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「地域のお茶の間」を目指す、多目的カフェ「喫茶上所」。

今年2月、新潟市上所にある住宅地に「喫茶上所(きっさかみところ)」という新しいカフェがオープンしました。こちらではオリジナルのスペシャリティコーヒーや、新潟の美味しいものを使ったメニューが楽しめるんだとか。しかし、どうして地元の人しか通りかかることがないような住宅街の一角でカフェをはじめたのでしょうか。その真相を知るため、オーナーの山倉さんを訪ねました。

 

 

喫茶上所

山倉 充 Mitsuru Yamakura

1978年新潟市中央区生まれ。運送会社や製薬会社、ドラッグストアで働いた後、2023年2月に「喫茶上所」をオープン。コーヒーソムリエ、カフェオーナー経営士、医薬品登録販売者の資格を持つ。占いが趣味。

 

隠れ家のようなカフェがオープンした理由。

——ここって地元の人しか知らないような場所だと思うんですが、どうしてここでカフェをはじめようと思ったんですか?

山倉さん:わかりにくい場所ですよね(笑)。僕の親が大家をやっているアパートの一室を、リノベーションして作った店舗なんです。壁は自分で塗ったんですけど、アクが滲み出てくるので二度三度と重ね塗りをして、すべて塗り終わるまで1ヶ月以上かかりました。

 

 

——そもそも、どうしてカフェをはじめようと思ったんですか?

山倉さん:ひとつは、僕の親戚が「珈琲豆 山倉」っていうコーヒー豆の専門店をやっていて、その影響もあって僕もカフェ経営に興味を持つようになったことです。実際、以前はブラックコーヒーが飲めなかったのに「珈琲豆 山倉」のスペシャルティコーヒーを飲んで以来すっかりコーヒーにハマって、コーヒーソムリエやカフェオーナー経営士の資格を取りました。

 

——それはすごいハマりようですね(笑)

山倉さん:開業セミナーで経営の勉強もしました。そのセミナーでは、デザイン事務所や洋菓子店、フラワーショップ、ヨガ教室の開業を目指している仲間たちと知り合うことができて、「喫茶上所」をオープンする上でもずいぶん力を貸してもらったんです。とてもありがたかったですね。

 

——そういう助け合いって素敵ですね。ちなみに、じゃあコーヒー豆は「珈琲豆 山倉」で焙煎されたものを使っているんですか?

山倉さん:もちろんです。「上所ブレンド」として、オリジナルのスペシャルティコーヒーを焙煎してもらっています。酸味を少なめにして苦味やコクを前面に出すようにしたコーヒーで、後味がすっきりしているからコーヒーが苦手な人でも飲みやすいんですよ。

 

 

——コーヒー以外のメニューについても教えてください。

山倉さん:僕は新潟が大好きなので、新潟のいろんな美味しいものを「喫茶上所」で紹介したいと思っているんです。自分が実際に食べてみてハマったものを選んで、お店のメニューに使わせていただいています。

 

——例えばどんなものが?

山倉さん:村上茶の老舗「九重園」さんのお茶や、柏崎にある「いろはや製餡所」さんの餡子、新発田にある「弥八養蜂」さんの蜂蜜を使わせていただいています。餡子や蜂蜜はコーヒーにもよく合うので、「あんこフォンデュ」や「はちみつフォンデュ」として提供しているんです。今後は自分の好きなものだけじゃなく、お客様の思い入れがある食品も扱っていけたらいいなと思っています。

 

——それは楽しみですね。

山倉さん:故郷にはなかなか帰れなくても、故郷の味がいつでも楽しめる場所があれば喜んでもらえるんじゃないかなって思うんです。

 

地域の人たちが気軽に集まれる場所を作りたかった。

——カフェをはじめられた理由は他にもあるんですよね?

山倉さん:もうひとつの理由は、地域の人が集まれる場所を作りたかったからなんです。「地域包括ケアシステム」という、高齢者がいつまでも住み慣れた土地で生活できるように支援していく、厚生労働省が行う取り組みがあることを知って、僕にも何か地域の人たちのためにできることはないかと考えるようになったんですよね。

 

 

——そこでカフェを思いついたんですね。

山倉さん:「地域のお茶の間」として、お年寄りをはじめ、いろんな人が気軽に集まれる場所を作りたいと思ってはじめました。多目的スペースもあって教室やワークショップ、イベントが開けるので、地域の方々に活用していただけたら嬉しいですね。

 

 

——結構広い多目的スペースですよね。

山倉さん:ここを最優先で作りましたから(笑)。現役を引退したお年寄りのなかには、いろんな知識や技術を持った方が多くいらっしゃると思うんです。教室やワークショップなどで、そんな知識や技術を生かせる場所ができれば、いろんな人と関われるし外に出るきっかけにもなりますよね。

 

——なるほど。「喫茶上所」っていうダイレクトな店名には、そういう思いもあるんでしょうか?

山倉さん:そうなんです。「上所」という地域のためのカフェであり、コミュニティでありたいという思いを込めました。まだオープンしてから間もなくてバタバタしているんですけど、落ち着いてきたら近所にチラシをポスティングして、少しでも多くの地元の方々から立ち寄っていただきたいですね。

 

 

 

喫茶上所

新潟市中央区上所中2-7-3 シャトレーマツダA D1F

13:00-18:00

火曜休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。

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