白山神社の門前でお団子やお茶を
上古町の「甘味処 ふじ元」。

食べる

2025.11.27

text by Kazuaki Yamazaki

白山神社の門前から続く古町通1番町から4番町の上古町商店街は、「カミフル」という愛称で親しまれ、歴史ある老舗と新しい店舗が混在し、幅広い年代の人たちが街歩きを楽しんでいます。そんなカミフルに、街歩きの疲れを癒してくれる「甘味処 ふじ元(かんみどころ ふじもと)」がオープン。落ち着きのある和空間にお邪魔して、スタッフの清水さんからお話を聞いてきました。

Interview

清水 悦子

Etsuko Shimizu(甘味処 ふじ元)

新潟市中央区生まれ。甘味処で働いた後、アロマセラピストを経て、2025年より「甘味処 ふじ元」で働きはじめる。自然のなかで過ごすことが好き。

ちょっと珍しい、個性的なメニュー
「おはぎ」や「笹串団子」。

――オープンおめでとうございます。神社前にぴったりな雰囲気のお店ですね。

清水さん:ありがとうございます。新潟県産の食材を使った和菓子やお茶、軽食を通じて、日本文化の素晴らしさをお伝えしたいという思いでオープンしました。

 

――どんなお菓子や軽食が楽しめるんでしょうか?

清水さん:まずは、新潟県産のもち米を使って手づくりしている「おはぎ」ですね。「あずき」と「きなこ」の2種類をご用意していて、もち米を潰さずにそのまま使っているので、粒感を楽しめる上に時間が経っても固くなりにくいんです。はじめての食感に驚くお客様も多いんですよ。

 

――へぇ〜、それは珍しいですね。他にはどんなメニューがあるんでしょう。

清水さん:「お団子」は「みたらし」「あずき」「黒蜜きなこ」「笹団子」の4種類をご用意しています。

 

――串団子スタイルの笹団子って、斬新ですね(笑)

清水さん:当店には「温故知新」というコンセプトもあって、日本の伝統的な文化を新しいスタイルでお届けできたらと思っています。「おはぎ」も「お団子」も北海道産の小豆を使って、甘さのバランスにこだわりながらつくっています。

 

――「温故知新」は上古町エリアにぴったりな言葉だと思います。イートインでは「にゅうめん」を食べることもできるんですね。

清水さん:毎朝丁寧にとった出汁をつくっていて、具材は季節に合わせて毎月変えているんです。おこわとセットでお楽しみいただくこともできます。

 

――「セット」といえば「七輪団子体験セット」というメニューが気になります。

清水さん:こちらは2本のお団子を七輪でお好みに焼いて、「みたらし」や「あずき」など4種類のディップでお楽しみいただけます。その他に塩昆布と抹茶がつきますが、追加料金で抹茶をラテに変更することが可能なんです。

 

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アロマセラピストから転職した
甘味処の癒しスタッフ。

――清水さんは、こちらで働く前はどんなお仕事をされていたんですか?

清水さん:新潟市内にあった百貨店内の甘味処で働いた後、セラピストになりました。

 

――へぇ〜。セラピストになるきっかけは、何かあったんですか?

清水さん:自然が好きだったことからアロマに興味を持ちはじめて、アロマセラピーを受けてみたんです。その体験を通じて、人を癒すことができる力に感動して、アロマセラピストになりました。

 

――セラピストをやっているときは、どんなことを心掛けていたんでしょう。

清水さん:アロマの持つ力とマッサージの技術を、そのままお客様に届けるよう心掛けていました。私と同じ感動をお客様にも味わっていただきたかったので、心身が癒されて元気になった姿を見ると自分のことみたいに嬉しかったですね。

 

――清水さんの人を癒す雰囲気って、そんな経験が影響しているのかもしれませんね。でも、どうしてセラピストから甘味処のスタッフに転職したんですか?

清水さん:セラピストだけではなく、違う人生も過ごしてみたいと思ったんです。

 

――「甘味処 ふじ元」に来られたのは?

清水さん:白山神社の真ん前で、訪れる人を甘味で癒す仕事に魅力を感じたんです。シンプルな食材だけでつくるメニューにも惹かれましたね。

 

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今後はメニューを充実させて
より幅広いお客様に楽しんでほしい。

――つい最近オープンしたばかりのお店ですけど、どんなお客さんが多いですか?

清水さん:平日は地元の女性が多いですし、週末になると白山神社や「りゅーとぴあ」を訪れたついでに立ち寄ってくださる方も多いです。

 

――そうしたお客さんを迎えるにあたって、心掛けていることってあるんでしょうか?

清水さん:せわしない日常生活から離れて、ほっとひと息つけて癒されるような、非日常的な空間をご提供できたらいいなと思っています。そのためにも、美味しいメニューを提供していきたいですし、営業のなかで問題点を見つけてはその都度改善していきたいですね。

 

――お客さんの反応はいかがでしょう?

清水さん:「お茶ってこんなに美味しいものだったんですね」って感動してくださるお客様もいて、その感動してくださる姿に私も感動しています(笑)

 

――感動し合っているんですね(笑)。これからは、どんなことをやってみたいですか?

清水さん:メニューをもっと充実させていきたいですね。旬の食材を使って季節に合わせたメニューや、オリジナリティの高いメニューを増やして、もっとお客様に楽しんでいただけたらいいなと思っています。

 

――具体的には、どんなメニューを考えているんでしょう?

清水さん:和風メニューばかりではなく、生クリームやフルーツを使ったお菓子もご用意して、普段はおはぎやお団子をあまり食べないような若い方々にも楽しんでいただきたいですね。

 

甘味処 ふじ元

新潟市中央区一番堀通町513-3

025-211-4156

11:00-17:00

火水曜休

※最新の情報や正確な位置情報等は公式のHPやSNS等からご確認ください。なお掲載から期間が空いた店舗等は移転・閉店の場合があります。また記事は諸事情により予告なく掲載を終了する場合もございます。予めご了承ください。

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