先日ご紹介した三条市の工務店「恭ホーム企画」が、昨年8月、事務所のそばに「kyondoe(キョンドゥ)」という古着屋さんをオープンしました。さっそくお邪魔してみると、「恭ホーム企画」の代表取締役で大工を務める堀敦さんと、長女の琴音さん、次女の光里さんが迎えてくれました。家族で古着屋さんをはじめることになった経緯と、置いている古着についてお話を聞いてきました。
kyondoe
堀 敦 Atsushi Hori
三条市生まれ。高校卒業後、大工として働きはじめる。17年前に父親と妻の恭子さんと一緒に「株式会社恭ホーム企画」を立ち上げる。2023年8月に、事務所敷地内で古着屋さん「kyondoe」をオープン。
――ご家族で一緒にお店番をされているんですね。
敦さん:うちは4人兄弟なんですけど、メインはこのふたりで店を任せています。ふたりがいないときは3番目の子が店番することもありますよ。
――お店をオープンされたのが昨年8月ですよね。「古着屋さんをやろう」っていうのはいつから考えていたんですか?
敦さん:20歳ぐらいのときからじゃないかな。18歳のときに大工をはじめて、それより前からずっと古着が好きですね。
琴音さん:「いつかは古着屋をやる」ってずっと言っていたもんね。
――敦さんは古着を好きになったきっかけってあったんでしょうか。
敦さん:ブームじゃないですかね。中学生くらいのときに古着ブームが来て、その延長で今もずっと好きですね。
――古着屋さんで働かれたことはあったんですか?
敦さん:働いたことはなくって、ずっと大工だけをやってきました。いろんな古着屋さんに行ったりはしていましたけどね。
――どうしてこのタイミングでお店をはじめることにされたんでしょう?
敦さん:長女の琴音が古着屋でバイトをしていたからっていうのはありますね。
琴音さん:近くの古着屋さんでアルバイトをしていました。
――そうだったんですね。琴音さんはお父さんの影響で古着を好きに?
琴音さん:それもありますし、他の古着屋さんで働いていたらからっていうのもありますし。どちらの影響もありますね。
――古着屋さんをはじめるには心強い存在ですね。
敦さん:他の古着屋さんには悪いけど、軽いノリではじめたんですよ(笑)。店舗は自分で作れるし、仕入先もあるし。あとは「恭ホーム企画」を15年以上続けてきて「これだけ続けば成功だろう」っていうところで、第2章としてこの店をはじめたっていうのもありますね。
――お店をはじめるときは、どんな古着屋さんにしようと考えていたんでしょう?
敦さん:価格はできるだけ安くして、高校生も買いに来られるようにしたいなと思っていました。もちろん古着好きの人も楽しめて、「いいな」って思ってもらえるようなものを置いています。
――仕入れは皆さん一緒に行っているんですか?
敦さん:子どもたちをみんな順番に連れていきます。遠くまで行くんですよ。車中泊して、旅行ですね(笑)
――商品はどんな視点で選んでいるんですか?
琴音さん:基本的に選ぶのは父と私で、「かっこいいな」「着たいな」っていうものを直感で選んでいますね。
敦さん:USA製のものをこだわって選ぶようにしています。あと、色と汚れとサイズはよく見ますね。
――へ〜、サイズ感もやっぱり重要なんですね。
琴音さん:サイズにも流行りがありますからね。去年や一昨年は大きめのサイズが流行っていたんですけど、今年はぴったりしたサイズ感のものが流行っているんです。そういうところにも気をつけて仕入れています。
――娘さんたちと一緒にお店をやってみていかがですか?
敦さん:勉強してもらっている感じですよね。この立地でどうやってお客さんを呼ぶかっていう。あと、今の時代はSNSとかじゃないですか。若い子向けに発信していくためにも子どもたちにやってもらっています。これから春になると、高校生は自転車でここまで来られるようになりますからね。
――春に向けて商品のラインナップも変わっていくわけですね。
敦さん:2月の半ば頃に商品を入れ替える予定です。デニムとか、春商品を揃えていきたいですね。
――ご家族での今後の目標はありますか?
敦さん:古着屋の他にも、いろいろやりたいことがあるんですよ。10年続けば成功かなって思うので、まずはここを10年続けなきゃなって。今の常連さんは上の年代の方が多いんですけど、若い人とか、親子でも来てくれるようになったらいいですね。
――最後に、この記事の読者へメッセージがあればお願いします!
敦さん:こういう店って、入ったら何か買わなきゃいけないイメージがあるかもしれないですけど、話をするだけでもいいので、気軽に来てみて欲しいですね。
kyondoe
三条市直江町4-10-45-4