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オトナの習いごと#03 「シャビー&ナチュラル」認定校の「FavoriM」。

特集企画「オトナの習いごと」。今回は燕市で、フラワーアレンジのひとつである「アーティフィシャルフラワー」を教えている、「FavoriM」の田中さんにお話を聞いてきました。「お花を趣味にするのって、センスがないと難しそう」と思っている方、意外とそんなこともないみたいですよ。田中さんのこれまでや、教室のレッスンのことなど、いろいろ聞いてきました。

 

FavoriM

田中 麻矢子 Mayako Tanaka

1974年三条市出身。高校を卒業後、ベビー服の販売に携わる。その後、花屋で働きはじめ、生花の販売やブーケ制作に携わる。「シャビー&ナチュラル」に出会い認定講師の資格を取得した後、燕市で「FavoriM」をはじめる。最近、SUPをはじめたそう。

 

お花は、自分の「楽しい」をかたちにできる、身近な存在。

——田中さんはお花屋さんで働く前、どんなことをされていたんですか?

田中さん:高校を卒業してから、接客の仕事がしたくて、ショッピングセンターのベビー服売り場で働いていました。ただ商品を陳列するだけじゃなくて、ディスプレイのためにコーディネートを考えることもあって。自分が考えた組み合わせをそのまま、お客さまに買ってもらえるとすごく嬉しかったのを覚えています。

 

——そこから、花を仕事にしたのには、どんなきっかけが?

田中さん:ベビー服の販売を通して、仕入れたものをそのまま陳列するより、自分がひと手間加えて販売するほうが嬉しいし、楽しいって思ったんです。お花なら、服をコーディネートするより手が掛けられるんじゃないかと思って、それからは生花を扱うお花屋さんで働きはじめたんです。 店頭でお花を販売したり、ブライダルも担当させてもらっていたんでブーケをつくったりしていました。

 

——手を掛けられるものとして、どうしてお花を選んだんでしょう。

田中さん:お花は、小さい頃から家で飾る習慣があったので、馴染みがあって。私のおばあちゃんが家にお花を飾る人だったんです。「お金を出して買わなくても、外に咲いている花でもいいから、ちゃんと飾るんだよ」って言われて育ってきました。最初に働いたお花屋さんも、おばあちゃんが通っていたお店だったんですよ。

 

 

——お花が当たり前のようにある環境だったんですね。

田中さん:その後は結婚をきっかけに、自宅でウェディング用のブーケの制作をはじめました。当時は新婦さんひとりひとりの要望に応えて、ブーケをつくるっていう人が少なかったんです。自分でつくったチラシをいろんな場所に置かせてもらって、活動を続けていきました。

 

——ブーケ制作の反響はいかがでした?

田中さん:チラシの効果があったのか、三条市内の個人スーパーの社長さんに見つけてもらって、スーパーのお花売り場でアレンジや花束の制作をさせてもらえることになったんです。生花の卸にも関わらせてもらって、そこで10年くらい働いていました。

 

——それまで生花に関わってきた田中さんが、どんな経緯で造花に出会ったんでしょう。

田中さん:インターネットでお花を検索するのが好きで、いろんな先生がつくった作品を見ていたんです。その中で「シャビー&ナチュラル」に出会って。それまで造花ってオブジェみたいなイメージが強かったんですけど、「シャビー&ナチュラル」の作品は生花のように見えて。そこに惹かれて、勉強をはじめて、教室を開くことにしました。

 

自分と向き合い、作品をつくる「シャビー&ナチュラル」。

——そもそも「シャビー&ナチュラル」って、どんなものなんですか?

