飲食店?アパレル? 新形態ショップ「HUNGRY CLOSET」がオープン。
カルチャー
2020.10.23
“ライフスタイルコミュニティーショップ”って、どんなお店?
JR新潟駅南口、けやき通り沿いに新しくオープンしたライフスタイルコミュニティーショップ「HUNGRY CLOSET(ハングリークローゼット)」。飲食とアパレルが合わさって様々なイベントを展開していく、新潟のカルチャーがたくさん詰まったお店です。今回はオーナーの野上コウセイさん、プロデューサーのさいとうまおさんに、ライフスタイルコミュニティーショップとは何なのか詳しく聞いてきました。

HUNGRY CLOSET
野上コウセイ Kosei Nogami
1998年新潟市生まれ。オーナー。新潟医療福祉大学を卒業後、新潟市内の商社に勤務。「The Cynn Boyz」など音楽家としてさまざまなバンドで活動をしながら、海外ブランド「doublure」のルックも務める。

HUNGRY CLOSET
さいとうまお Mao Saito
1997年新潟市生まれ。プロデューサー。NITF国際トータルファッション在学時はファッションショーの総括を務める。2018年4月「Johnbull private labo 新潟店」に配属、同年10月「ヨルノフリマ」企画運営をスタート。
新しいコンセプトを持ち合わせた「HUNGRY CLOSET」の正体とは?
――「HUNGRY CLOSET」では飲食を楽しみながら、アパレルを見て買うこともできるんですよね? 今までになかった、斬新なスタイルですね。
まおさん:そうなんです。「飲食とアパレルを提案する店」がコンセプトで、自分たちでは「ライフスタイルコミュニティーショップ」と呼んでいます。あとは、アートや音楽などのカルチャーにも触れられるように、さまざまなイベントも展開していく予定です。
――新潟には今までなかったスタイルとコンセプトで面白そうですね。飲食とアパレルは、どういった内容なのか教えてください。
コウセイさん:飲食は、エスニックとイタリアンがメインの創作料理が食べられて、クラフトビールなどのお酒も充実しています。看板メニューは「10種のアルカポネ」という「和え麺」です。パクチーやレモングラスなどの具材と、レモングラスオイルを加えた麺を和えて食べます。“10の組織のギャングが抗争してしまうほど美味しい”という意味を込めて、映画「スカーフェイス」からネーミングしました。

まおさん:アパレルはキレイなスタイルの古着をメインに、パターンから製法までを行うクリエイターの作品や、新潟市東区にあるカルチャーショップ「iti(イチ)」のアイテムなどを展開していて、セレクトショップっぽいイメージです。

経歴の異なるふたりがタッグを組んでスタート。
――ちなみに「HUNGRY CLOSET」をスタートするにあたって、どんな経緯があったんですか?
まおさん:ふたりで一緒に何かをするようになったのは、2018年にはじめた「ヨルノフリマ」というイベントがキッカケです。このイベントは、お酒を飲みながら人と話して、さらにフリーマーケットも楽しるというものなんですけど、「飲み物を持ちながら洋服を見る」という、業界のタブーを覆したスタイルで、「HUNGRY CLOSET」のベースになりました。ファッションアイコンやインフルエンサーを生み出して、全体のグルーブ感を作っていきたいと考えてスタートしました。
コウセイさん:それで、スタートする際に「一緒にやらないか」と声を掛けてもらったんです。あんまり面識はなかったけど(笑)。でもこのイベントで「飲食をしながらアパレルの買い物をする」というな形態がどこまで通用するのかを確かめたくなって、実際に店舗を構えようと計画を練りはじて今に至ります。

――なるほど。「HUNGRY CLOSET」をスタートするまでは、それぞれ今とは違った仕事をされていたんですか?
コウセイさん:大学を卒業してから法人向けの営業をしていました。でも、企業を相手にしているから、エンドユーザーからの直接的な感謝を感じられることが少なくて……。人を助けたり、感謝されたりする仕事がしたくなって「HUNGRY CLOSET」の立ち上げ前に退職しました。それに、自分のファッションの発信やバンド活動もしていたから、それらに関わるような人と人が繋がれることがしたいとも思ったんですよね。
まおさん:僕はファッション系の専門学校を卒業してから、「Johnbull private labo 新潟店」というアパレルショップで勤務していました。並行して「ヨルノフリマ」もしていたから、どちらかといえば同じような仕事をしてきましたね。

どんな状況でも同じ。認められなければやってはいけない。
――「HUNGRY CLOSET」がオープンしたのは10月10日ですが、このコロナ禍の状況では反対意見も多かったのでは?
コウセイさん:まぁ、そうですね。「こんな時期にはじめて大丈夫?」と、いろんな人から言われました。でも、新型コロナが流行していようが、以前みたいな平穏な状況であろうが、認められてお店をやっていけなければどんな状況でも同じだと思ったんです。それに、補助金も受けやすかったし、家賃も下がっていたからある意味チャンスだったんですよ(笑)
まおさん:そうそう(笑)。でも、本来のスケジュールであれば「ヨルノフリマ」の1周年を2月に迎えて、そのままの勢いで春にはオープンしたかったんです。

――時期的には良い面もあれば、悪い面もあったということですね。これからチャレンジしていきたいことを教えてください。
コウセイさん:僕は昔から「感謝」ということを大切に生きてきました。だから「HUNGRY CLOSET」だけで終わらずに、いずれは法人化して、美容や福祉など、お客さんに直接サービスを提供できる事業の展開をしていきたいと考えています。
まおさん:人や物、場所を大切に、しっかりと「HUNGRY CLOSET」のライフスタイルコミュニティーショップというコンセプトやブランディングを新潟に根付かせていきたいです。そして、若者をターゲットにスタートしたこの店が幅広い年齢層にも受け入れてもらえるように、新潟のカルチャーの中心となれるように、スタッフみんなで頑張っていきたいです。

「HUNGRY CLOSET」のハングリーになっちゃうメニューたち。



HUNGRY CLOSET
新潟県新潟市中央区米山2-1-5 2F
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