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料理も文化も旅のヒントも。沖縄をまるごと楽しめる「いちゃりば!!」。

亀貝インターチェンジの近くにある「沖縄料理と琉球泡盛 いちゃりば!!」は、ソーキそばやゴーヤチャンプルーといった定番からちょっと珍しい一品まで、たくさんの沖縄料理を楽しめるお店です。「いちゃりば」の他に、万代の「沖縄居酒屋 ENCOUNTER」などを経営している田中さんにいろいろとお話を聞いてきました。

 

沖縄料理と琉球泡盛 いちゃりば!!

田中 圭介 Keisuke Tanaka

1980年生まれ。「沖縄料理と琉球泡盛 いちゃりば!!」オーナー。大学を中退し、22歳のときに共同経営者の須貝さんと共に「沖縄居酒屋 ENCOUNTER」をはじめる。2015年に新潟市西区亀貝で「いちゃりば」をオープン。

 

「自分たちのお店を出す」という夢を叶えるため、沖縄居酒屋をオープン。

——田中さんは、どういった経緯で飲食業をはじめられたんですか?

田中さん:高校生の頃、バイト先で共同経営者の須貝さんと知り合って、意気投合したんです。ふたりで「将来は敷かれたレールには乗らないで、自分たちの好きなように生きたいよね」って話していました。「やりたいことをやる」って決めていたから、大学を辞めて22歳のときに須貝さんと「沖縄居酒屋 ENCOUNTER」をはじめたんです。今の場所に移転する前の「ENCOUNTER」はこじんまりしたお店だったんですよ。

 

——私、移転前の「ENCOUNTER」さんにお邪魔したことありますよ。すごく賑わいのあるお店でしたね。

田中さん:えっ、そうでしたか。最初の店舗では3年くらい営業しましたかね。自分たちと同世代のお客さまが多かったので、一緒にその場を楽しんで、「毎日が夏休み」って感じの3年間でした(笑)

 

 

——どうして沖縄料理のお店をやることにしたんですか?

田中さん:自分たちの店だったら、カフェでも服屋でもなんでもよかったんですよ。でも当時青山にあった「居酒屋JAM」ってお店がすごく好きで、「あんな雰囲気の楽しい場所を作りたい」と思ったんですよね。須貝さんは沖縄で暮らしていた経験があったし、「じゃあ、沖縄料理を出す居酒屋にしよう」って決まったんです。

 

——沖縄料理が食べられるお店って珍しかったですよね。

田中さん:当時は市内に他にも沖縄料理のお店がありましたけど、それでも新潟ではあまり馴染みがなかったかもしれませんね。移転前の「ENCOUNTER」は、「沖縄料理」と「朝日が登るまで営業する」っていう2本柱で営業していたんですよ。でも沖縄料理は4種類くらいだけだったかな。

 

——今の場所に「ENCOUNTER」を移転されたのは?

田中さん:年齢を重ねると結婚したり子どもができたりするだろうし、「このままでは限界が来るだろうな」と思って移転を考えていたんです。そしたらちょうどいいタイミングで狙っていた物件が空いて、2005年に移転したんです。僕らにとっては「メジャーデビューを果たした」って感じでしたね。移転したことをきっかけに沖縄料理にグンと舵を切ったんですよ。メニューも変えたし、食材を沖縄から直接仕入れて「100%沖縄のお店」にしていきました。

 

お客さんと一緒に沖縄を知る、楽しむ「いちゃりば」の工夫。

——ついつい思い出話が長くなってしまいました……。改めて「いちゃりば」さんのことも教えてください。オープンを決めたきっかけは何だったんでしょうか。

田中さん:2015年に亀貝が開発されることになって、「お店を出しませんか」とお誘いいただいたんです。法人であることが条件だったので、そのときに「株式会社ENCOUNTER」という会社組織にしました。「ENCOUNTER」は「飲みに行こう」って感じのお店ですけど、「いちゃりば」はソーキそば、ゴーヤチャンプルーなど馴染みのある沖縄料理を中心にたくさんのメニューを揃えています。ここまでたくさんの沖縄料理を揃えているのは、新潟で「いちゃりば」だけだと思いますよ。ランチ営業もしていますし、ファミリー層も多いですね。

 

 

——Instagramではお店のこと以外にも沖縄の情報を発信されていますよね。

田中さん:「お客さまと一緒に沖縄のことを知っていきたい」と思っているんです。僕たちからも沖縄のことを伝えたいし、お客さまからも教えてもらう。そんな関係でいたくって。お店のテーブルには旅の思い出を記す「沖縄ノート」を置いているんです。お客さまに沖縄で行ってみてよかった場所などを書いてもらって、それを読んだ人が沖縄旅行のヒントを見つけられたらいいなと思って。

 

 

——他にも沖縄を感じられるものってありますか?

田中さん:沖縄の陶器「やちむん」を使っているので、食器にも注目してもらいたいですね。「やちむん」はあまり数が多くないので、食器に詳しい方は「やちむん」を使っていることにびっくりされるんです。はっきりとした絵柄と色味が特徴で、沖縄らしさを感じますよね。

 

いつでも沖縄を近くに感じてもらいたい。新潟と沖縄の架け橋に。

——スタッフさんが考えた面白い試みもあるそうですね。

田中さん:沖縄では「豚肉は鳴き声以外すべて食べる」と言うくらい、ありとあらゆる部位まで美味しく食べる習慣があるんです。それでスタッフが「SDGsの観点からも誇らしいことだから、そのことを伝えよう」と手作りの新聞を作ってくれました。そうやってスタッフが自主的に仕事をしてくれるって、経営者としてはすごく頼もしいですよね。

 

 

——スタッフの皆さんからも「沖縄のことを伝えたい」という思いが感じられますね。

田中さん:「いちゃりば」はもう僕の店じゃないっていうか、働いているスタッフたちのお店になりつつあるのかなと思っていますね。僕の使命はスタッフが安心して働ける環境をしっかりと整えることですね。

 

——じゃあ、田中さんの経営者としての今後の目標は?

田中さん:新潟と沖縄の架け橋になりたいですね。そんな思いがあるので、最近刷新した会社のロゴには、沖縄の石畳と稲穂を咥えているトキを表現したんです。それと「意外と近くに沖縄はあるんだよ」って思ってもらいたいんですよね。新潟と沖縄は遠いですけど、うちのお店に来たらいつでも沖縄を感じてもらえますよ。

 

 

 

沖縄料理と琉球泡盛 いちゃりば!!

新潟市西区亀貝字堤715

TEL:025-201-6698

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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