酒屋さんなのにランチも楽しめる「角打ち居酒屋ほんゆう」。
食べる
2024.05.22
新発田にある「リカー&フーズ ほんま商店」は、お酒をメインに食料品や生活雑貨などを取り扱っているお店ですが、なんと昼は定食、夜は居酒屋もやっているとか。経営者親子を訪ねてみたところ、お店の中には飲食店らしいスペースは見当たらず……、バックヤードへの出入口みたいなドアを開けると、そこには……。


有限会社 ほんま商店
本間 晃 Akira Honma
1964年新発田市生まれ。4代目店主。埼玉にあるスーパーの鮮魚部で修業した後、1986年より「ほんま商店」に就業する。阪神タイガースと森高千里を応援している。

有限会社 ほんま商店
本間 優治 Yuji Honma
1997年新発田市生まれ。5代目。製菓専門学校を中退し、「ほんま商店」に就業。父と同じく野球が好き。
酒屋さんの奥にある、隠れ家みたいな飲食店がオープンするまで。
——バックヤードかと思ったのに、酒屋の奥に飲食店があるとは……。
晃さん:酒屋を半分に仕切って飲食店のスペースを作ったんです。おかげで隠れ家みたいな店になりました。
優治さん:「リカー&フーズ ほんま商店」の販売スペースを通って出入りすることになるので、帰りに買い物していってくれるお客様も多いんですよ。

——晃さんは4代目、優治さんは5代目になるんですよね。初代店主がお店を創業したのはいつ頃だったんでしょうか?
晃さん:大正末期じゃないかと思うんだけど、はっきりとはわからないんですよね。今は廃校になってしまったけど隣に小学校があったので、もとは学校で使う文具や生活雑貨を扱う商店だったんです。それがいつからかお酒の販売もするようになりました。

——へ〜、最初からお料理の提供をしていたわけじゃなかったんですね。
晃さん:料理を提供するようになったのは、私のおじいさんの頃からですね。とても器用な人だったので下駄を作って売ったり、貸席で宴会料理を作ったりしていたんです。父の頃からは仕出し屋としてお弁当を作ったり、自家製の惣菜を販売したりするようになりました。
——晃さんは最初からお店を継ぐつもりだったんですか?
晃さん:幼い頃からおじいさんによっぱら「継げ継げ」言われて刷り込まれましたからねぇ(笑)。おじいさんの勧めもあって、高校を出てすぐ、埼玉にあるスーパーの鮮魚部で働きはじめて、毎日魚の切り身や刺身を作っていました。

——仕出し料理のために魚を扱う知識や技術を身につけたわけですね。スーパーで修業した後は新潟に戻ってきたんでしょうか?
晃さん:はい、3年ほど修業してから戻ってきました。そのタイミングで店舗を建て直したんです。
——優治さんもお父さんのようにお店を継ぐつもりだったんですか?
優治さん:僕の場合は特に洗脳もなかったので、継ぐか継がないかは半々くらいの気持ちでいました(笑)
——お店を継がなかったら、どんな仕事をしようと思っていたんでしょうか?
優治さん:パティシエをやってみたいと思っていました。それで製菓専門学校に通ったんですけど、やってみたらお菓子作りは自分に合わないと感じたので、家業を継ぐ決心をして店の手伝いをはじめたんです。

ランチやパスタの楽しめるカフェをオープンしたはずが……。
——どうして「角打ち居酒屋ほんゆう」をはじめることになったんですか?
晃さん:コロナウイルスの影響が大きかったですね。まん延防止のための時短営業や自粛もあって、飲食店へのお酒の売り上げが減っちゃったし、仕出しや宴会の利用もほとんどなくなったんですよ。そこで家族会議を開いて、このまま店を続けていくか閉めるかを話し合いました。
——それで居酒屋をはじめることに?
晃さん:思い切ってやるだけやってみようと。それでダメだったら仕方ないということになったんです。
優治さん:夜は居酒屋で昼はカフェをやろうと思っていたんです。だからランチやパスタの他にもオムライス、クリームソーダ、レモンスカッシュといったメニューもありました。でもやっているうちに、うちには合わないと思うようになって、定食屋にシフトしていきました(笑)

——(笑)。メニューのトップが「日替り刺身定食」になっているところからして、がっつり定食屋さんですよね。さすが仕出しもやっているだけあります。
晃さん:最初は限定メニューとして提供してみたんですよ。それを娘がインスタグラムで紹介したら、今でいう……あの〜……なんて言うんだ?
優治さん:バズって人気が出たんです(笑)。それで定番メニューとして提供していくことになったんですよ。

——リーズナブルな価格のわりにボリュームがあるから人気が出るのも頷けます。「芝牛ハンバーグ定食」も気になりますね。
晃さん:まあ、魚料理があれば肉料理もあった方がいいだろうってことでね。
優治さん:地元のブランド牛「新発田牛」を使ったハンバーグなんです。
——「新発田牛」って、どんな特徴があるんですか?
優治さん:新発田米の稲わらで飼育した牛で、柔らかい肉質の美しい霜降り肉が特徴です。脂の融点が低いので口に入れた途端に溶けますし、脂の質もいいから胃もたれすることもありません。

——ブランド牛のハンバーグがついた定食でこの値段なんですか? おまけにご飯の大盛りやおかわりが無料って……。
晃さん:うちは米がいちばん自信あるかもしれないね。まんまがうんもて女性でも3杯おかわりしていくからね。地元の米をいろいろと食べ比べてみて、いちばんうんめかった米を使っているんですよ。まあ、かあちゃんの実家で作っている米なんだけどね(笑)
——この価格で料理のボリュームもあるのに、ごはんを3杯もおかわりしていいんですね(笑)
晃さん:企業努力です(笑)
——夜は居酒屋として営業しているんですよね。
晃さん:店で買ったお酒を飲んでもらうための角打ちスペースとして考えていたんだけど、みんなドリンクメニューから注文するから普通の居酒屋になっていますね(笑)
——今後はどんなお店として営業していきたいですか?
優治さん:うちならではの強みを生かせるような料理を提供して、多くの方々に来ていただけると嬉しいですね。

角打ち居酒屋ほんゆう
新発田市川尻43-4
0254-22-3307
11:00-14:00/17:00-20:00(ほんま商店は8:00オープン)
火曜休
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