誰かが身を寄せる居場所でありたい
「かふぇばー kanade」
カフェ
2026.07.28
田上町にある「かふぇばーkanade(かなで)」は「居場所を求めている人」や「表現したい人」を受け入れる「場所」。内科医院をリノベーションした建物にお邪魔して、優しい笑顔の坂上さんからお話を聞いてきました。
坂上 裕美
Hiromi Sakaue(かふぇばー kanade)
1979年燕市生まれ。高校で福祉を学んだ後、ロープウェイの会社に就職してレストランや売店で働く。出産を機に退職してからは運送ドライバーをやりながら、2024年に「かふぇばーkanade」をオープン。好きなものは音楽、占い、ひまわり。
カフェバーをはじめた理由は、
居場所がなかった過去の自分。
――まずは、坂上さんが「かふぇばーkanade」をはじめることになったいきさつを教えてください。
坂上さん:過去の自分が居場所を求めていたので、同じように苦しんでいる方の力になりたかったんだと思います。
――と、いいますと?
坂上さん:私が育った家庭では、暴れる兄と父がしょっちゅうケンカをしていて、仕事人間だった母はほとんど家にいなかったんです。私は家のなかに安心していられる場所がなくって、早く家から出ていきたいと思い続けていました。そうしたことがきっかけになって、誰かの安心して過ごせる居場所をつくりたいと思ったんです。
――ずいぶん辛かったでしょうね……。それでカフェバーをはじめることに?
坂上さん:「里山ハーモニー」の代表である樋宮美希(ひのみやみき)さんが、以前は内科医院だった建物を使って「奏の家」という交流スペースにしていたんです。その樋宮さんがシェアハウスを募集しているのをSNSで見かけたので、会ってお話を聞いてみたら「かなでの家を使って何かやってくれる人を探している」ということでした。そこで、友達と一緒に挑戦してみることにしたんです。
――最初からカフェバーをやろうと思ったんですか?
坂上さん:友達と占いバーをやりたいねと話していたんですよ。
――なるほど、それでカフェバーを……。坂上さんは占いができるんですね。
坂上さん:生年月日から性格や本質を占う統計学なんですが、わかりやすくするために「動物占い」のスタイルをとっています。もともと娘が興味を持って勉強をはじめたんですが、付き添っていた私まで興味を持つようになって一緒に学びました(笑)。幼少の頃から家庭内暴力の家で育って、母は精神疾患で入退院を何度も繰り返し、仕事や家事育児をしながら20年以上母と向き合ってきました。 『ただただ普通の家庭に生まれたかった』 と大人になり結婚、出産をして幸せな人生が待ってるはずだったのに、もう『生きている意味』すらわからなくなっていたときに個性心理學®︎と出会い、心救われ人生がガラリと変わりました。かつての自分のように悩みを抱えている方の力になれればと思って、イベントやマルシェでたびたび占ってきたんです。
――へぇ〜。占うときに心掛けていることってあるんでしょうか?
坂上さん:「あれがダメ、これがダメ」と否定的なことを言わないよう気をつけています。希望を持って笑顔で元気に帰ってもらいたいんですよね。

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人前で表現してみたい人たちが、
気軽に表現することができる場所。
――こちらでは、どんなメニューが楽しめるんでしょうか。
坂上さん:天然野草茶と生米を使ったマフィンといった、身体に優しい自然派メニューが自慢です。イベントの際には素材にこだわったスパイスカレーを提供することもあります。これからは、いろんな料理人とコラボして様々なメニューを提供していけたらいいなと思っています。
――ちなみに、どのようなイベントを開催しているんでしょう?
坂上さん:ここには元々ピアノや音響機器があったので、誰もが自分を表現できる場所をつくろうと、毎月第1日曜日に「kanadeまつり」を開催しています。 音楽だけでなく、朗読やコント、手品などジャンルはなんでもありです。その他出店者も募集してます。
――気軽に表現できるのはありがたいでしょうね。
坂上さん:だからなのか、いろいろな楽器を演奏する方がいます。「クリスタルボウル」っていう水晶でつくられたボウル状の楽器とか、「ビリンバウ」っていうブラジルの民族楽器とか。そうした方々がここで知り合ってコラボが生まれたりもするんです。今度「かなでファミリー」としてステージをやる予定なんですよ。音楽の力ってすごいなと感じますね。


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誰もがふらっと気軽に訪れる、
誰かの居場所になりたい。
――カフェバーをやっていて難しいと感じることはあるんでしょうか?
坂上さん:認知度をもっと上げて、お客様に足を運んでいただくことですね。今は認知度を上げるためにもイベントを開催して、SNSで情報発信を頑張っています。
――音楽ライブ以外のイベントも?
坂上さん:これからは週ごとにジャンル分けをしてみようかなと思っているんです。1週目は「音楽イベント」、2週目は「身体にいい食事の料理教室」、3週目は「ものづくりワークショップ」というように。癒し系のマルシェや子どもが出店するワークショップなんかもやってみたいですね。
――イベントを重ねるたびに、広く認知されていきそうですね。
坂上さん:そうなってほしいですね。誰もがふらっと気軽に訪れてくれるような、そんな店になって「誰かの居場所」として必要とされたら嬉しいです。

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