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自家焙煎コーヒーと薪窯カンパーニュを楽しむ、三条の「KKVEL」。

三条市の田んぼが広がる住宅街に、白くスタイリッシュな雰囲気の建物があります。今日ご紹介する「KKVEL(クベル)」。自家焙煎のコーヒーと薪窯カンパーニュという、かなりピンポイントにこだわりを持つお店なんです。今回はオーナーにして「薪窯の番人」の磯辺さんに、苦手だという取材を受けていただき、いろいろとお話を聞いてきました。

 

 

KKVEL

磯辺 隆 Takashi Isobe

1961年新発田市(旧紫雲寺町)生まれ。国鉄職員だったがJRになったのを機に退職。食品製造業や警備会社を経て、奥さんの実家でもある三条市の人気ベーカリー「サン・フォレート」に入社し代表となる。2020年9月からオンラインストア「KKVEL」を立ち上げ、2021年1月に実店舗をオープン。

 

自家焙煎コーヒーと薪窯カンパーニュを始めた理由。

——今日はよろしくお願いします。

磯辺さん:私なんかしゃべりもヘタだし、写真撮られるのも苦手だから、ちゃんと取材対応できるかどうか……。

 

——私の質問に答えていただければ大丈夫ですし、写真もできるだけ考慮しますので(笑)。それにしても眺めのいい場所ですね。

磯辺さん:本当はもっと遠くの、下田の山の中で開業しようと思っていたんですよ。でも、いろいろ考えて今の場所に落ち着きました。設計士さんが眺めを生かす形で、田んぼ側に大きい窓を作ってくれたんです。

 

 

——カフェタイムにぴったりですね。磯辺さんはどうしてこちらの「KKVEL」を始めようと思ったんですか?

磯辺さん:私は三条市内の「サン・フォーレット」というベーカリーで代表をやっているんです。そろそろ次の世代の人たちにバトンを渡したいんだけど、自分もまだまだ仕事を続けていきたいし、どうせ新しくやるんだったら自分のやりたいことをやっていきたかったので「KKVEL」を始めました。

 

——その「やりたいこと」が、自家焙煎コーヒーと薪窯カンパーニュだったんですね。まずは自家焙煎コーヒーの方からお聞きします。

磯辺さん:以前、胎内市のカフェで飲んだモカがとても美味しくて、それをきっかけにコーヒーにハマったんですよ。それ以来、いろいろなカフェに出かけては、コーヒーを飲むのが楽しみになりました。そのうちに自分でもコーヒー豆を焙煎してみたくなって、小さな焙煎器を手に入れて自家焙煎を始めたんです。「サン・フォーレット」のイートインコーナーでも私が焙煎したコーヒーを提供していました。

 

——じゃあ、もともとプライベートでコーヒーにハマっていったんですね。コーヒー焙煎のやり方はどこかで勉強したんですか?

磯辺さん:焙煎器のメーカーが開催している講習に参加したり、コーヒー豆専門店で見学させてもらったりしましたね。でも、どこもみんなやり方が違うので、結局自分で試行錯誤するしかなかったんです。

 

 

——ほぼ独学で身につけたんですね。薪窯カンパーニュはどういったいきさつで始めたんでしょうか?

磯辺さん:毎年受けている成人病検診に引っかかることが多くなって、食生活に気を使うようになったんです。身体にやさしい食べ物を探しているうちに、カンパーニュに出会ったんですよ。こちらも「サン・フォーレット」で作って販売していたんですけど、北海道に薪窯でカンパーニュを作っている人がいることを知ったんです。それでさっそく会いに行って、作っているところを見学させてもらいました。それを見て、自分でも薪窯でカンパーニュを作ってみたいと思ったので「KKVEL」で作り始めたんです。

 

こだわりを持って作る、コーヒーやカンパーニュ。

——コーヒー豆を選ぶ基準ってあるんですか?

磯辺さん:コーヒーの木はいずれなくなるといわれているんです。そんな中で自然環境に配慮しながら栽培している農園や、小さいけどがんばっているような農園を紹介して、応援していきたいと思っています。焙煎も、コーヒー豆の産地や種類によって焙煎方法のマニュアルみたいなものがいちおうあるんですけど、私は実際にやりながら、豆の状態を見て焙煎をするようにしています。

 

 

——薪窯カンパーニュの方もけっこうこだわりがありそうですね。

磯辺さん:もともと身体のことを考えて興味を持ったカンパーニュなので、三条産や国産の小麦を使ったオーガニックなものにこだわっています。あと身体にいいライ麦も、三条市で栽培してくれる農家が2軒見つかったので、そちらにお願いして栽培していただいているんです。ライ麦って全国的に作っているところが少なくて、ほとんどのパン屋さんは海外産を使っているんですよ。だから農家の方もライ麦を作ることで、収益が上がればいいなと思っています。

 

——薪窯を使うのって、電気窯より難しそうですよね?

磯辺さん:そうですね。毎日火加減が違うから難しいですね。あと薪を使う分コストもかかります。

 

 

——でも、そうまでして薪窯にこだわるのって、どうしてなんですか?

磯辺さん:まずカンパーニュの食感が全然違ってくるんですよ。表面はパリッと固くて、中は水分が閉じ込められてもっちり仕上がるんです。あと薪窯は使いこなすのが難しい分、少しずつわかるようになったり、うまく使いこなせるようになっていく試行錯誤も楽しいんです。

 

——なるほど。楽しみながら作れるっていいですね。これからのことで、やってみたいことってありますか?

磯辺さん:今まで通り、小さなコーヒー農園を応援しながら、美味しいコーヒーを焙煎していきたいですね。あとライ麦を使ったパンの認知度をもっと上げていきたいと思っています。そのためにもパンの種類を増やして、もっと手軽に食べられるパンも作っていきたいと思っています。

 

 

 

 

KKVEL

新潟県三条市西潟1-28

090-6505-0312

10:00-17:00

月火曜休

 

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