新しい挑戦に取り組む「株式会社 増田化学工業」の四代目。
ものづくり
2025.08.19
「アルマイト」という言葉を聞いて、お弁当箱を思い浮かべる世代も多いのではないでしょうか。やかんや鍋など身近なものに使われている金属処理の技術ですが、どんなものなのかよく知らない人もいますよね。今回紹介する「株式会社 増田化学工業」は、燕市でアルマイト処理や電解研磨を続けてきた会社です。金属加工の会社が建ち並ぶ「吉田金属センター」のなかの社屋にお邪魔して、営業部長を務める増田さんにお話を聞いてきました。


株式会社 増田化学工業
増田 翔一 Shoichi Masuda
2000年燕市生まれ。配送会社や設備会社で経験を積み、2022年より「株式会社 増田化学工業」に入社。学生時代はボクシングをやっていて、北信越大会で5回優勝し全国大会に出場している。
「増田化学工業」って、どんなことをしている会社?
——周辺には金属加工の会社がたくさんありますね。こちらも、そうしたお仕事の会社なんでしょうか?
増田さん:そうです。ステンレスやアルミニウムの表面処理をやっている会社です。
——「表面処理」というと、どのような?
増田さん:メインで取り組んでいるのは「電解研磨」と「アルマイト処理」です。どちらも電流を使って化学変化を起こすことによって、表面を磨いたり保護膜をつくったりします。

——へぇ〜、電流を使った加工技術なんですね。「電解研磨」っていうのは、回転するバフを当てて磨く「バフ研磨」とは違うんですか?
増田さん:「電解研磨」は「バフ研磨」ほどの光沢を出すことはできないものの、表面を傷つけないので腐食しにくいメリットがあります。
——なるほど。もうひとつの「アルマイト処理」というのは、アルミ表面を保護するためにおこなうものなんですよね?
増田さん:そうです。傷ついたり錆びたりしないよう、表面を化学変化させて保護するわけです。他の素材をコーティングする「メッキ」とはまったく違うものなんですよ。

——「株式会社 増田化学工業」が自慢にしている技術があったら教えてください。
増田さん:そうですね、3,500mmの大型製品にも対応することができますし、「カラーアルマイト」でアルマイトに着色することもできます。
——そうした技術は、例えばどんな製品に生かされているんでしょうか?
増田さん:医療や介護福祉製品、業務用厨房用品、建築金具、スポーツ設備用品、アウトドア用品、自動車部品などです。これからもそういった「ものづくりのパートナー」として、品質と対応力で豊かな社会に貢献するためのお手伝いをしていきたいですね。

ボクシングで培った精神で、新しいことにチャレンジ。
——ところで増田さんは「株式会社 増田化学工業」の何代目なんですか?
増田さん:四代目になります。現在は営業部長として、会社の技術を広く売り込んでいるんです。
——学生時代はボクシングをやっていたとか。
増田さん:小学5年生のとき仲の良かった友達が、柔道や空手をやっていたんです。自分だけ格闘技をやっていなかったので、地元の総合格闘技ジムへ通いはじめました。そのうちボクシングに興味が移ったので中学2年生からボクシングジムに移って、高校でもボクシング部に所属していました。

——かなり一生懸命取り組んでいたんですね。練習はきつかったでしょう。
増田さん:僕が入会したボクシングジムは、昔のスポ根マンガに出てくるような厳しい環境でしたね(笑)。何度も辞めたいと思いましたが、厳しい練習を続けたおかげで北信越大会で5回も優勝できたし、全国大会にも出場することができたんです。あと根性もついたので、厳しい状況にもへこたれないマインドが身につきました。

——やっていてよかったですね。ところで、いつから「株式会社 増田化学工業」でお仕事を?
増田さん:2022年に入社しました。それまでは東京で配送ドライバーをやったり、新潟の設備会社でメンテナンスの仕事をやったりしていたんです。
——入社してからはすぐに営業を?
増田さん:ひと通り工場で働いて、アルマイト処理や電解研磨などの仕事を学びました。その期間にみんなとのコミュニケーションを深めることもできましたね。入社して3年が経った頃に、それまでなかった営業部を立ち上げたんです。
——営業部はなかったんですね。
増田さん:そうなんです。これからは積極的に売り込みをしていきたいと思っていますし、展示会へも積極的に出展して技術をアピールしていきたいと思います。大変なことも多いですけど、成果が出たときは素直に嬉しいですね。
——これから特に力を入れて取り組んでいきたいことはありますか?
増田さん:今よりもっと「株式会社 増田化学工業」の名前を広めていきたいですね。そのためにも新しいことにチャレンジしていこうと思っていて、チタンの発色をはじめるために、協力会社の皆さんと勉強しているところなんです。この技術で自由な色や綺麗なグラデーションが表現できるようになるんですよ。

株式会社 増田化学工業
燕市吉田下中野1535-6
0256-92-5701
8:30-17:30
土日曜祝日休
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