女性建築士が考える住みよい家、三条市の工務店「恭ホーム企画」。
ものづくり
2024.02.08
三条市にある工務店「恭ホーム企画」。女性の建築士さんだからこそ気づく視点で、人それぞれの暮らしやすさに配慮した家づくりをしています。これまで建築士としてさまざまなお客さんの相談にのってきた堀さんに、家づくりで大切にしていることや、堀さんが思う建築士というお仕事の面白さについて聞いてきました。


株式会社恭ホーム企画
堀 恭子 Kyoko Hori
二級建築士。建築系の専門学校を卒業した後、三条市内の設計事務所に務める。17年前に旦那さんとお義父さんと一緒に「株式会社恭ホーム企画」を立ち上げる。仕事柄、TVドラマを見ていても部屋の壁紙やスイッチに目がいってしまう。
――「恭ホーム企画」さんに寄せられるご依頼は、どういうものが多いんでしょう?
堀さん:店舗とかも作りますけど、やっぱり住宅が多いですね。自社に大工さんがいるので、設計から工事まで自社でできます。遠いと西蒲区とか長岡とかの方もいらっしゃいますけど、この県央エリアのお客さまからお話をいただくことが多いです。
――ちなみに、いつ立ち上げられた会社なんですか?
堀さん:立ち上げてから17年経ちます。私と旦那とお義父さんとではじめたんですよ。
――どんな経緯で3人ではじめられることに?
堀さん:旦那とお義父さんは別の会社で大工さんをやっていて、私は市内の設計事務所に勤めていたんです。旦那とお義父さんが会社を辞めるタイミングと、私が「子どもが生まれるから」って退職するタイミングがちょうど合ったんですよね。それで、3人とも技術があって資格もあるメンバーなので、自分たちで会社をはじめることにしました。
――堀さんは昔から建築に興味があったんですか?
堀さん:そうですね。チラシに載っている間取りとか、家の図面を見るのが好きでしたし、模様替えをするのも好きだったので、進学先を考えたときに「建築かな」って。高校卒業後は建築の専門学校に行って、資格を取ったり設計事務所に勤めたりして、建築業にずっと携わってきました。

日常的に家事をやるからこそ分かる目線で、間取りを考える。
――女性建築士さんがいらっしゃるということで、「恭ホーム企画」さんを選ばれるお客さんも多そうです。
堀さん:生活導線とか、家の中をどうしたいかっていうのは女性のほうが希望が多いので、同じ女性ならそこに合った提案ができますし、お客さんも相談しやすいのかなって思います。
――せっかく家を建てるなら、家のことをよりスムーズにこなせるようにしたいですもんね。
堀さん:そうそう。洗濯をするときの動線とか、家に帰ってきてからの動きのシミュレーションとか、そういうのは実際にやっている人がいちばん共感できますよね。

――お客さんが相談に来られたら、まずはじっくりお話を聞くんでしょうか。
堀さん:家って長年住むものではあるんですけど、まず「今はどういう生活をしているのか」を聞きますね。例えば、夜に洗濯をする人か朝に洗濯をする人かとか、けっこう具体的に聞きますよ。
――そういう生活の仕方によっても、間取りの考え方が変わるものなんですか?
堀さん:朝に洗濯する人はやっぱり日当たりのいいところに干せた方がいいだろうし、そういう細かいところですよね。あと多いのは、お酒をよく飲む人は空き缶がたくさん出るのでゴミスペースの問題があったり、人それぞれです。「共感」がいちばん大事かなと思うので、そうやって一歩踏み込んで話すこともあります。お酒をよく飲むかとか、他の工務店ではあんまり話さないですよね(笑)

――お仕事をされていて、面白さを感じるのはどんなときですか?
堀さん:間取りを考えているときが楽しいなって思います。「降ってくる」じゃないですけど、「この動線はすごくいいな」とか、そういうのを繰り返し考えていると、パズルのようにパチっとハマるときがあって。それはすごく楽しい時間かな。もちろん設計したものがかたちになったときも「やっぱり思った通りだな」って嬉しく思いますよ。
――間取りを考えるところからワクワクして作られているんですね。
堀さん:あとは壁紙を考えて提案するときも楽しいんです。白いお家だからって白い壁にするんじゃなくて、色や柄のある壁紙を提案するのも好きで。やっぱりお客さんは最終的な壁の仕上がりをすごく楽しみにしていると思うので、そこを一緒に楽しみながら作るっていうのも好きなところなんです。「もうすぐ完成する」っていうときに壁紙が貼られて綺麗に仕上がっていくのはすごく楽しいですよ。

地域に密着した工務店だから、ちょっとしたことも相談しやすい。
――長くこのお仕事をされていても、お客さんによって新たな発見があるものですか?
堀さん:ありますね。私は20歳から建築に関わっていて、もう25年ぐらい経つんですけど、年齢が変わって子育てを経験したりすると考え方もだんだん変わっていくし、お客さんのお話を聞いていても「面白いな」と思うことがいっぱいあります。
――お家が完成してからも、お客さんとの関係って続くものなんでしょうか?
堀さん:地元の工務店なので「棚が1個欲しい」とか「ここにハンガーパイプを設置してほしい」とか、そういうちょっとしたことでも気軽にご連絡をいただいています。住んでいく中で家族構成が変わったり生活スタイルが変わったりして、建てた当初とは違うものを選ぶ方もいらっしゃるので、そういうときうちは近くにあるので頼みやすいんじゃないかなって思います。

――今後もこの会社を続けていく中で、どんなことを大事にしていきたいですか?
堀さん:間取りとか、女性ならではの視点で考えられることは強みだと思っていますし、あとは社内に大工さんがいる工務店って少ないので、お客さんと大工さんが直接つながれるのもうちの強みだと思うので、そういうところは大事にしていきたいなって思います。

株式会社恭ホーム企画
三条市直江町4-10-45-4
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