お花と並んでお祝いに贈られることが増えてきたバルーンギフトは、リーズナブルで長持ちするというメリットで人気があります。そんなバルーンギフトをオーダーできるお店が、新潟市中央区の鍛冶小路にオープンした「ERIE BALOON(エリーバルーン)」です。落ち着いたモノトーンのお店におじゃまして、オーナーの園田さんからバルーンギフトへの思いを聞いてきました。
ERIE BALOON
園田 絵里子 Eriko Sonoda
1977年新潟市中央区生まれ。美容関係の会社に20年以上勤務し、2023年より「ERIE BALOON」を立ち上げ通販サイトをスタート。2025年に実店舗をオープン。趣味は食べ歩きで、和食やイタリアン、スイーツが好き。
——この度は実店舗オープンおめでとうございます。モノトーンで大人な雰囲気のお店ですね。
園田さん:ありがとうございます。もともとシックな雰囲気が好きなのと、バルーンの色味が際立つと思ったのでモノトーンで統一したんです。
——他にも内装でこだわったことはあるんでしょうか?
園田さん:バルーンアレンジメントを置く棚にはこだわりました。宙に浮かんでいるようなディスプレイにしたかったので、棚受け金具をつけたくなかったんです。それを実現するために、わざわざ壁をもう一枚つくったんですよ。
——すごいこだわりようですね。ちなみに、ここには以前何のお店があったんでしょう?
園田さん:洋服屋さんが借りていたものの開店をせず、長い間そのままになっていたんです。どうしてもここで実店舗をオープンしたかったので、「空き物件」の張り紙が出るとすぐに借りました(笑)
——どうしてここが?
園田さん:私が子どもの頃、ここは小さな本屋さんだったんです。当時は毎月1回ここで本を買ってもらえるのが、何よりの楽しみだったんですよ。母親がその本屋さんでアルバイトしていたこともあって、私にとっては思い出の深い場所なんです。
——園田さんはどうしてバルーンショップをはじめようと思ったんですか?
園田さん:以前はバルーンにまったく興味がなかったんですけど、千葉でバルーンギフトをやっている方と出会って「新潟にもバルーンギフトの店があればいいのに」と思ったことがきっかけで興味を持つようになりました。
——それで自分がオープンすることにしたんですね。
園田さん:若い頃は人をお祝いすることに関われるような仕事をしたくて、ウエディングプランナーの仕事に憧れていたんです。だからお祝いに贈るバルーンギフトと出会って「これだ」と思いましたね。これまではサラリーマンとして会社に依存してきたので、ここらで自分のやりたいことをやってみようという思いもありました。
——バルーンアレンジメントは、どこかで勉強したんでしょうか?
園田さん:講習で基礎は学びましたけど、ほとんど独学で身につけました。簡単そうに思われがちなんですけど、綺麗に作るのはかなり難しいんですよ。
——どんなところが難しいんでしょう?
園田さん:隙間があいちゃったり、おかしな方を向いちゃったり、バルーンがすぐに萎んじゃったり、リボンが綺麗に結べなかったり……いろいろです(笑)。探り探り覚えていきましたね。
——店舗を構える前は、どのように営業していたんですか?
園田さん:地元で営業したいというこだわりがあったので、条件に合う物件が見つかるまでは主にオンラインショップで営業していました。商品をインスタグラムに投稿することで、少しずつ知名度を上げていったんです。
——最初に売れた商品を覚えていますか?
園田さん:透明バルーンのなかにクマちゃんが入った商品でしたね。台座のケースにはオムツが入れられるようになっていて、出産祝いとして購入していただいたんです。
——バルーンギフトをつくるときに、心掛けていることを教えてください。
園田さん:贈る人の思いをバルーンギフトに込められるよう、リクエストを細かくヒアリングしてからつくるようにしています。カードではなくバルーンに直接、文章や名前、ロゴを入れることができるので、より想いを伝えやすいんですよ。手書き文字も入れることができます。
——でも、なかには大変なリクエストもあるんじゃないですか?
園田さん:「開店祝いや誕生祝いに贈りたいので、どうしても翌日までにつくってほしい」というオーダーがあると大変ですね。徹夜してなんとか間に合わせています(笑)
——それは心強い(笑)。でも、バルーンギフトを贈られた方の反応が見られないのは寂しいですね。
園田さん:ところが贈られた方が喜んでいる姿を、写真に撮って送ってくれるんですよ。幸せそうに喜んでくれている姿を見ると私も嬉しいですし、モチベーションも上がりますね。
——へぇ〜、それは嬉しいですね。ところで、バルーン商品にはどんな種類があるんでしょうか?
園田さん:バルーンアレンジメントやバルーンブーケ、オムツケーキの他に、ウエディング会場や発表会場、お子さんのお誕生祝いなどのバルーン装飾も手掛けています。
——それは大仕事ですね。
園田さん:今後はホテルとコラボして「バースデープラン」のお部屋装飾を、お手伝いをさせていただきたいと思っているんです。あと、いい物件があればカフェもやってみたいですね。
——カフェですか?
園田さん:実は「古町どんどん」などのイベント出店をしたときに、「ERIE BALOON CAFE(エリーバルーンカフェ)」としてコーヒーも提供しているんです。他にも「ERIE DESIGN(エリーデザイン)」として「ジェスモナイト」という樹脂素材を使った雑貨もつくっています。
——いろいろなことをやっているんですね。では今後は「ERIE BALOON」として、どのような営業をしていきたいですか?
園田さん:まずはこの店のことを多くの方々に知っていただいて、これからもお祝いのお手伝いをしていければいいなって思っています。
ERIE BALOON
新潟市中央区西堀通3-258-48 Sビル1F
090-7822-9892
10:00-17:00(不在時あり)
不定休