北欧の雑貨や家具って、日本でも人気がありますよね。実は新潟の暮らしと北欧の暮らしには共通点があるんだとか。その共通点とは何か知りたくて、新発田市にある「家づくりと北欧雑貨の店Leaf」を訪れ、代表の樫内さんにいろいろとお話を聞いてきました。
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樫内建設株式会社
樫内 宏基 Hiroki Kashiuchi
1974年新発田市生まれ。4代目代表取締役。東京の大学に進学し商学部で学ぶ。新発田に戻って地元の短期大学で建築を学んだ後、2000年に「樫内(かしうち)建設株式会社」入社。2016年には「家づくりと北欧雑貨の店Leaf」をオープン。趣味は読書と旅行で、大学生時代に1ヶ月かけて旅したエジプトがいちばんの思い出。
——「家づくりと北欧雑貨の店Leaf」は「樫内建設株式会社」が運営されているんですね。いつ頃創業した会社なんでしょうか?
樫内さん:もともとは私のひいおじいさんが材木店として創業したんです。当時は県北や樺太あたりの木材を売っていました。でも戦後になると外国から安い木材が輸入されるようになって、商売として成り立たなくなっていったんです。そこで二代目であるおじいさんが建築設計事務所をはじめました。
——じゃあ、おじいさんの代で「樫内建設株式会社」を設立したんでしょうか。
樫内さん:「樫内建設株式会社」を設立したのは三代目となる私の父です。1968年に設立したので、今年で55年目を迎えました。
——こちらの建物には「オークハウジング」という名前が入っていますよね。
樫内さん:「オークハウジング」というのは「樫内建設株式会社」の住宅事業部です。不景気で公共建築物の着工が少ない時代になったので、一般住宅の建設事業に力を入れるようになったんですよ。
——「家づくりと北欧雑貨の店Leaf」は、どういういきさつでオープンしたんでしょうか?
樫内さん:「オークハウジング」のモデルルーム兼打ち合わせスペースとして設けました。事務所でしゃっちょこ張ってお話しするよりも、家庭的な雰囲気のなかで打ち合わせさせていただけたらと思ったんです。
——へ〜、もともと打ち合わせスペースとして作られたんですね。北欧雑貨のお店が併設されているのはどうしてなんですか?
樫内さん:ただの打ち合わせスペースにしたくなかったので、インテリアとして人気がある北欧雑貨を置くようにしたんです。私自身、北欧雑貨が好きでしたし(笑)
——北欧雑貨や家具って、日本でも人気がありますよね。
樫内さん:動物や植物といった自然をモチーフにするところや手仕事を重んじる職人気質なところが、日本人の感性にとてもよく似ているからではないでしょうか。特に新潟とは似ている部分が多いような気がします。
——新潟のどんなところと?
樫内さん:新潟って毎年の年間日照時間が全国40位台で、長い冬を室内で過ごすライフスタイルが北欧とよく似ていると思うんです。ですから北欧雑貨と新潟の住宅との相性はとてもいいと思います。
——なるほど。そう言われると親近感がわいてきますね。こちらではどんな北欧雑貨を用意しているんでしょうか?
樫内さん:リーズナブルなものからヴィンテージものまでいろいろ取り揃えています。特に「LISA LARSON(リサ・ラーソン)」の品揃えには自信がありますね。スウェーデンを代表する陶芸家で、「マイキー」という猫のキャラクターをはじめ、可愛くてユニークな動物モチーフの作品を生み出しているんです。
——可愛いだけじゃなくて、アートっぽさも感じられますね。他にもおすすめの雑貨はありますか?
樫内さん:個人的には「OIVA TOIKKA(オイヴァ・トイッカ)」という、フィンランドのデザイナーが手がけたガラス工芸の「鳥シリーズ」が好きですね。あと「KAJ FRANK(カイ・フランク)」のグラスもおすすめです。機能性と芸術性が両立していて、シンプルなんだけど生活に寄り添っているデザインなんです。
——シンプルなのに存在感があるデザインですね。こうした雑貨はどんな方が買いに来るんですか?
樫内さん:北欧雑貨がお好きな40〜60代の女性が多いですね。愛でるような目つきで商品をご覧になります。なかには日参してくださる方もいらっしゃるんですよ。お住まいをリフォームするタイミングでお越しくださって、大量にまとめ買いしてくださるお客様や、新居祝いなんかのギフトに買っていかれる方もいらっしゃいますね。
——「オークハウジング」で建てるお家には、どんな特徴があるんですか?
樫内さん:女性プランナーによる、家事の効率化を考えた奥様目線の設計が特徴なんです。もうひとつには、設計の際に線をできるだけ少なくし、シンプルに仕上げるというこだわりもあります。
——シンプルに仕上げることで、どんなメリットがあるんでしょうか?
樫内さん:シンプルにすることでスッキリしたデザインになることはもちろん、耐震性、雨仕舞、コストパフォーマンス、すべてが向上して、いいこと尽くしなんです。埃も溜まりにくくなるので、お掃除がしやすいというメリットもあります。
——お家を建てるお客さんにはどんな方が多いんでしょうか。
樫内さん:地元志向のお客様が多いですね。全国規模のハウスメーカーだと担当者が転勤で変わっちゃったりしますけど、うちは新発田から逃げられませんからね(笑)
——地元企業ならではの安心感がありますよね。最後に、どんな心掛けで家づくりに取り組んでいるのか教えてください。
樫内さん:家はただ住むためだけの箱ではなくて、家族みんなが人生を豊かに暮らすためのステージだと思っています。これからもそんな思いを忘れずに家づくりに取り組んでいきたいですね。また、生活を明るく彩るアイテムとして、北欧雑貨も楽しんでいただけたら嬉しいです。
家づくりと北欧雑貨の店Leaf
新発田市新富町1−6−3
0254-20-8103
10:00-17:00
水曜、第1・3木曜、祝日休