あたたかい気持ちになれるジュエリーを。新潟市北区の「hinata bocco」。
ものづくり
2020.09.20
イタリアンレストランの前にある、かわいいジュエリーショップ。
新潟市北区にある人気のイタリアンレストラン「トラットリア・ノラクチーナ」。その真向かいにお洒落でかわいいジュエリーショップがあります。その店の名は「hinata bocco(ひなたぼっこ)」。居心地のいい落ち着いた店内には、きれいに光輝く指輪やネックレス、バッジなどのアクセサリーが並べられています。今回はオーナーでジェエリー職人の樋口さんに、ジュエリー作りについての苦労ややり甲斐を聞いてきました。


hinata bocco
樋口 奈津子 Natsuko Higuchi
1972年新発田市生まれ。東京の短期大学で金工を学び、ジュエリーデザイナーの元で6年間修行。その後さらに修行を積み、2016年8月に新潟市北区に「hinata bocco」をオープン。最近はバドミントンサークルに入り、身体を動かしている。
ずっと続けてきたジュエリー職人としてのあゆみ。
——なんだか落ち着くお店ですね。こちらは工房も兼ねているんですよね。
樋口さん:ジュエリーの工房兼ショップですね。オリジナルジュエリーを作って売ったり、ジュエリーをリメイクしたり、お直ししたりしています。結婚指輪や婚約指輪のオーダー制作もお受けしていますよ。最近は商品の値段にも幅を持たせているので、いろいろな目的のお客様に対応できるようになっています。
——いつ頃からジュエリーの職人をされているんですか?
樋口さん:昔から身内に「ジュエリーを作るような仕事に向いてるんじゃないか」って言われていたんです。その言葉を信じて東京の短大で金工を学びまして、そのままジュエリーデザイナーの元で働くことになったんです。そのデザイナーは有名人のジュエリーデザインを手掛けていた先生でした。
——じゃあかなり実績のある方の下で働いていたんですね。仕事は大変でしたか?
樋口さん:私はジュエリーについての基礎がなかったので、ほとんど一から覚えなければならないのが大変でしたね。残業も当たり前のようにありましたし。でも、やっているうちにだんだん向上心も生まれて、もっと技術的なことを学びたいと思うようになってきたんです。そんなとき、工房を間借りしていた職人さんから後輩の職人さんを紹介していただいて、今度はそちらで修行させてもらうことになりました。
——新しい環境で技術的にスキルアップ、という感じですか?
樋口さん:そうですね。あと、デザイナーとしての仕事だけではなく、メーカーから依頼された仕事とか、量産品から1点ものの制作までいろんな仕事をやることができて、仕事の幅も広がったように思います。

接客してみて初めて感じた職人としての“やりがい”
——自分でお店を始めたのはどうしてなんですか?
樋口さん:世の中の景気が悪くなってくるにつれて、勤めていた工房もジュエリー制作だけでは厳しくなってきたんです。ちょうどその頃、JRの鉄道高架下に職人街を作る動きがあって、私のいた工房もジュエリーショップをオープンすることになったんですよ。そのショップで初めてお客様と触れることになって、自分が苦労して作ったジュエリーをお客様が喜んでくれる姿を見たり、感謝の言葉を聞いたりして、とても励みになったしやり甲斐を感じることができたんです。
——なるほど。それで自分のお店をやってみたくなったんですね?
樋口さん:はい。たまたま新潟に里帰りして、知り合いがオーナーをしている「トラットリア・ノラクチーナ」というイタリアンレストランに遊びに行ったんです。そしたらオーナーから敷地の中のギャラリーが空いてるから、そこでショップを始めてみたらどうかと勧められたんですよ。正直、とっても迷ったんですけど、東京のショップの同僚をはじめ、いろんな人たちから背中を押してもらって、2016年の8月にオープンすることができました。
——最初はお客さんの入り、どうでしたか?
樋口さん:最初の頃はもう100%「トラッテリア・ノラクチーナ」でお食事をしたお客様ですね。女性も多いですし、お客様の系統も共通しているような気がしました。お客様とお話をしているうちに、「家に壊れた指輪がある」と思い出されて、また来ていただく、みたいなことも多くなって。その後はクチコミや紹介で来てくれるお客様も増えました。「ノラクチーナ」さんのおかげでやってこれたようなものですので、本当に感謝してますね。

ジュエリー職人としての苦しみや喜び。
——ジュエリーを作ったり直したりするときに、難しいと思うことってありますか?
樋口さん:お客様のニーズに合わせていくことですね。私の場合、どうすれば満足していただけるのかを考え始めると、いろいろ迷ってしまって時間がかかっちゃうんですよ。でもそのかわり、自分で納得できる物ができますし、お客様にも喜んでいただけます。
——とことん職人なんですね。
樋口さん:そうですね(笑)。私は職人の目線で考えてしまうので、コンマ1mmにこだわったりしちゃうんですけど、お客様にとってはそれよりも見た目のデザインだったりするんですよね。そういうことも含めて、お客様から学ぶことは多いです。
——なるほど。ではジュエリーを作っていて楽しいときってありますか?
樋口さん:実をいうと、作っているときは楽しさより苦しさの方が大きいんです(笑)。でも複雑なデザインのジュエリーを作っていて、いろいろな工程がうまくハマって完成が見えてきたときは楽しいですね。あとはなんといっても、お客様が喜んでくれるのが一番うれしいです。

あったかくてほっこりする店を目指したい。
——今後はどんなショップとしてやっていきたいと思ってますか?
樋口さん:いかにも高級な近寄りがたい雰囲気のジュエリーショップじゃなくって、店名の通り、「ひなたぼっこ」するように、あったかくてほっこりする店になっていけたらいいですね。彼氏が彼女のために一生懸命指輪を選んでいるシーンが見られるような、そんなあったかい店を目指したいです。

ジュエリー職人として緻密な作業をしながらも、つけた人があたたかい気持ちになれるジュエリーを目指している樋口さん。そんな思いが「hinata bocco」という店名にも込められているようです。「ジュエリーを作りたいけどお店に入りにくくて…」「高級なブランドのジュエリーは敷居が高くて…」なんて思ってる人は、ぜひ覗いてみてください。ジュエリー職人の樋口さんが気軽に相談に乗ってくれますよ。
hinata bocco
〒950-3321 新潟県新潟市北区葛塚3223
025-278-8622
11:00-18:00
火曜休
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