焼き菓子とベーグルが自慢。西堀通の「KITCHEN mellow」。
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2024.03.24
昨年、西堀通にオープンした「KITCHEN mellow」。オーガニック素材を使ったメニューがあって、ペットと一緒に入店もできる。そして定期的に音楽イベントを開催しているお店でもあります。人気カフェに17年勤務した店主の須藤さんが、豊富な経験を生かして「こんなことができたらいいな」を叶えています。独立のきっかけやお店のある古町の思い出、これからやりたいことなど、いろいろとお話を聞いてきました。

KITCHEN mellow
須藤 久美子 Kumiko Sudo
1982年新潟市生まれ。美容師を経て、喫茶店とインテリアショップで働く。新潟市のカフェに17年間勤務し、2023年に独立。「KITCHEN mellow」をオープン。愛犬家でアメリカンコッカースパニエルと暮らしている。

ちょっと古めかしさのある「たまり場」のようなお店。
——須藤さんがこちらのお店をオープンするまでのことを教えてください。
須藤さん:専門学校を卒業して美容師になったんですけど、「ちょっと違う」って感じていて。もともと料理とかお菓子作りとかが好きだったので、美容師を辞めて、小さな喫茶店で働いたんです。インテリアショップと掛け持ちしながら。それから専門学校時代の同期が勤めている会社がカフェを立ち上げるってときに誘ってもらって、そこで17年間働きました。
——ということは、カフェで働きはじめたのは20代前半の頃?
須藤さん:24歳からでしたね。最初はホールスタッフの仕事がメインで、ちょっとずつお菓子作りにも関わらせてもらい、勤務しはじめて数年でキッチンに立っていました。

——それからいよいよご自分でお店をやってみようと動き出されたんですね。
須藤さん:勤めていたカフェみたいなお店を自分なりに表現してみたいってずっと思っていました。独立を考えては諦めてっていうのを何度か経験しましたかね。17年働いていたので、他で勤めることは想像できなくて。決断するんだったら今しかないって、準備期間を経て2023年に「KITCHEN mellow」をはじめました。
——どんなお店にしようと思い描いていたんですか?
須藤さん:きれい過ぎず、いい感じの古さっていうか懐かしさのあるお店にしたいと思っていました。「たまり場みたいなお店にしたいな」って。お店を構えるなら古町にしようと決めていました。
——「たまり場」っていいですね。
須藤さん:以前働いていたカフェは、アットホームで遊び場みたいなお店でした。音楽のイベントやパーティーをして、カフェなんだけど、まちの人が集まってくるような場所だったよなって思っていて。私はそういうところに魅力を感じていました。

ペットの入店も音楽イベントも。「こうあったらいいな」を実現。
——古町というキーワードが出ました。須藤さんにとって古町はどんな街ですか?
須藤さん:最近はちょっと寂しくなっちゃいましたよね。でもやっぱり落ち着くし、アットホームな感じがするんです。ひとり暮らしをはじめた思い出の街でもあります。
——私も須藤さんと同じ世代なので、元気だった古町をよく覚えています。やっぱり古町を活性化したいってお気持ちもありますか?
須藤さん:ゆくゆくはそういう取り組みにも携われたらいいですよね。かわいいお店もたくさんあるし、「みんなで何かやりたいね」ってご近所さんとも話すんです。でもまずは、自分のお店を軌道に乗せるのがいちばん大事かな。

——愛犬と一緒に入店できるそうですね。それは須藤さんが犬好きだから?
須藤さん:犬を飼うのは人生の目標のひとつでした。やっと5年前に飼うことができたんです。自分のお店では、ペットと一緒に入店できるようにしたくて。子どものようにペットに接している、どこに行くにもペットと一緒って方は多いですから。
——ペット同伴の場合のルールみたいなものは?
須藤さん:マナーベルトを付けていただくかキャリーに乗せてもらえば、なんでもOKです。天気の良い日に、お散歩がてら来店くださるお客さまが増えてきました。
——レコードがたくさんありますね。音楽にも詳しいんですね。
須藤さん:詳しいっていうか好きなんです。働いていたカフェでも、ちょくちょく音楽イベントを開催していたんですよ。クラブみたいな感じとはちょっと違って、アットホームで誰が来てもウェルカムなんです。そこで出会った方同士が友達になる場面を見て「いいな」と思っていました。今は3ヶ月に1度のペースでイベントを開いています。

カリッと食感の米粉ベーグルに、グルテンフリーのパスタ。こだわり過ぎないオーガニック。
——「KITCHEN mellow」さんのお食事とドリンクについても教えてください。
須藤さん:ランチでお越しの方が多いですけど、ディナータイムのおつまみとドリンクもいろいろとご用意しています。ビール、ワイン、焼酎全般がありますよ。ナチュラルワインをセレクトしたり、フードの材料をできるだけ身体に優しいものにしたり、ちょっとだけオーガニックを意識しています。
——たくさんメニューがありますけど、お店の代名詞的なものはどれでしょう?
須藤さん:グルテンフリーのベーグルと焼き菓子ですかね。ベーグルには米粉を使っています。米粉を使うともちもち食感になりがちですけど、小麦のパンに近づけたくて、何度も改良しました。外側にちゃんと歯ごたえがあるんですよ。ランチにもお出ししていますし、ベーグル単品でも販売しています。
——グルテンフリーのお料理が多いんですか?
須藤さん:全部ではないんですけど、なるべくそうしたいと思っています。パスタメニューでしたら、グルテンフリーのパスタか普通の小麦のパスタかを選べるようにしています。あとはオーガニックチョコレートを使用したケーキや「オーガニックドラムチキン」、自家製シロップのジュースもあります。お菓子類は、罪悪感なく食べられる「ギルトフリー」を意識しています。
——そういうお料理を出そうと思われたのはどうしてですか?
須藤さん:外食時って、使われている素材をあまり意識しないじゃないですか。だからこそ、少しでも身体にいい材料を使いたくって。コスト的に材料全部をオーガニックにするのは難しいので、こだわっているんだけどこだわり過ぎずに、できるところから取り入れてみようと思っています。

——きっと夜の営業はまた違った雰囲気なんでしょうね。
須藤さん:ぜんぜん違います(笑)。夜はグルテンフリーのシュウマイに餃子、ピザもご提供していて、つまみとして楽しんでいただけるメニューが充実しています。おすすめメニューもたくさんありますので、お酒と一緒に楽しんでいただきたいです。
——メニューが豊富ですけど、須藤さんおひとりで切り盛りされていらっしゃるんですか?
須藤さん:今はそうですね。独立の厳しさも感じつつ、やりたいこととかお出ししたいメニューとかがまだまだたくさんあるので、手探り状態です(笑)。きっと最初の1年はそういう時間なんでしょうね。
——2年目に向けての意気込みを教えてください。
須藤さん:古町に仲良しのお店があるので、一緒にイベントみたいなことをやってみたいですね。野菜の生産者さんやアクセサリー作家さんのポップアップ企画もやってみたいと思っています。あとはお客さまとの距離感を近くして、できる限りのご希望にお応えしたいです。「リクエストが叶うお店」にしたいですね。

KITCHEN mellow
新潟市中央区西堀通5番町833
tel/025-364-0027
定休日/日曜・祝日、ほか不定休
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