けていきたいと思っています。あと、壁画のような、ヘナアートの模様で描く作品づくりもやっていきたいんです。作品としてずっと残るようなものをつくって、ヘナアートをいろいろな形で知ってもらい、日常の中で身近なものになったらいいなと思っています。


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