新潟市秋葉区の矢代田駅近くにある静かな住宅地の一角に、金曜と土曜しか営業していない小さなマフィン専門店「babysweets」があります。保育士をやりながらお店を切り盛りする店主の井浦さんにお話を聞いてきました。
小さなマフィン屋さん babysweets
井浦 ちひろ Chihiro Iura
1968年東京都生まれ。茨城県の保育園で保育士として働いていたが、結婚を機に新潟市秋葉区に移り住む。秋葉区でも保育士をやりながら、友達のママさんと子育て支援グループを作って活動する。2016年自宅を改装して「小さなマフィン屋さん babysweets」をオープン。パート勤務で保育士を続けながら、金曜と土曜のみお店を営業している。
——今日はよろしくお願いします。こちらのお店って金曜と土曜だけしか営業していないんですね。
井浦さん:はい。平日は保育園のパート勤務をしているから、毎日営業するのはなかなか難しいんですよ。それでどうしても金曜と土曜だけの営業になってしまうんです。でもこのくらいの営業ペースが自分には合ってるみたいです。
——それじゃあ井浦さんは保育士さんなんですね。
井浦さん:そうなんです。茨城県の保育園で2年くらい保育士をやってたんですが、結婚を機に主人の父親の実家がある新潟市に移り住むことになって。自分にも子供が生まれたので、親子で集まれるようなコミュニティを探してみたんですけど、当時は近所にそういうコミュニティってなかったんです。だからお友達のママさんと一緒に、自分たちで子育て支援グループを作って、そこを未就学児のママさんや子どもたちのコミュニケーションの場にすることにして。お昼ご飯をみんなで作って食べたり、悩み事相談や情報交換をしたりしていました。
——お店をやりたいって思ったのは、何かきっかけがあったんですか?
井浦さん:以前からお店をやりたいっていう気持ちはあったんです。子育て支援グループに参加している中で、子どもたちが気軽に立ち寄れる場所を作りたいなって思いが強くなっていったんです。当時、いろいろ相談に乗ってもらっていた工務店の人がいて、その方から背中を押されるかたちで、2016年の11月にオープンしました。
——このお店って自宅を改築して作ったんですか?
井浦さん:はい。相談に乗ってもらっていた工務店の方から、玄関前に増築する形で作ってもらったんです。開店資金を貯めていたわけではなかったので、壁や床、棚とかの内装は、夫にも手伝ってもらいながら自分たちで作りました。
——それにしてはとてもキレイなお店ですよね。お客さんの反応はどうですか?
井浦さん:場所が場所ですから、お店を始めたばかりの頃はお客様が来てくれるかどうか不安でしたね。でもクチコミとかで少しずつ認知度も上がってお客様が増えてきたので、とてもありがたく思ってます。あと、近所の子どもたちが買いに来てくれるようなお店を目指していたので、子どもが買いに来てくれるようになってとてもうれしいですね。
——お菓子作りはどこかで勉強したんですか?
井浦さん:いいえ。もともと大学時代にペンションでアルバイトしていたときに、スイーツの盛り付けをしていたので興味はあったんですけど、特に勉強したり修行したりしたわけじゃないんです。ただ、お菓子作りは大好きで、子どもの誕生日にケーキを作ったりおやつにクッキーを焼いたりはしていました。
——じゃあ、ほとんど独学でおぼえたんですね。マフィンを選んだのはどうしてなんですか?
井浦さん:季節の果物を使ってバリエーションがたくさん作れるんです。今までも100種類近くのマフィンを作ってきたんじゃないかな。あと卵、バター、牛乳、ヨーグルトを使って作られているので栄養のバランスが良くて、子どものおやつにもぴったりなんですよ。
——マフィンはどんなことにこだわって作っているんですか?
井浦さん:小さな子どもでも安心して食べられるように、使う材料にはこだわってますね。例えば小麦粉は国産のものを使っていますし、砂糖はきび砂糖を使っています。それから小麦粉が苦手な方やアレルギー体質の方のために、金曜日は小麦粉の代わりに米粉を使ったマフィンをご用意しています。
——たくさんマフィンが並んでますけど、どのマフィンが人気なんですか?
井浦さん:一番人気があるのは「チョコチップ」です。シンプルですけど食べやすくて子どもに人気がありますね。「レモンマフィン」も人気ですね。生地にレモン汁が練りこんであって、上にはレモンのアイシングが乗っているんです。生地の中にバナナとチョコチップが混ぜてある「バナナとチョコ」も人気があります。
——マフィン以外に作っているお菓子ってあるんですか?
井浦さん:マフィン以外にはスコーンも人気があります。あとバースデーケーキのオーダーにも対応しているんです。最初は知り合いに頼まれて作っていたんですけど、どんどん頼まれる機会が増えていって、今ではオーダーを受け付けるようになりました。
——今後増やす予定のお菓子ってありますか?
井浦さん:暖かい季節になったら、プリンやゼリーみたいな冷たいお菓子にも挑戦してみたいですね。そのための冷蔵ケースは準備してあるんですけど、まだ使ってないんですよ(笑)
小さなマフィン屋さん babysweets
〒956-0116 新潟県新潟市秋葉区舟戸1-9-15
0250-38-5802
金曜11:00-17:00/土曜9:00-18:00
月曜-木曜・日曜祝日休