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濃厚ジェラート・チョコソルベが好評「Gelateria caffe Vivace」。

竹尾ICを新津方面に降り車で約5分のところにある「Gelateria caffe Vivace(ジェラテリア カフェ ヴィヴァーチェ)」。6種類あるジェラートの中での一番人気は「チョコソルベ」。取材中に来店したお客さんが、「チョコレートの中でいちばん美味しい」とお友達にその味を熱弁していました。店主の宮下さんがお店をオープンしたきっかけは、20年前のある手帳。いったい何が書かれていたのか、気になることをいろいろと聞いてきました。

 

Gelateria caffe Vivace

宮下 智子 Tomoko Miyashita

1976年福島県生まれ。東京の短大を卒業後、都内のレストラン数軒で経験を積む。新潟へ転居してからは飲食店や保育関係の仕事に就く。2023年に「Gelateria caffe Vivace」をオープン。

 

将来の「自分の店」について記された、夢のメモ帳。

——宮下さんは、お店を構えるまではどんなことをされていたんですか?

宮下さん:飲食店で働きたかったので、高校を卒業して栄養士の資格が取れる短大に進学しました。卒業後はイタリアンレストランに就職して。それからカフェやスパイス料理専門店などで、ホールを担当したりドルチェを作ったりといろいろな経験をさせてもらいました。バーでカクテルのレシピを教えてもらったこともありましたね。シェーカーをシャカシャカと振っていました(笑)

 

——いろんなことを習得されたんですね。

宮下さん:私が働いていた頃は、「女性には調理場は難しい」みたいな雰囲気がまだ残っていたんですよね。でもドルチェづくりだけは別だったので、「せめてこれだけでもマスターしたい」って必死でした。それが、今に生きています。

 

 

——新潟に移られてからも、飲食業を続けられたんでしょうか?

宮下さん:育児もあって「家でできる仕事をしよう」と、飲食業から保育関係にジョブチェンジしました。児童と触れ合う仕事だったから、コロナ禍は、自分は元気なんだけど仕事にならないときがあって。そのとき時間に余裕があったから自宅の整理整頓をはじめたんです。そうしたら昔のメモ帳が出てきたんですよ。

 

——メモ帳、気になります。

宮下さん:20代前半に、イタリアをひとりで旅したときのものです。メモ帳には、「どんなお店を持ちたいのか」が細かく書いてありました。コンセプト、間取りのほかに「イタリアのカフェ風にジェラートを提供したい」といったそのときの自分の気持ちをたくさん書きつけていたんですね。

 

イタリアの風をメニューに、味に、店内に。

——もしかして何気なく見つけたそのメモがきっかけで、「Gelateria caffe Vivace」をはじめたんですか?

宮下さん:そう、その通りです。子どもは大きくなって自由に働ける状況でしたし、もたもたしていたら何も実現できないんじゃないかと思って、すぐにジェラートのお店をオープンしようと動き出しました。

 

——そして、2023年に「Gelateria caffe Vivace」をオープンされました。

宮下さん:ドルチェ作りの経験はありましたけど、ジェラートとなるとほぼ知識がなくて。はじめはジェラートマシンの業者さんからレシピを教わって、あとは自分の舌を頼りにレシピを考えたんです。私、食べることが大好きで、自分の舌には自信があるんです(笑)

 

——でもどうしてジェラートだったんでしょうね。イタリアにはピザ、パスタもあるのに。

宮下さん:イタリアを旅行して、ジェラートが強烈に印象に残ったという記憶はないんです(笑)。でも思い返してみると、青春時代、地元の福島県にあったジェラート店の素敵な雰囲気に憧れていて。きっとそのときの思い出が、どこかにあったのかもしれません。

 

 

——ジェラートの他にもランチ営業もされているようですが。

宮下さん:メモ帳には「カフェをオープンしたい」と書いていて、基本的なメニュー構成も記していました。夏場以外もお客さまに利用していただきやすいように、メインのジェラート以外にお食事も用意しています。

 

自分の舌を頼りに。絶賛の声が集まる、チョコソルベ。

——20年来の願望を叶えて、どんな気持ちになりましたか?

宮下さん:お客さまが笑顔で帰ってくださるのが、すごく嬉しいですよね(笑)。「めちゃくちゃ美味しい」って声が聞こえてくると、もうたまらなく嬉しくなっちゃう。

 

——おいしさの秘密を聞いてもいいですか?

宮下さん:やっぱり自分の舌ですね(笑)。あとはイタリア色をちゃんとメニューとお店のスタイルに込めるようにしています。

 

 

——イタリア色というと?

宮下さん:イタリアでメジャーなチェリー「アマレーナ」のジェラート。それに、いわゆるミルクのジェラートは本場と同じく「フィオール・ディ・ラテ」というメニュー名にしています。以前イタリアに留学されていたという方が、「フィオール・ディ・ラテ、懐かしいです」とおっしゃっていました。ランチのラザニアを「イタリアの家庭の味を思い出しました」と喜んでくださったお客さまもいましたよ。

 

——お店には常時6種類のジェラートがあるんですね。

宮下さん:チョコソルベ、アマレーナ、フィオール・ディ・ラテの3種類は定番です。他の3種類は梨、いちじく、スイカ、メロンなど季節ごとに変えています。秋は栗(カスターニャ)やシナモン、ナッツ系を作ることが多いですね。テイクアウトは店頭メニューとは異なるので、何があるか楽しみにしていただきたいです。

 

——ちなみに一番人気は?

宮下さん:チョコソルベは、大変好評をいただいています。SNSに載せてくださるお客さまも多くって。「衝撃のうまさだった」と。さきほどチョコソルベを注文された方は「間違いない味。チョコはぜんぶこれでいい」とお連れの方にお話されていました(笑)

 

 

 

Gelateria caffe Vivace

東区東中野山1-11-7

025-384-8990

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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