阿賀野市の「ikkoku」で出会う、
コーヒーとチョコレートのペアリング。
カフェ
2026.01.21
新潟の冬の風物詩、白鳥が集まる瓢湖のほとりにある「ikkoku」。「鈴木コーヒー」が阿賀野市の「しょこら亭」とともに手がけるこのお店では、コーヒーとチョコレートのペアリングを楽しむことができます。今回はマネージャーの庭山さんに、お店ができたきっかけや店名に込められた思い、コーヒーのこだわりなど、お話を聞いてきました。次のお休みの日に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
庭山 斎
Itsuki Niwayama(ikkoku CHOCOLATEI & SUZUKI COFFEE)
2000年新潟市生まれ。専門学校で製菓を学んでいるときコーヒーの魅力に惹かれ、卒業後は「鈴木コーヒー」に入社。万代や長岡の店舗を経て、マネージャーとして「ikkoku」の立ち上げに携わる。エチオピアの豆を使った果実味のあるフルーティーなコーヒーが好き。
コーヒーとチョコレートと、白鳥。
瓢湖を眺めながら、楽しむひととき。
――今日はよろしくお願いします。まずは、お店ができた経緯を教えてください。
庭山さん:このお店は「鈴木コーヒー」と阿賀野市に本店を構える「しょこら亭」さんが共同で手がけたお店です。もともと「しょこら亭」さんの店舗だったこの場所を使って地域を盛り上げたい、と弊社と「しょこら亭」さんで話をして、このお店をつくることにしました。
――お店の名前、「ikkoku」という言葉にはどんな意味が?
庭山さん:この言葉には、「一鵠、二拘、三刻」という言葉が紐づけられています。ひとつ目の「一鵠」は、白鳥を表す「鵠(こく)」という漢字を使っていて、白鳥がいる瓢湖の目の前にお店があることを表しています。ふたつ目の「二拘」は、こちらのお店のこだわりであるコーヒーとチョコレート。最後の「三刻」は、ここでゆっくりと過ごしてほしいという思いを込めています。
――なるほど、ここで体験できるものが、すべて名前に込められているんですね。「二拘」のコーヒーとチョコレートには、どんなこだわりがあるのでしょう。
庭山さん:コーヒー豆は常に30種類以上ご用意していますし、このお店オリジナルの「ikkokuブレンド」もご用意しています。このブレンドは、お店で一緒に楽しめる「しょこら亭」さんのチョコレートに合うようにつくりました。もうひとつ、こだわっているのがドリッパーです。安田瓦を使ったドリッパーを使っていて、これでコーヒーを入れることで味わいがまろやかになるんですよ。
――ドリッパーって、素材でも味わいに変化が生まれるんですね。「ikkokuブレンド」について、もう少し教えてください。
庭山さん:このブレンドは、そこまで苦味は強くなく、酸味や甘味もしっかり感じることができるコーヒーになっています。チョコレートに合わせるコーヒーって、苦めのものをイメージされる方も多いと思うんですが、いろいろ組み合わせを試すと、苦味だけではなく酸味もあるコーヒーが合うことに気づいたんです。
――コーヒーに合わせる「しょこら亭」のチョコレートは、「ジャパニーズショコラ」と呼ばれています。
庭山さん:「しょこら亭」さんでつくられているチョコレートの多くに、日本酒が使われているんです。コーヒー豆の焙煎の度合いや、つくられた国の組み合わせを試しているときに、日本酒ならではのアルコール感が強く出てしまうこともあって。それが出ないようなブレンドを見つけるまでは、結構大変でした。


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お菓子に合わせる、コーヒーに惹かれ。
庭山さんのこれまでのこと。
――ところで、庭山さんはどんな経緯でこのお店に?
庭山さん:専門学校では、製菓を学んでいました。そこでお菓子とコーヒーの組み合わせを楽しんでいる中でコーヒーの面白さに気づいたんです。お菓子づくりも好きで、今も趣味でやっているくらいですが、コーヒーのペアリングを考えることがすごく面白くて。インターンを経て「鈴木コーヒー」に入社しました。
――入社後は、「鈴木コーヒー」の直営店で経験を積まれたのだとか。
庭山さん:最初は「ピアBandai」のお店で1、2年働いて、その後は長岡のお店ではマネージャーとして働いていました。店舗運営はもちろん、イベントの企画だったり、期間限定のドリンクを考えたりするのが仕事でした。
――こちらのお店でも、庭山さんが期間限定のドリンクを考案していますね。
庭山さん:2月の頭くらいまでは「黒蜜きなこ」をご用意している予定です。年明け最初のドリンクなので、華やかな感じできなこを使おうと思ったんです。その後はバレンタインなので、チョコレート系のドリンクにしようかな、と考えています。
――製菓を学んだことが活かされているように感じます。
庭山さん:そうかもしれないです。ムースケーキでよく使われる、ピスタチオとラズベリーの組み合わせを元にして「ピスターシュフランボワーズラテ」というのをつくったことがありました。季節限定のドリンクは任せてもらえているので、やりがいはあると思います。このお店で過去に出した「メープルパンプキンラテ」も結構お気に入りでした。
――昨年の4月からお店に立ってみて、いかがですか?
庭山さん:今みたいな冬の季節は、観光にいらっしゃった方にたくさん来ていただけるんだ、というのを実感しています。春から秋にかけては、地元の方にたくさん足を運んでいただけています。ゆっくりとした時間を過ごされたり、女子会を開いてくださったり、いろんな楽しみ方をしてくださって嬉しいですね。


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コーヒーを身近に、
お店のこれからのこと。
――お店をこれから、どんなお店にしていきたいと考えていますか?
庭山さん:このお店がきっかけになって、阿賀野市でコーヒーを淹れる方が増えたり、チョコレートとコーヒーを楽しむ方が増えていけばいいなと思っています。それもあって、毎月コーヒーセミナーを開催しています。ラテアートやハンドドリップのやり方を教えています。多いときは月に10回くらい開催しているので、気軽に来てもらえたら嬉しいですね。
――コーヒーを飲んで、学んで、より身近に感じることができますね。庭山さん自身で、今後やってみたいことを教えてください。
庭山さん:前に2回ほど、モーニングの営業をしたのですが、これを定期的にやりたいな、と思っています。地元の方はもちろん、遠方の方も、モーニングをめがけて来てくださった方もいたので。この場所に根付いて、コーヒーの魅力を広めていけたらいいなと思います。


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