楽して簡単に美しくなれる「美筋ストレッチ®」を考案した人がいます。「美筋.LAB® 癒し空間ふぅ」の代表を務める髙見さん。彼女が“美”に目覚めたキッカケは、重機オペレーターとして男社会で働いていたときに目にしたキラキラ系OL。男だらけの環境から、美を追求するまでにいたった経緯など、いろいろなお話をうかがいました。
美筋.LAB® 癒し空間ふぅ
髙見 寿子 Hisako Takami
1977年魚沼市生まれ。重機オペレーターとして勤務した後、エステティシャンへと転身、「癒し空間ふぅ」を開業。さらなる知識と技術向上を視野に日本福祉大学へ。現在は新潟大学大学院医歯学総合研究科、博士課程(医学)在学中。医療従事者や、アパレル、美容会社などに講演や技術指導も。
――今日はよろしくおねがいします。まずは「美筋(びきん)」について教えてください。
髙見さん:「美筋」は楽して簡単に美しくなるための筋肉を指します。解剖学をもとに開発した技術「美筋メソッド®」を用いた「美筋ストレッチ®」で、女性が美しく笑顔になれるケアをしています。
――ん?「美筋」は筋肉の名前ではなくて、ストレッチの名称なんですね。
髙見さん:そうそう。筋肉といっても美しくなるためには骨、リンパ、皮膚とか…いろいろあるから。全体を総称して「美筋ストレッチ」。美しくなる身体の仕組み? みたいなイメージです。
――なるほど。とにかく美しくなれるんですね。その「美筋メソッド®」、どんなキッカケで考案されたんですか?
髙見さん:私、超がつくほど面倒くさがりでした。地道な筋トレやストレッチも苦手で、テレビ番組で紹介された「誰でも簡単ヒップアップ体操」とか、そういう誰でも出来ちゃう体操ですら3日と続かないくらい。でも、続かない理由を考えたら、1回のストレッチや運動で見た目が変わったと思える実感がないからだって気がついたんです。それで1回で美しく変われて、さらには笑顔になれるストレッチを開発しようと思ったんです。
――なんか意外です。僕も続けられないタイプなんですが、すぐに変化が見られたら継続できる気がします。
髙見さん:そうですよね。プラスの変化ってモチベーションが上がるし、人にも優しくなれます。反対に肌荒れとかのマイナスな変化はテンションが下がってしまって、暗い気持ちになりますよね。だから、良くも悪くも変化って大切なんです。ボンキュッボン!ってメリハリのある体形に変化したら、女性も男性もみんなハッピー(笑)
――髙見さんは、いつから美容関係の仕事を?
髙見さん:実は…前は男性だけの、汗にまみれた世界で重機オペレーターをしていたんです(笑)
――ええっ??意外過ぎます!つまり工事現場にいたってことですよね…。想像できません(笑)
髙見さん:それこそ、身体のことに気を使っていなかったから、冷え性、肩こり、むくみだらけ。おやつにハンバーガーを10個も食べていて食生活もボロボロ。体形は崩れていました。今考えると恐ろしい生活です(笑)
――その状態から、どうして美に目覚めたんですか?
髙見さん:工事現場の横を、キレイに着飾って、キラキラした笑顔で歩くOLさんたちをたまたま目撃したんです。カーディガンを肩にかけて、財布を手に持ちながら「今日のランチ、どうする?」みたいな(笑)。そんな姿を見たら、女性って華やかなんだなと思って、女でありながら女性に憧れたんです。
――オフィス街にいるキラキラ系OLですね(笑)。
髙見さん:はい(笑)。それで結婚を機に、重機オペレーターからエステティシャンへ転身。
――すさまじい転身だ…。
髙見さん:「もっと美しくなるためには、どうしたらいいんだろう」って考えて、整体学校にも通いました。とにかく必死に勉強していましたね。
――美について学びはじめたら止まらなくなったんですね。
髙見さん:そう、いろいろな本を読み漁っているうちに筋肉を知って。もっと詳しく筋肉のことを学びたいと思っていた矢先に、たまたま出席した解剖学セミナーが「美筋」へのターニングポイントになりました。
――解剖学って(笑)。かなり突き詰めるタイプなんですね。どうしてターニングポイントに?
髙見さん:今もそうですけど、何かを知るってワクワクするじゃないですか。解剖学セミナーにはたくさんの先生がいて、1つ聞くと100の答えが返ってくるんです。まるで歩く図書館。顔をはじめとした筋肉に魅せられたんです。
――解剖学セミナーでは、顔の筋肉も学ぶんですか?
髙見さん:学ぶのは身体全体ですが、私は顔の筋肉に興味深々でした。それなのに顔の筋肉は意外と研究が進んでいなくて、専門の先生がいないんです。ビックリですよね。
――そうなんですね。どの分野でも専門の先生がいるものだと思っていました。
髙見さん:だから人体模型があっても、顔に特化した模型は少なくて。あったとしても筋肉の構造を表面的に表している平坦なものばかり。まぁ、最終的にないなら作ろうと思って開発したんですけどね(笑)
――か、開発したんですか? 今日のインタビューは驚かされることばかりです(笑)
髙見さん:はじめは粘土を貼って模型を作っていたんですけど、新潟大学と医学モデル工業と産学協同研究によって開発することになりました。前頭筋、鼻根筋、口角挙筋、オトガイ筋、上唇鼻翼挙筋…たくさんある顔の筋肉を再現して、めでたく完成。45,000円(税別)で販売もしています。
――なかなかリアルな模型ですね。。
髙見さん:あ! あと…自分の再現模型も。人類学のフォーラムで学会発表のために作ったんですよ。コレです!
――探求心が凄すぎます。ちなみに、ここからどうやって「美筋ストレッチ®」を考えているんですか?
髙見さん:模型の話からそらしましたね(笑)。作り方や技術には、「この筋肉とこの筋肉をこうするとこうなる」といった理論的な裏付けがあって、筋肉を動かしたり、伸ばしたり、負荷をかけることで思い通りの結果になります。お客様それぞれのお身体の状態は毎日違うから、発見の繰り返しと学び続けることで「美筋ストレッチ®」を作っています。
――最後に、そんな「美筋ストレッチ®」を実践している「美筋.LAB® 癒し空間ふぅ」について教えてください。どんなサロンですか?
髙見さん:サロンのことも聞いてくれるんですね(笑)。「美筋.LAB® 癒し空間ふぅ」は、解剖学をベースにして、美しくなるための筋肉を理論的に整えることで「楽して簡単に美しく」なれるお手伝いをするエステサロンです。身体を甘えさせに行くと思ってご来店ください。美しくなるのはもちろん、筋肉を整えるので身体が軽くなる変化も実感してもらえます。
たくさん驚かされた今回のインタビュー。しかし、最後まで期待を裏切らなかった髙見さん。これからの夢をうかがうと「筋肉を学ぶために日本福祉大学へ行って、その後は新潟大学大学院医歯学総合研究科博士課程(医学)に。今まで通りに笑顔で楽しみながら、美筋博士を目指します。これらの活動のすべては、出会ってきたお客様はもちろん、家族の存在があってのこと。本当に“ありがとう”の一言につきます」と、感謝の気持ちと一緒に、これまた驚きのアンサーが返ってきました。意識高すぎる…。僕も美しくしてもらおうかしら(笑)
美筋.LAB® 癒し空間ふぅ
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