熔接工場の社員食堂から飛び出したキッチンカー「BRING BREAD BOX」。
食べる
2024.11.25
寒い季節には熱々の料理を食べたくなるものです。特に寒風吹きすさぶ屋外ではなおさらですよね。今回はそんな季節にぴったりなホットサンドのキッチンカー「BRING BREAD BOX」にお邪魔して、内山さんと由谷さんのおふたりにお話を聞いてきました。


株式会社内山熔接工業
内山 小百合 Sayuri Uchiyama
1985年燕市生まれ。専門学校卒業後、美容室や歯科医院、カイロプラクターなどさまざまな職業を経験。2018年に「株式会社内山熔接工業」の社員食堂を立ち上げ、2024年よりキッチンカー「BRING BREAD BOX」をスタート。トイプードルのクックちゃんを可愛がっている。
株式会社内山熔接工業
由谷 春奈 Haruna Yoshiya
1987年神奈川県生まれ。専門学校卒業後、生花店で働く。2018年に内山さんと「株式会社内山熔接工業」の社員食堂を立ち上げ、2024年よりキッチンカー「BRING BREAD BOX」をスタート。内山さんと一緒にクックちゃんを可愛がっている。
カリスマ美容師とお花屋さんを目指したふたり。
——おふたりはキッチンカーをはじめるまで、どんなお仕事をされていたんでしょうか?
内山さん:後ろにある「株式会社内山熔接工業」の社員食堂をやっていたんです。それ以前は私は美容師をはじめ、いろいろな仕事をしてきました。
由谷さん:私は生花店で働いていました。
——内山さんはどうして美容師になろうと思ったんですか?
内山さん:『ビューティフルライフ』というドラマで木村拓哉さん演じるカリスマ美容師の姿を見て「自分もなりたい」ではなく、「自分もそうなるんだろうな」と思ったんです(笑)。それで2年くらい美容師として働いてみて、でも自分にはセンスがないと諦めました。その後は名古屋で美容品の会社や歯科医院で働いて、新潟に戻って父の経営する「株式会社内山熔接工業」にひとまず就職したんです。

——じゃあ、その流れで社員食堂を?
内山さん:でも会社勤めではなく個人で仕事をしたいと思うようになって、カイロプラクターになりました。この頃に由谷と知り合って、横浜で4年くらい暮らしました。その後、父から頼まれて「内山熔接工業」の社員食堂を立ち上げることになったんですよ。
——なかなかいろいろなお仕事を経験してこられたんですね。由谷さんはどうしてお花屋さんで働こうと?
由谷さん:人の幸せに関われるような仕事をしたいと思っていたので、専門学校で学んだ後に地元(神奈川)の生花店で働きはじめました。歌舞伎町にある生花店にいたときは、ホストクラブやキャバクラの店内装飾なんかをやっていましたし、葬儀専門の生花店では祭壇を作ったりしていました。葬儀の仕事で人の最期に関わってみて、自分のやりたい仕事はこれだと思いましたね。
——でも新潟に来て、内山さんと社員食堂をはじめたんですね?
由谷さん:自分にできることがあれば協力したいと思ったんです。

溶接工場の社員食堂から、ホットサンドのキッチンカーへ。
——社員食堂を立ち上げることになったいきさつを教えてください。
内山さん:「株式会社内山熔接工業」では、それまでも外部の会社に委託をして社員食堂を運営していたんですけど、どうしても既製品や冷凍食品を使った料理が多くなってしまっていたんです。社長としては手作りの料理を社員に食べてほしいという思いがあったので、私が相談を受けて社員食堂を立ち上げることになりました。
由谷さん:ふたりとも飲食業の経験すらなかったので、とにかくわからないことだらけで苦労しました。そもそも150人分の料理を作るということが想像できませんでした(笑)
——例えばどんなことでいちばん苦労しました?
内山さん:スタッフや食材の仕入れ先を探すところからはじまって、メニュー開発はもちろん、栄養価の計算までやらなければならなかったんです。飲食業の素人にはめちゃめちゃ大変でしたね。

——その社員食堂から飛び出して、キッチンカーをはじめたのはどうしてなんですか?
内山さん:社員食堂を任せることができるスタッフが現れたので、私たちは新しいことをはじめようと思ったんです。今までは外の人たちと関わる機会がなかったので、これを機にいろいろな場所を回ってみたいと思いました。
由谷さん:キッチンカーだったら災害時でも被災地に温かい料理をお届けできて、人の役に立てるのではないかとも考えました。
——メニューにホットサンドを選んだのはどうしてなんですか?
内山さん:『シェフ』という映画で、三ツ星レストランで働いていた主人公がフードトラックでホットサンドの販売をはじめるんです。それを見て「これだ」と思いました。


——内山さんはドラマや映画からインスピレーションがよく降りてくるんですね(笑)。では、お店のこだわりを教えてください。
内山さん:とにかく熱々な料理にこだわりました。ホットサンドメーカーをはじめいろいろな調理器具を試してみたんですけど、手早く熱々に調理ができる鉄板を使うことにしました。ただキッチンカーのお客様ってお持ち帰りが多いので、私たちがこだわっている熱々の状態で召し上がっていただけることは少ないんです(笑)
由谷さん:フードトラックの雰囲気にもこだわって、買い物をしていて楽しいと思ってもらえるように心掛けました。

キッチンカーというボックスに、いろいろな料理を入れてお届けしたい。
——おふたりはお互いのことをどんなふうに思っていますか?
由谷さん:彼女は突拍子もないことを思いつくんですけど、それが原動力になって面白いことにつながるんです(笑)
内山さん:そんな私をカバーしてくれる、頼れる存在だと思っています(笑)

——まだキッチンカーをはじめて間もないですが、今後はどんなことをしていきたいですか?
内山さん:「BRING」というのは「届ける」という意味で、いろいろな料理をボックスに入れて皆さまにお届けしたいと思っているんです。その第1弾がホットサンドの「BREAD BOX」なんですが、今後はこのボックスを増やしていきたいと思っています。
由谷さん:ゆくゆくは売上げでこども食堂の運営をしたり、災害支援に募金したりできたらいいなと思っています。

株式会社内山熔接工業 BRING
新潟市西蒲区小吉1930-1
090-8445-9904
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