Things

大好きな小須戸の町で、人と人とをつなぐ「CAFE GEORG」。

若い読者の皆さん、エルヴィス・プレスリーをご存じですか? 「Hound Dog」「Love Me Tender」などの名曲で知られ「キング・オブ・ロックンロール」とも呼ばれているアメリカを代表するスターです。詳しくは知らなくても名前を聞いたことがある、曲を聴いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。そんなエルヴィス・プレスリーの大好物をメニューにしているのが、小須戸にある「CAFE GEORG(カフェ ゲオルク)」。いったい大好物とは何なのでしょうか? オーナーの小林さんが作ってくれたのは、驚きのメニューでした。

 

 

CAFE GEORG

小林 みどり Midori Kobayashi

1981年新潟市東区生まれ。たこ焼屋、ショットバーなどと掛け持ちで、スターバックスでアルバイト。その後は正社員として採用され、カフェスタッフとしての経験を積む。結婚を機に退職して小須戸に移住。2014年2月に「CAFE GEORG」をオープン。火焔型土器や土偶に惹かれ、土偶モチーフのアイスをお店のメニューにするほどハマっている。

 

名物メニュー「エルヴィス」誕生秘話。

——これが名物メニューの「エルヴィス」なんですね。ものすごいボリュームですけど、何が入っているんですか?

小林さん:バナナ、新潟県産豚ベーコン、はちみつ、ピーナツバターをバタートーストで挟んだホットサンドです。このホットサンドはエルヴィス・プレスリーがこよなく愛した大好物だったので「エルヴィス」という品名でお出ししています。

 

 

——バナナにピーナツバターにベーコン? それって大丈夫なんですか?(笑)

小林さん:私も最初にレシピを見たときは「アメリカ人の味覚って全然わかんない!」と思ったんですよ。こんな取り合わせは絶対まずいに違いないと思って食べてみたら、思っていた以上に美味しくて、頭が混乱しちゃったんです。食べ終わったときは「これは世の中にもっと広めなきゃ!」って思うようになっていました(笑)。それで期間限定メニューとして提供してみたんです。

 

——食べる前のイメージと、食べてからのギャップにやられるパターンなんですね。お客さんの反応は?

小林さん:ほとんどのお客様が戸惑っていましたね(笑)。でも、それがお客様とお話しするきっかけになるんです。提供期間が終わってからもお客様からリクエストをいただいたので、そのままレギュラーメニューになって、いつの間にか当店の名物になっていました(笑)

 

——すごい出世ですね(笑)。これからブレイクしそうなメニューは他にもあるんですか?

小林さん:「大豆フムスのサンドイッチ」ですね。

 

——フムス?

小林さん:宗教上の理由で肉を食べられない人のために、ひよこ豆などを代用して作った中東の料理なんです。ひよこ豆より手軽に手に入る大豆を使ってみたら、ひよこ豆よりも美味しかったので「大豆フムス」にしました。もともとダイエットしている男性のために考えたメニューなんですけど、女性にとても人気がありますね。

 

 

——「エルヴィス」といい「大豆フムス」といい、他ではあまり食べられないようなメニューですね。どんなふうにメニューを考えているんですか?

小林さん:コーヒーに合うものをチョイスするようにしています。私はスターバックスで働いてきたので「CAFE GEORG」では深煎りコーヒーがベースになっていて、私の好みにドンピシャな「セラード・ブルボン・クラシコ」というスペシャルティコーヒーを使っているんです。本当はドリップで淹れたいんだけど、ひとりではなかなかこなせないので、エスプレッソだけやっています。

 

大好きになった小須戸で、カフェをオープン。

——「CAFE GEORG」をオープンしたいきさつを教えてください。

小林さん:結婚を機に小須戸に移り住んで、子どもが生まれてから家にいる時間が増えたので、自分の将来についてじっくり考えてみたんですよ。もう一度スターバックスで働こうとも思ったんですが、通うには遠すぎるので、いっそのこと自分でカフェをやってみようと思いついて。そこで「創業塾」という講座に参加しました。

 

——「創業塾」とういうのは?

小林さん:三条市が開催している、独立して起業したい人向けの講座なんです。三条の空き家を利用して開業すると補助金が出るということでしたけど、私は地元の小須戸で開業することにこだわったんです。そこで小須戸商工会に相談させてもらいながら、2014年に「CAFE GEORG」をオープンすることができました。

 

 

——小林さんが小須戸にこだわったのは、どうしてなんですか?

小林さん:小須戸で暮らしはじめて子育てをしている間は、ほとんど誰とも会話をすることもなくて、子どもたちとアパートに引きこもっていたんです。ときどきストレスが溜まって大声で子どもを叱ってしまうこともあったんです。でもそんなとき一階に住んでいるおじいちゃんに会うと「どうした? 大丈夫だかね?」って声をかけてくれるんです。散歩をすれば出会う人達が「あんた、どこのしょら?」「かわいい子どもらね」って声をかけてくれるし、中学生は知らない人にも「こんにちは」って元気に挨拶してくるんです。いつのまにか小須戸の人たちが大好きになっていたので、自分のお店も小須戸でオープンしたかったんです。

 

——小林さんのお話から、小須戸があたたかい町だということがよく伝わってきます。「CAFE GEORG」はどんなカフェにしようと思ってオープンしたんでしょうか?

小林さん:いつ来ても食事ができてコーヒーが飲めるような、時間を気にせずにひとりでもふらっと立ち寄れるお店にしたかったですね。

 

 

——思い描いたようなお店になりましたか?

小林さん:おひとりで来られるお客様同士が仲良くなってくれるので、ある意味、思い描いていた以上のお店になったかもしれないですね(笑)。お客様のなかには名物おじいちゃんもいて、1日に2〜3回来てくれるんですよ。他のお客様にもフランクに話しかけて、おすすめメニューの紹介をしてくれます(笑)。スタッフがおすすめするよりも説得力があるから、とても助かっているんですよ。

 

——スタッフみたいなおじいちゃんですね(笑)。年配の方もけっこう来店されるんですね。

小林さん:おじいちゃんやおばあちゃんも来てくれますね。私の知らない小須戸の歴史を教えてくれるので、とても面白いし勉強になります。

 

——他にはどんなお客さんがいますか?

小林さん:うちのお客様って独身の男女が多いんですよ。だから私がお節介おばちゃんになって、勝手にマッチングしたいと思っているんです(笑)。男女だけに限らず、お仕事の話もつないだりして、人と人との出会いがある場所になってくれたらうれしいですね。私は素敵なものを見つけることには自信があるので、お客様の隠れた才能を見つけて応援していきたいんです。これからも皆さんの応援団長として「CAFE GEORG」を続けていきたいと思っています。

 

 

 

CAFE GEORG

新潟市秋葉区小須戸3446-1

0250-47-8924

10:30-16:00(土曜のみ17:00まで)

月火曜休

 

  • She
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード


TOP