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猫が店長の古道具とレコードのお店、新発田市「NECOMA」。

今年4月、新発田市の商店街にオープンした古道具とレコードのお店「NECOMA(ネコマ)」。お店に入ると、オーナーの須藤さんと店長猫のテテくんが迎えてくれました。店内にはガラス雑貨を中心に、古い器や小物が並びます。店内奥にはDJとして活躍するという、須藤さんの旦那さんが集めたレコードのコーナーも。古道具の魅力やお店をはじめたきっかけについて、お話を聞いてきました。

 

 

NECOMA

須藤 紗季 Saki Sudo

1985年新発田市生まれ。保険会社に務めた後、地元の新発田市で「NECOMA」をオープン。3匹の猫と暮らす猫好き。

 

脱サラして、大好きな古道具のお店を地元でオープン。

——えっと、こちらの店長は猫ちゃんだと聞きましたが……。

須藤さん:私はオーナーで、店長は猫のテテです。

 

——かわいい店長さんですね。「NECOMA」という店名を付けられたのも、須藤さんが猫好きだから?

須藤さん:そうですね。猫について調べていたときに「平安時代は猫のことを『ねこま』と呼んでいた」と知ったんです。それで「ねこま」って響きがいいなと思って、アルファベット表記で店名にしました。ロゴは書道家の方に書いてもらったんです。

 

 

——どういう経緯で、古道具とレコードのお店をはじめることになったんでしょうか。

須藤さん:古道具がすごく好きで、県外のお店にも行ってよく集めていました。以前は会社員をしていたので、脱サラしてお店をやってみたいなっていう思いはずっとあったんですけど、なかなかタイミングが掴めなくって。

 

——どうしてこのタイミングではじめることに?

須藤さん:旦那の知り合いにこの物件を紹介してもらったんです。商店街だけどお店の裏に駐車場があるし、立地がすごくいいなと思って「ここではじめてみようかな」って。最初は、趣味で集めていたコレクションをお店に並べてはじめました。

 

 

——須藤さんはいつから古道具を集めるようになったんですか?

須藤さん:3年くらい前からですね。もともと日本の古いものがすごく好きだったので、いろんなお店を探してまわるようになりました。

 

——古道具の魅力ってどんなところなんでしょうか。

須藤さん:戦前のものはだいたいガラスでできていたので、当時の技術だと気泡が入ってしまうんですよ。それが逆によくって。珍しいガラスとかもすごく好きで集めていました。

 

 

——仕入れのときは、どういう視点で商品を選んでいるんですか?

須藤さん:古いものだと欠けたり割れたりしていることが多いので、状態のいいものを選ぶようにしていますね。その上で商品は全部洗浄して、綺麗にしてから店頭に出しています。

 

——手に取る人も安心ですね。日本の古道具が多いんでしょうか。

須藤さん:8割が日本のものですね。あとは中国のものやインドのもの、アメリカのものもあります。県外の古道具屋さんに卸してもらったり、蔵からの初出しで仕入れたりしています。

 

——須藤さんのお気に入りの商品はありますか?

須藤さん:「ホヤ」ですね。ランプを覆っているガラスの筒をホヤと言って、その中にライトやろうそくを入れるんです。うちは寝室に大きいホヤを置いていて、中に入れたライトをつけて寝ています。明かりの薄暗さがちょうど良くて、すごくお気に入りですね。

 

現代の生活に落とし込んだ、古道具の新しい使い方を提案。

——店内のあちこちに飾ってあるドライフワラーも素敵ですね。

須藤さん:ドライフラワーも好きで、仕入れてきたものの他に自分で作ったものも販売しています。古いガラスとドライフラワーの雰囲気がマッチするんです。「おしゃれ」って言ってくださるお客さまが多いので嬉しいですね。薬瓶とドライフワラーをセットで購入される方もけっこういらっしゃいます。

 

——自分の部屋に飾ることを想像するとワクワクしますね。

須藤さん:古道具でも、今の生活に落とし込んだ使い方ができるものもあるので、お客さまに使い方を提案したり一緒におうちのディスプレイを考えたりしています。

 

——「今の生活に落とし込んだ使い方」って、例えばどんな使い方できるんでしょう?

須藤さん:豆皿ひとつとってもお皿として使うだけじゃなくて、上に苔玉を乗せたり、受け皿として鉢の下に置いたりすると、すごく雰囲気が出るんですよ。おちょこに植物を植えるのもおすすめです。

 

現役のDJが仕入れる、選りすぐりのレコード。

——お店の奥のスペースにはレコードがたくさん並んでいますね。

須藤さん:旦那が「DJ SHOW BREAK 」って名前でDJをやっていて、レコードの仕入れや値付けは旦那が担当しているんです。旦那が好きなレコードと私の好きな古道具を合わせたお店をやりたいなっていうことで、レコードも販売することにしました。

 

——へ~! ちなみに、どんなジャンルのレコードが多いんでしょう?

須藤さん:旦那が好きな90年代のブラックミュージックをメインに、和洋問わず置いています。

 

——試聴もできると聞きましたが……。

須藤さん:未開封のレコード以外は視聴し放題なので、実際に聴いてから購入していただくことができます。旦那は几帳面で、針飛びもないような状態のいいレコードを置いているので、お客さまからも安心して選んでいただいています。

 

——旦那さんも店頭に立たれることはあるんですか?

須藤さん:旦那は会社員をやっているんですけど、土日は休みなので一緒にお店に立っています。レコードの紹介をしたりDJプレイをレクチャーしたり、お客さまに音楽のことをいろいろ説明する係になっていますね。

 

 

——今後、チャレンジしてみたいことはありますか?

須藤さん:まだイベント出店をしたことがないんですけど、6月22日に開催される胎内の「TENTLOT」というイベントに誘っていただいて、初めて出店するんです。今後もそういうイベントにいろいろ出店していけたらなって思います。

 

 

 

NECOMA

新発田市西園町1-2-28

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