田中さん:名前の通り、造花をナチュラルな雰囲気でアレンジするスタイルです。「シャビー&ナチュラル」の教室では、先生のお手本を真似するんじゃなくて、生徒さん自身がよいと思う生け方で作品をつくるんですよ。

 

——先生のお手本がない教室って、とても珍しい気がします。

田中さん:そうかもしれませんね。私が生徒さんに教えているときは、「自分がいちばん可愛いと思えるお花の位置や向きで作品を作ってください」ってお伝えしています。最初はどうしたらよいか分からない方も多いですが、それを繰り返すとだんだん慣れてきて、お花に向き合っていけるんです。

 

——生け方を学ぶっていうより、クリエイティブな感じですね。

田中さん:それに加えて、「シャビー&ナチュラル」でつくる作品には、ひとつひとつストーリーを立てて制作してもらうのも大きな特徴だと思います。例えば、宝箱を使った作品だったら、「家族でお出かけした先で忘れてきた宝箱」みたいな。これも最初は戸惑う生徒さんが多いんですけど、繰り返していくとストーリーをつくるのが楽しくなるんですよ。

 

——レッスンで使うお花も、生徒さんごとに違うんですね。

田中さん:生徒さんが次につくりたい作品の雰囲気や色の要望を聞いて、それにあったお花の組み合わせをご用意しています。他のフラワーアレンジの教室よりも、用意できるお花の種類が多いので、生徒さんの希望にも柔軟に対応できるんです。

 

 

——ひとつひとつ選んでくれるなんて、特別感があります。こちらでは、どんなレッスンを受けることができるのでしょう。

田中さん:初心者さんも受けられる「ベーシッククラス」と「プロクラス」、講師になるための「認定講師資格取得クラス」があります。「ベーシッククラス」では、10個の課題の制作をしてもらうんです。作品をつくるごとにブラッシュアップされて、生徒さんらしさを感じられる作品に成長していきますし、自分の好みや個性を見つけられるようなレッスンになっていると思います。

 

——他にも、単発で受けることができるコースもあります。

田中さん:ウェディングブーケをつくることができるコースや、クリスマスや母の日に合わせて作品がつくれるコースなどは、単発で受講できます。特にウェディングブーケは、新郎新婦のご家族が、おふたりにサプライズでつくりにいらっしゃることが多いですね。造花だけではなく、生花のレッスンも不定期でしていますよ。

 

心地よく通える教室で、お花をもっと身近に。

——田中さんが思う、「シャビー&ナチュラル」の魅力とは?

田中さん:色や雰囲気、背景にあるストーリーなど、全部自分で決めてつくれるので、「こんなものがつくれるんだ」みたいな満足感を得られることですね。しかも作品を自分の家に飾ったり、誰かにあげたりしたときに、褒めてもらえるんです。自分でイチからつくったものを褒められると、生徒さん自身の肯定感も上がってくると思うんです。

 

——大人になるほど、褒められる機会も減ってきますからね。

田中さん:「作品をつくるごとに、褒めてもらえる」って生徒さんが喜んでくれると、私もすごく嬉しいんです。お花を好きになれるだけじゃなくて、自分に自信が持てるのは、とても魅力的だと思います。

 

 

——でもやっぱり、「センスがないと難しいんじゃないか」思ってしまうかもしれません……。

田中さん:ここで教えている生徒さんの9割は、未経験からスタートしているんです。基本的なつくり方をお伝えするところからはじめて、初心者の方でもプロ顔負けのクオリティでつくることができますよ。この教室のInstagramには生徒さんのも載せているので、見てもらえたら嬉しいですね。

 

——レッスンを通して、田中さんが大事にしていることを教えてください。

田中さん:生徒さんが心地よく通えるような雰囲気づくりは、これからも大切にしたいなと思っています。ここは回数制なので、生徒さん自身で通うペースを決めてもらっています。「何ヶ月も空いちゃったけど、レッスン受けられますか」っていう生徒さんもいますし。先生と生徒っていうよりは、長くゆるく、お付き合いが続く関係をつくれたらいいなと思っています。

 

——最後に、今後の目標を教えてください。

田中さん:「シャビー&ナチュラル」がもっと身近な存在になってくれたらいいなと思っていて。お花が好きっていう方だけではなく、「ちょっと興味がある」とか「1回でもいいからやってみたい」と思っている方にも、体験していただけたらいいなと思っています。私の他にも「シャビー&ナチュラル」を教えている先生がいるので、ご自宅に近い先生もご紹介できますよ。

 

 

レッスン内容
ベーシッククラス 全10回
料金
100,000円(税別)
レッスン日
申し込み月の翌月から受講可能
会場
燕市東太田

 

FavoriM

燕市東太田

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