クリーニング店の日常から生まれるユニーク小物「ニシガタヤ雑貨店」。
ものづくり
2025.09.07
三条市にある「ニシガタヤ雑貨店」は、街のクリーニング店「西潟屋ドライ」のオーナー西方さんが手がけるユニークな雑貨ブランド。プラ板や粘土を使ったアイテムから、石と磁石を組み合わせたオリジナル作品まで、その発想は自由そのもの。作品は「西潟屋ドライ」の店頭やネットショッピング、三条市のイベントなどで手に取ることができますよ。

ニシガタヤ雑貨店
西方 幸治 Nishikata Koji
1970年三条市生まれ。新潟市のクリーニング店で経験を積んだ後に、家業の「西潟屋ドライ」に入る。10年ほど前からイベントに参加し、ハンドメイド作品の販売をはじめる。

オーナーの趣味は、手作り雑貨。
――えぇっと、西方さんは、クリーニング店のオーナーさんということでよろしいでしょうか。
西方さん:プラ板とか粘土とかを使っていろいろと雑貨を作っているんですが、それは趣味としてやっています。本業は、街のクリーニング店「西潟屋ドライ」です。高校を卒業してから、新潟市のクリーニング店で3年間ほど住み込みで働き、いろいろと教えてもらいました。それから地元に帰ってきて、家業に入ったんです。
――西方さんのブランドが「ニシガタヤ雑貨店」という感じですね。
西方さん:なんだか大げさな感じもしますけども(笑)。もともと何かを作ったり、絵を描いたりするのが好きなタイプではありました。突き詰めて作業するようになったのは、30歳を過ぎてからだったかな。

――雑貨づくりの熱が高まるきっかけみたいなものは、あったんでしょうか?
西方さん:10年くらい前から、ありとあらゆる材料が手軽に手に入るようになりましたよね。「ちょっと思いつきで作ってみる」ができるようになりました。そのときプラ板のバッヂ作りにハマっていて、完成品がどんどん増えていたんですよ。「作ってばかりいても、なんだか物足りないな」という気持ちもあって、「三条マルシェ」というイベントに出てみたんです。それからちょくちょく、イベントに顔を出すようになりました。
――初めてのイベントは、どんな感じだったんですか?
西方さん:皆さんから、けっこう面白がっていただいて。それなりの手応えがありました。
――個性的なアイテムばかりだから「面白がられた」という言葉に納得です。
西方さん:それまでは単純に、「時間があるから」「作るのが楽しいから」手を動かしていたんだと思います。でもイベントに出店して、他の人が「お金を出して買いたい」と価値を感じてくれることに、それまでにはない嬉しさがありました。きっと、そういうところにハマったんだと思います(笑)

「好きなテイスト」を大切にした、ユニークな作品たち。
――自分の世界で作っていたアイテムと販売用のアイテム、何か変えたところはあったんでしょうか?
西方さん:いや、それはないです。「自分の好きなものを作る」というスタンスは変わらないんですけど、やっぱりたくさんの人に手に取ってもらえる方が楽しさはありますね。なので「お客さんが喜ぶのは、どんなものかな」って考えたことはあります。けど結局、自分が好きなテイストじゃないとワクワクしないんですよ。
――その「好きなテイスト」がどんなものか、説明していただくとすると?
西方さん:もう「落書き」みたいなもので。チラシの裏にササっと描いたイラストをそのまま形にしたものが、いちばん魅力的だったりするんです。「思いつきで描いた絵が意外と良い」みたいな。

――さきほど、「材料が手に入りやすくなった」というお話がありました。確かに100均のハンドメイドコーナーなんか、最近ものすごく充実していますよね。
西方さん:それに今は、YouTube先生もいますからね。プロには敵いませんけど、自分で楽しむ分にはいろんなものが作れます。もう私の少年時代とは大違い(笑)
――ちょっと話題が逸れますが、西方さんはどういう一日を送っているんですか? 作品づくりのための時間やご苦労が気になります。
西方さん:苦労もなにも、思いついたときに着手している感じですよ。イベント前だから忙しいわけでもなく。何かしら作っておくと、自然といつもたくさんの完成品に囲まれているんです。
――作業に没頭して、気がついたらとんでもない時間が経っちゃったってことは?
西方さん:それは、ありますね(笑)

探究心、好奇心は、人を夢中にさせてくれる。
――どういうアイテムを作っているのか、お聞きしたいんですけれども。
西方さん:プラ板のバッジ、キーホルダー、石に穴を空けて磁石を埋め込んだものもあれば、粘土を材料に石を模したものを作ってみたりといろいろです。
――今日はクリーニングの作業場所兼西方さんのものづくりスペースにお邪魔させてもらっています。置いてあるものがどれも「なんだこれは?」と思うものばかりで、すごく興味をそそられます。
西方さん:職場見学にやってくる小学生たちは、クリーニング関連の道具以上に、私の趣味の道具を見て歓声をあげるんです(笑)。「西潟屋ドライ」に見学に来てくれる子どもたち用のバッチも、ちゃんと用意しています。

――西方さんは専業作家とはちょっと違う心持ちで作品づくりをされているのかなと思うんです。
西方さん:そうですね。趣味の延長というか、私にとって雑貨づくりは、「何も考えずに夢中になれるもの」です。作るのは好きなんだけど、作品をアピールするのちょっと苦手。なんだけど、直接お客さんとお話しするのは、すごく楽しいんですよ。

ニシガタヤ雑貨店/西潟屋ドライ
三条市南四日町2-13-15
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