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理学療法士が身体改善をサポートする「からだケア&リカバリーサロン pono」

身体に不調があると、やりたいことも思いきり楽しめませんよね。そんな人たちの強い味方が、今回紹介する「からだケア&リカバリーサロン pono」の佐藤さんです。自宅内にある静かなサロンにお邪魔して、佐藤さんから健康に対する思いを聞いてきました。

 

 

からだケア&リカバリーサロン pono

佐藤 さゆみ Sayumi Sato

1985年新潟市東区生まれ。専門学校卒業後に理学療法士としてリハビリテーション専門の病院、メディカルフィットネス、高齢者向けリハビリサービスに勤務し、2024年より「からだケア&リカバリーサロン pono」をはじめる。3人の男の子のママで、とにかく身体を動かすことが好き。

理学療法士になったきっかけは、陸上部での辛い経験。

——「pono」っていう言葉には、どういった意味があるんでしょうか?

佐藤さん:ハワイの言葉で「自然の本来あるべき状態」「調和やバランスのとれた状態」という意味があって、身体や心が健やかであることも指しているんです。私の求めていることにピッタリだったので屋号に使い、ロゴのイラストもそのイメージでつくってもらいました。

 

——お日さまのなかで様々な世代の人たちが、元気に飛び回っているイラストですね。

佐藤さん:誰もが元気にやりたいことをできる身体でいられるお手伝いをしたくて、「からだケア&リカバリーサロン pono」を立ち上げたんです。理学療法士としての経験を生かして、自宅サロンや出張で身体のお悩みの相談に乗ったり、ヨガを教えたり、骨盤や赤ちゃん運動発達の講座を開いたりしています。

 

 

——「理学療法士」って、どんな仕事なんでしたっけ?

佐藤さん:ケガや病気が原因で身体に障がいのある人や、障がいが予測される人に対して、自立した日常生活を送ることができるようにサポートする、医学的リハビリテーションの専門職なんです。

 

——リハビリのスペシャリストなんですね。佐藤さんが理学療法士になったきっかけを教えてください。

佐藤さん:私はとにかく身体を動かすことが大好きで、子どもの頃から男の子と間違われるくらい活発だったんです。中学時代に陸上部で中長距離走をはじめて、高校では長距離走の強豪校に入学して練習に明け暮れていました。

 

 

——ガチなスポーツ女子だったんですね。

佐藤さん:でもあんまりハードな練習をしていたせいで、ひどい貧血になってしまったんです。そのせいで息切れがしやすくて、タイムが伸びなくなってしまいました。そこで練習を控えて貧血を治したんですけど、その遅れを取り戻そうと無理な練習をしたせいで今度はケガばっかりしていたんです。

 

——いろいろと大変な思いをしたんですね。

佐藤さん:どうしてケガするのかを考えているうちに身体への興味を持ちはじめて、自分のように痛みで苦しんでいる人の力になりたいと思って、理学療法士を目指すことにしたんです。

 

——今までどんなところで働いてきたんでしょう?

佐藤さん:リハビリ専門の病院をはじめ、メディカルフィットネス、高齢者向けリハビリサービスで働いてきました。身体に障がいを抱えた方々をたくさん見てきたなかで「症状が悪化する前にできることがあったんじゃないか。そうすれば手術をしないで済んだんじゃないか」と思うことが多かったんです。

 

身体が持っている、素晴らしい力を伝えていきたい。

——「からだケア&リカバリーサロン pono」をはじめたのはどうしてなんでしょうか?

佐藤さん:私には3人の子どもがいるんですけど、今まで産休をいただく度に「仕事」「子育て」「やりたいこと」のワークバランスについて考え続けてきたんです。

 

——「やりたいこと」というのが具体的には?

佐藤さん:みんなが元気になってもらいたいので、理学療法士の経験を生かしてそのお手伝いをしたかったんです。子ども達にも普段から「何ごとにもチャレンジすること」を勧めているので、やりたいことにチャレンジする背中を見せたいという気持ちもありました。

 

——それで「からだケア&リカバリーサロン pono」をはじめたんですね。訪れるのはどんな人が多いんですか?

佐藤さん:腰痛、肩こり、股関節痛、それから手術後の不調に悩んでいる方が多いですね。身体の不調や痛みの原因を知りたい方、どこに相談したらいいのかわからなくて悩んでいる方は、お気軽にご相談いただきたいです。

 

 

——どんな流れで相談に乗ってもらえるんでしょう?

佐藤さん:まずは身体の不調で困っていることや、どんなふうに改善したいのかをお聞きします。それから歩く姿などを見ながら動作の分析をして、サポートやアドバイスをさせていただき、お帰りの際には家でできる簡単なトレーニングを「宿題」としてお出ししているんです。次回お会いした際にその成果をお聞きしているんですが、症状が改善されていたときはめちゃめちゃ嬉しいですね。

 

——サポートやアドバイスをする上で、心掛けていることはありますか?

佐藤さん:原因は痛みのある場所ではなく、他の部分にあることが多いんです。使っていない筋肉を使うようにすることで、痛みの軽減につながるんですよ。姿勢や動作からその原因を追究して、どんなふうに生活していったらいいのかをアドバイスしています。「治してほしい」と委ねられるのではなく「共同作業」という感覚でサポートしているんですよ。

 

 

——なるほど。ところで、ヨガの講師もされているんですよね。

佐藤さん:2022年からコミュニティセンターを利用して「ポノヨガ」という講座を開いているんです。従来のヨガって、初心者にとっては難易度の高い姿勢が多くてケガする方もいるので、初心者やついていけない方を対象に地味な動きでできるオリジナルのヨガを教えています。身体って、とっても素直に反応してくれるんですよ。そんな身体の素晴らしさを知ってほしいし、自分の身体が持っている力に気づいてほしいので、そのことを多くの人に伝えていけたらと思っています。自分の身体を信じて決して諦めずに、みんなが元気にやりたいことを楽しめるようになってほしいですね。

 

 

からだケア&リカバリーサロン pono

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