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昼と夜でがらりとメニューが変わる「肉巻き酒場なると」。

新型コロナが猛威を振るってから、たくさんの飲食店が苦しんでいます。特に居酒屋をはじめとしたアルコール提供店では、苦肉の策としてテイクアウトやランチをはじめるお店も増えました。三条にオープンしたばかりの「肉巻き酒場なると」もそのひとつ。昼は定食やテイクアウト、夜は肉巻きをメインにした居酒屋として営業しています。店長兼料理長の佐藤さんから、コロナ禍で新店オープンした苦労や意気込みを聞いてきました。

 

 

肉巻き酒場なると

佐藤 圭祐 Keisuke Sato

1987年三条市生まれ。海鮮居酒屋で経験を積んだ後、叔父の経営する「新宝フーズ株式会社」に入社。居酒屋や中華料理店など様々なジャンルの店で働き、2021年7月にオープンした「肉巻き酒場なると」では店長兼料理長として、オープンからお店の営業を任されている。娘さん遊ぶ時間がいちばんの幸せ。

 

居酒屋で働く父の背中を見て、飲食業を志す。

——インターネットで調べてみると「なると屋 燕三条」と「肉巻き酒場なると」のふたつが出てくるんですが……。

佐藤さん:紛らわしくてすみません(笑)。「なると屋 燕三条」という店名でオープンしたものの、あまりに定食やラーメンのイメージが強過ぎて、夜の居酒屋タイムでもお酒を飲む人がほとんどいなかったんですよ。もっと居酒屋のカラーを強調するため「肉巻き酒場なると」に店名を変更したんです。

 

——そうだったんですね(笑)。店名を変えた効果はありましたか?

佐藤さん:飲み放題の「地域最安値」に挑戦していることもあって、居酒屋として利用してくださるお客様も増えましたね。

 

——本当に飲み放題の値段が安いですね(笑)。「肉巻き酒場なると」は佐藤さんが経営しているお店なんですか?

佐藤さん:いえ、僕の叔父が経営している「新宝フーズ株式会社」のグループ店なんです。会社では他にも居酒屋系の飲食店を展開しています。僕の父も「新宝フーズ」のグループ店で店長をやっているので、子どもの頃からその背中を見ながら育って、飲食店の仕事に興味を持つようになったんです。

 

——それじゃあ佐藤さんも最初から「新宝フーズ」で働いていたんですか?

佐藤さん:仕事の幅を広げる意味もあって、最初は他の会社が経営している居酒屋でホールを担当をしました。お客様とのコミュニケーションを通じて、人と触れ合える仕事の楽しさを知りましたね。そこの店長からも多くのことを教わりました。

 

——教わったことのなかで、印象に残っていることはありますか?

佐藤さん:お客様に感動を与えるような接客を心掛けて、楽しんでもらうことが大切だと教わりました。その言葉は今でも忘れないようにしています。先日、その店長が偶然うちのお店に食べにきてくれたんですよ。しっかり店長としてやっているところを見ていただけたて嬉しかったですね(笑)

 

 

——それは嬉しい出来事でしたね。修業の後は「新宝フーズ」で働きはじめたんですか?

佐藤さん:はい。当時「新宝フーズ」では、フランチャイズチェーンの居酒屋や中華料理店をやっていたんです。中華料理店はフランチャイズ経営のための資格を取る必要があったので、50日間の研修を受けに行きました。とても厳しい研修で、怒鳴られながら腱鞘炎になるほど中華鍋を振っていましたね(笑)。

 

——へ〜、フランチャイズチェーンの店舗を経営していたんですね。今はやっていないんですか?

佐藤さん:そうなんです。中華料理店なのに地元ではラーメン店として見られていて「餃子は美味いけどラーメンはいまいち」みたいに言われてしまって……(笑)。ラーメンもあっさりしていて美味しいんですが、燕三条地域ではこってりした背脂醤油ラーメンが主流なので、地元の人の口には合わなかったんです。

 

——残念。地元の人たちからは受け入れられなかったんですね。

佐藤さん:でもフランチャイズチェーンとしてはレシピが決まっているので、地元に寄せた店舗営業に変えることもできなくて、板挟みのようになってしまったんです。そこでフランチャイズ契約を打ち切って、自社ブランドの店舗を展開することにしたんですよ。そうなってからは、地元のお客様に合わせたメニューやフェアを自分たちで考えることができて、仕事の楽しさがぐっと広がりましたね。

 

コロナ禍オープンでの新しい挑戦。

——「肉巻き酒場なると」をオープンしたいきさつを教えてください。

佐藤さん:まずコロナ禍の影響を受けて閉店した店舗の空き物件を、不動産業者から勧められたんです。そこで夜営業の居酒屋としてだけではなく、定食屋としてテイクアウトもできる昼営業もやることにしたんです。今まで居酒屋系の飲食店を展開してきた「新宝フーズ」にとっては、定食屋として新規事業にチャレンジすることになったんですよ。

 

 

——それじゃ、昼と夜ではメニューが変わるんですよね。

佐藤さん:そうなんです。昼は唐揚げ定食とラーメンをメインにした、食事が中心のお店になっています。有名店の唐揚げを食べ歩いて勉強して、4種類の唐揚げ定食を開発しました。タレやスパイスはすべてお店で配合した自家製です。ラーメンは地元に馴染みのある背脂中華そばになっています。

 

 

——ようやく地元に寄り添ったラーメンを提供することができたんですね(笑)。夜はどんなメニューになるんですか?

佐藤さん:昼とは逆に周辺のお店でやっていないことをやろうということで、九州グルメの「肉巻き」をメインにしたお店になっています。国産の豚バラ肉で、いろいろな野菜を巻いた料理です。なかでもニラや万能ネギを巻いたものがイチ押しですね。

 

 

——でも、昼と夜のメニューが違うと大変なんじゃないですか?

佐藤さん:大変ですね(笑)。昼営業が終わったら夜営業の仕込をしなければならないので、休む時間がないんです。最初の頃は毎日眠い状態で仕事をしていましたけど、最近ではすっかり慣れてきましたね。

 

——大変な状況にも身体って慣れるんですね(笑)。お店を営業する上で、こだわっていることはありますか?

佐藤さん:修業していた居酒屋の店長から教わったように、お客様に対しては親切丁寧な接客を心掛けて、味には妥協せずに感動を与えられる料理を作るようにしています。だからお客様から喜んでいただけけたときは、本当にうれしいですよね。

 

——なるほど。最後に、今後の夢があったらお聞かせください。

佐藤さん:夜営業で提供している「燕三条系もつ煮」というメニューがあるんです。燕三条系中華そばみたいに、背脂や岩海苔を使った新感覚のもつ煮なんですよ。お取り寄せ通販サイトでの販売を通して全国的に知ってもらって、いつか地元のB級グルメになってくれたらうれしいですね。

 

 

 

肉巻き酒場なると

三条市上須頃789-1

0256-64-7778

11:00-14:00/17:00-23:00

無休

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