帰省や旅行などで県外から新潟に来ている人が多いこの時期。「新潟のおみやげ、何にしよう…」と迷ってしまうこと、ありますよね。笹団子、米菓、鮭茶漬け、米…。その中でも「新潟地酒」はおみやげの代表格。そこで今回のThingsは、新潟駅に隣接する「ぽんしゅ館新潟驛店」にお邪魔して、館長の能田さんに「新潟のおみやげ」におすすめの売れ筋地酒を教えてもらいました!
ぽんしゅ館新潟驛店
能田 拓也 Takuya Noda
1975年新潟市生まれ。スーパー勤務を経て、2013年「ぽんしゅ館新潟驛店」オープンと同時に勤務し、2015年頃より館長になる。日本酒のみならず、お酒はなんでも好き。
まずは、会社の上司や親戚、年上の方など、普段お世話になっている“目上の方”への贈り物を想定した日本酒のおみやげ。5,000円の予算で選んでもらいました。
真野鶴 万穂 大吟醸
全国新酒鑑評会で金賞受賞多数。熟成された果物のような、華やかな香りで透明感ある口あたりの最高級大吟醸酒です。(尾畑酒造/720ml/5,400円)
超特選 純米大吟醸
華やかで品のある芳醇な香りと、しっかりしたコクを味わえます。軽やかな酸味が心地よい、限定の純米吟醸酒です。(越後鶴亀/720ml/5,400円)
酒米菊水 純米大吟醸原酒
爽やかなリンゴのような香りと原酒ならではの芳醇な味わいを楽しめ、米の旨味をダイレクトに感じることができる一本。(菊水酒造/720ml/5,400円)
新潟の酒蔵が、原料になる米や製法にこだわって作った贅沢めの地酒をご紹介しました。芳醇なコクや味わいを大切な人に楽んでほしいですね。
続いて、予算3,000円くらいで、あまり相手に気をつかわせないカジュアルな新潟のおみやげとして最適な日本酒を。普段お世話になっている人にぜひどうぞ。
雪室貯蔵三年 純米吟醸
大量の雪を収納し、安定した雪室の低温貯蔵で3年間熟成させた、まろやかで円熟した旨みが格別。雪をイメージした白いボトルもおしゃれです。(八海山酒造/720ml/3,348円)
彌彦愛國 純米吟醸
弥彦産の古代米「愛國」を使い、ヤヒコザクラ酵母で醸造した限定酒。年ごとにちがった味を楽しむことができます。(弥彦酒造/720ml/2,700円)
北雪 越淡麗 純米大吟醸
佐渡で栽培した酒米「越淡麗」を贅沢に使い、旨味や甘みが格段に強く感じられます。ふくらみのある味わいとキレのよい後口が特徴です。(北雪酒造/720ml/2,700円)
値段も質も「ちょうどいい」と思える、おみやげ向きの3本を紹介してもらいました。それぞれに特徴のある製法で作られた純米吟醸酒。きっとよろこんでもらえるはず。
「お酒が好きな友達がいるから」「家族で飲む用に」「同僚をちょっと喜ばせたい」そんなライトな感じで、予算1,000円台の日本酒もセレクトしてもらいました。安い、でも喜ばれる、しかもうまい。とてもコスパに優れたラインナップです。
〆張鶴 純 純米吟醸
優雅な香りと純米ならではのまろやかな味わいが特徴。旨味と酸味のバランスがよく、口あたりもいいので飽きがこない逸品です。(宮尾酒造/720ml/1,620円)
和楽互尊 こしひかり 特別純米
酒米ではなく食用のコシヒカリ米を100%使った純米酒。香りがよく旨味の幅が広いのが特徴です。キリッとしたきれいな味わい。(地浦酒造/720ml/1,578円)
ほまれ麒麟 特別純米
米、麹、水を混ぜ粥状になるまですりつぶした山廃仕込みの純米酒をブレンドして作ります。冷やでも燗でもおいしく飲める深みある味わいが特徴。(下越酒造/720ml/1,242円)
気軽に買えるお手頃価格の3本は、親しい友人や家族など気のおけない人たちへのおみやげにぴったり。価格はお手頃でもこだわって作られた純米酒揃い。
最後に、おみやげで買うと自分も飲みたくなってしょうがない…という日本酒好きの皆さんへ。帰りの新幹線の中でグビッといけるカップ地酒という素晴らしい商品があります。
金鶴 本醸造
まるでメロンを思わせるような、フルーティーな香りのすっきりした淡麗辛口。キレがよく飲み飽きしない本醸造です。(加藤酒造/180ml/240円)
根知男山 普通酒
米づくりから酒づくりまで自社栽培。米の旨味がきれいに広がり、すっきりしたやや辛口のお酒なので飲み飽きしません。(渡辺酒造店/180ml/281円)
苗場山 純米
全国新酒鑑評会で金賞を何度も受賞した純米酒。冷やから燗まで楽しむことができ、やさしい米の甘みを感じることができます。(苗場酒造/180ml/247円)
旅の思い出に浸りながら、帰りの新幹線でのんびり一杯やりたいときは、新潟地酒のカップ酒をお供にいかがでしょうか?
「ぽんしゅ館新潟驛店」には、90軒近くもある新潟県内すべての酒蔵の、地酒の味を試せるコーナーがあります。500円で専用メダル5枚とお猪口をもらい、メダル1枚につき1種類の地酒を試飲することができるのです。さまざまな地酒を味見することで、新潟県の地酒の奥深さを知ることができると思います。
兵庫県、京都府に次ぐ日本酒生産量を誇る新潟県は、全国新酒鑑評会での金賞受賞数も多い日本酒王国です。新潟県の日本酒の特徴は「淡麗辛口」。新潟の水は超軟水でミネラルが少ないことや低い気温の中での発酵が、すっきりした辛口の日本酒を作り上げるのだそうです。そんな新潟が誇る地酒の数々。その中から「ぽんしゅ館新潟驛店」館長がおすすめする地酒を紹介しました。ぜひおみやげとして贈る参考にしてくださいね。