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深夜3時までオープン。白根を盛り上げる洋風居酒屋「Libebar」。

  • 食べる | 2023.07.21

コロナ禍の影響もあり、最近は遅い時間まで営業している飲食店が少なくなっているようです。そんな中、南区白根の洋風居酒屋「LIBEBAR(リべバル)」は深夜3時までオープンしているとか。おじいさんの代から飲食店を営んでいるという店主の山岡さんに、深夜営業を続ける理由や地元への思いなど、いろいろとお話を聞いてきました。

 

LIBEBAR

山岡 由人 Yoshito Yamaoka

1992年新潟市生まれ。高校卒業後、築地の和食店や居酒屋で働き、東京で6年間経験を積む。2016年に新潟へ戻り、2020年2月に白根で「LIBEBAR」をオープン。好きなお酒はビール(銘柄問わず)。

 

居酒屋で過ごす幼少期。素敵な大人に囲まれ、白根で独立を目指す。

——山岡さんは、代々居酒屋を営んでいらっしゃるそうですね。

山岡さん:祖父からはじまり、3代続けて白根で居酒屋をやっています。といっても、父親も僕も家業を継いでいるわけじゃなくて、それぞれのお店で商売しています。ちなみに弟もこの近所で焼き鳥メインのお店を営業中ですよ。

 

——居酒屋一家なんですね(笑)

山岡さん:両親とも働いていたから、小さい頃は寝るまで居酒屋で過ごしていましたね。かまってくれるお客さんもたくさんいたし、いろいろな人としゃべるのが好きでした。今でも年代問わずお客さまとの会話が苦にならないのは、あの頃の経験があるんでしょうね。当時からのお付き合いで、僕のお店を建ててもらったというご縁もあります。

 

 

——じゃあ、きっと自然に料理の道を目指されたのでは?

山岡さん:親の働く姿を見て育ちましたからね。高校卒業後に進学しようとは思わなかったです。そこまで勉強が好きではなかったし(笑)

 

——最初はどちらで修業されたんでしょう?

山岡さん:築地の和食店とその系列店で4年半、それから都内の居酒屋でも働いたので、東京で6年ほど修業しました。

 

——新潟に戻ってこられたのは?

山岡さん:24歳のときです。新潟駅前の洋食居酒屋で3年ほど働きました。30歳までに地元の白根で独立すると決めていたので、逆算して20代半ばで新潟に戻ってきたんです。働きながら新潟の業者さんとのつながりも作りたかったので。

 

両親の代わりに、深夜の白根を盛り上げたい。

——それから見事に目標を叶えて、「LIBEBAR」さんをオープンされたわけですね。

山岡さん:この辺りは小料理屋さんとか和食店とかが多いんですよ。同じジャンルで勝負しても勝てないから、なんでもある自由な居酒屋にしようと思ったんです。それで「自由な」という意味の「リベラル」と「バル」を掛け合わせて「リベバル」という店名にしました。

 

——お魚料理も充実しているようですね。

山岡さん:釣りが趣味なので、自分で釣った魚をメニューに加えることもあります。そのままの味を楽しんでもらいたいので、旬の魚はあまり手を加えずにお出ししています。今は鯵の時期なので鯵の料理が多いですね。「釣ってきた魚はぜんぜん違う」と喜んでもらっています。

 

——趣味がお仕事にも生きていて、羨ましいです。

山岡さん:少し前まで牛タンを使ったメニューを用意していたんですけど、戦争などの影響であまりにも値段が高騰してしまったので一時的にメニューから外したんです。そろそろ再開するつもりなので、近々看板メニューがひとつ増える予定ですよ。

 

 

——ランチ営業はされていますか?

山岡さん:ランチは土曜日だけなんです。平日もランチ営業をしたいところなんですけど、深夜の3時まで営業しているのでさすがに身体がもたなくて。

 

——けっこう遅くまで営業されているんですね。

山岡さん:飲む人がいっぱい来ますからね(笑)。この近くはだいたい30軒くらい飲み屋さんがあって、他のお店が閉まってから来てくださる方も多いんです。この辺ではいちばん遅くまでやっているんじゃないかな。

 

——最近は、居酒屋の閉店時間が早くなっているようですが……。

山岡さん:両親の居酒屋も、以前は遅くまで営業していたんですよね。だから「今度は僕が白根の夜を盛り上げないといけないな」って思っています。

 

コロナ禍とともに営業。町の活気とともに居酒屋も元気に。

——「LIBEBAR」さんがオープンしたのは2020年2月ですよね。ちょうどコロナ禍となった時期ですが、当初の営業はいかがでしたか?

山岡さん:何も分からない状態でオープンしたから逆に良かったのかもしれないと思っています。「こういうものだ」と思えたので。そうでなければ「やばいな」って焦ったでしょうね。今年になって人が増えている感覚がすごくあります。

 

 

——「白根大凧合戦」も4年ぶりに通常開催されましたもんね。

山岡さん:町の活気も人の出入りも、今年の白根はここ数年とはまったく違います。「白根大凧合戦」に向けては年中何かしらの準備があるので、「飲みに行こうか」って流れになる機会が多くなったのかな。

 

——これからも白根の夜を盛り上げてくださいね。

山岡さん:定年がない職業なので、長く続けられるようにしたいですね。独立して目標を叶えた充実感がありましたけど、「またスタート地点に戻った」って気持ちもあるんです。家族を養っていくためにも、これからは継続する努力をしなくちゃいけないですね。

 

 

 

LIBEBAR

新潟市南区白根2831-1

TEL 025-372-8005

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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