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ハンノキ林を眺めながら食事を楽しめる胎内市の「hannoki cafe」。

胎内市にハンノキ林を眺めながら食事を楽しめるカフェがあります。その名も「hannoki cafe」。窓からの外のハンノキ林は、春の新緑から冬の雪景色まで、季節ごとに豊かな表情を見せてくれます。どうしてこの場所にカフェをオープンしたのか、今回は店長の一杉さんにお話を聞いてきました。

 

 

hannoki cafe

一杉 めぐみ Megumi Hitosugi

1975年胎内市生まれ。東京の専門学校でファッションデザインを学び、学校の仲間と一緒にブランドを立ち上げる。その後、レコード会社専属のグラフィックデザイナーとしてミュージシャンのグッズデザインなどを手がけ、2000年からフリーに。2008年に新潟に戻り、2014年に胎内市でご主人と「hannoki cafe」をオープンする。現在2匹のわんちゃんと暮らす愛犬家。

 

ハンノキ林を眺めたり、ゆっくり散策したりできるカフェ。

——あちらに見える林が、店名の由来になっているハンノキ林ですか?

一杉さん:そうなんです。よく川の真ん中に木が生えてることがありますよね? あれはほとんどがハンノキなんです。湿地帯に群生するカバノキ科の落葉樹で、葉っぱが落ちるときは一気に落ちるから、来週あたりにはみんな葉っぱが落ちてるかもしれないですね。お客さんの中には「十日町市の『美人林』みたい」って言ってくれる人もいます。

 

——たしかに真っ直ぐ生えてる感じが「美人林」っぽいですね。林の中は開放してるんですか?

一杉さん:「hannoki cafe」でお食事やお茶をしていただいたお客様には開放しています。ハンノキ林を眺めながらお食事していただいた後に、林の中を散策したり、写真撮影をしたり、皆さん思い思いの過ごし方をされてますね。

 

 

——今の季節は落ち葉も綺麗で写真撮影にもってこいですね。ちなみにおすすめの時間とか季節とかはあるんですか?

一杉さん:今みたいに夕日に照らされているのも綺麗ですけど、朝日に照らされているのがいちばん綺麗ですね。季節でいえば、冬に雪が積もっている眺めが綺麗です。あとは春の新緑の頃ですかね。夏になると葉っぱが多くなり過ぎて暗くなっちゃうんですよ。昔は夏の夜になるとホタルが見れたんだけど、今はまわりの木が切られたりしたせいでホタルも見れなくなっちゃいましたね。

 

グラフィックデザイナーがカフェを始めるまで。

——カフェを始める前はどんなことをしていたんですか?

一杉さん:東京の専門学校で、ファッションデザインの勉強をしてたんです。卒業後は学校の友達と4人でファッションブランドを立ち上げて。私はそこで営業兼グラフィックデザインを担当してました。

 

——卒業していきなりブランドを立ち上げるってすごいじゃないですか。

一杉さん:学校がスポンサーを見つけてくれたんですよ。そのブランドにはミュージシャンのスタイリストをしているお客さんが多くて、ミュージシャンのグッズデザインなんかも頼まれるようになったんです。それで、そのままレコード会社でグラフィックデザインの仕事をするようになりました。

 

——ファッションブランドを立ち上げたり、ミュージシャンのグッズデザインしたり、活躍していたんですね。どうして新潟に帰ってくることになったんですか?

一杉さん:レコード会社でデザインの仕事をした後、今度はフリーランスのグラフィックデザイナーになったんです。昔はデザインデータを送るのに、自転車便やバイク便を使っていたんだけど、アップローダーを使ってパソコンからパソコンへ送れる時代になったんですよね。だから地方でもデザインの仕事ができるんです。あと新潟に戻って「カフェをやってみたい」という気持ちもありました。

 

——カフェですか。それで「hannoki cafe」を始めたんですね。

一杉さん:私は以前カフェでアルバイトをした経験がありましたし、夫は料理が好きで料理専門のカメラマンをやってたんです。うちの両親も同じように「カフェをやりたい」と思っていたので、みんなの思いが実現した感じですね。

 

元カメラマンのご主人が作る、見た目にこだわった料理。

——どんな料理がおすすめですか?

一杉さん:うちはパスタが人気なんです。ランチタイムは平日と土日でメニューが変わります。平日はサラダ、パスタ、ミニメイン、自家製パン、それにドリンクがつく「本日のワンプレート」。土日は魚料理のランチを提供してます。ちなみに今週は「スズキのアクアパッツァ」です。洋食店で肉を出すところって多いんだけど、魚を出すところって意外と少ないんですよね。年配のお客様からも喜ばれてます。

 

 

——さすがに料理専門のカメラマンだけあって、ご主人の料理は見た目も綺麗ですね。やっぱりこだわりがあるんでしょうか?

一杉さん:味はもちろん見た目にもこだわってますね。既製品を使わずに自家製で作ることは、当たり前のことだと思っていますし、パスタやデザートはもちろん、パンもお店で焼いてます。あと季節に沿った料理を作るようにしているので、2週間に1回はメニューを変えてるんですよ。

 

——「hannoki cafe」をやってきて嬉しいのはどんなときですか?

一杉さん:カフェを始める前はお客様がゼロの日もあると覚悟してたんですけど、おかげさまで毎日お客様が来てくれてます。中にはほぼ毎日のように来てくださるお客様もいて、本当にありがたく思ってます。それから「美味しいですね」って声をかけてもらえたときは、やっぱり嬉しいですよね。

 

 

——今後新しくやってみようと思っていることってありますか?

一杉さん:製造業の免許を取って、パスタソースとかカレールーとか自宅で「hannoki cafe」の味が再現できる商品を製造販売してみようと思ってます。

 

——ところで、看板犬のわんちゃんがとってもいい子ですね。

一杉さん:ジャックラッセルテリアの「チャーハン」です。名前の由来が気になる方は、ぜひお店に会いにきてください(笑)

 

 

訪問したのは夕方だったので、秋のやわらかい西陽が真横からハンノキ林に差していて、幻想的な静けさを味わうことができました。この景色が、料理やデザートの味を引き立てる調味料になっているのは間違いないようです。皆さんも胎内市でランチを食べたくなったら、ぜひ一度「hannoki cafe」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。一杉さんご夫婦とチャーハンくんがあたたかくお出迎えしてくれますよ。

 

hannoki cafe

〒959-2622 新潟県胎内市羽黒2157-1

0254-28-3210

11:00-20:00

月曜・その他不定休

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