海を思わせる、レンタルスペース。
人の縁が集まる場所「medecin」
その他
2026.03.23
JR岩室駅から車で10分ほどの住宅街にある、レンタルスペース「medecin(メドサン)」。人とのつながりを大切にしている菅井さんが営む、日常から離れてリラックスできるような場所です。今回は菅井さんに、この場所を作った経緯や、レンタルできるお部屋のことなど、いろいろお話を聞いてきました。
菅井 律子
Ritsuko Sugai(medecin)
新潟市出身。金融関係などで働き、結婚や出産を経て、子育て支援センターで支援員として働く。その後、家業の賃貸業を受け継ぐなかで、旦那さんの実家を改装したレンタルスペース「medecin」を作る。土いじりが好き。
大切な空き家を、レンタルスペースに。
「medecin」ができるまで。
――こちらは、一棟貸しのレンタルスペースなんですね。この場所を作ることになった経緯を教えてください。
菅井さん:ここをはじめる前に、私の実家もレンタルスペースとして使っていたんです。実家が空き家になったとき、貸家として誰かに貸すのではなく、私自身も関われる方法を探して、周りに「将来お店を持ちたい」「教室を開きたい」と思っている方が多かったのもあり、レンタルスペースとして使おうと思ったんです。たくさんの方に知恵や力を貸していただき、ご紹介いただいた住宅メーカーさんにリフォームと運営をお願いして、レンタルスペースとして使いはじめました。
――こちらとは別に、レンタルスペースを以前も作ったことがあったんですね。
菅井さん:今、その私の実家はレンタルスペースとして使ってはいないのですが、その後、旦那さんの実家も空き家になったんです。ご近所に迷惑をかけないように、裏の大きな木や竹林の伐採と抜根をしたら、木や竹に隠れていたきれいな山が見えて。それを見て、このお家も直してレンタルスペースにしようと思いついたんです。
――こんな立派なお家をレンタルスペースとして作り変えるのは、とても大変だったのでは。
菅井さん:ご縁あって出会うことができた、たくさんの方々に助けていただきながら、少しずつ今のかたちにしていきました。ただ、家の外の雑草や竹には苦戦しました。切っても切っても生えてくるので、今もまだ苦戦しています。
――そんな苦労もあり、「medecin」ができたんですね。
菅井さん:ここの屋号が以前「いしゃどん」という名前だったそうです。「いしゃ」っていう響きからフランス語の「medecin」という言葉を選びました。ここに来てくださる方が、が心身ともに癒されたり、元気になったりしたらいいな、という思いを込めています。
――この建物には、広さも雰囲気も様々なお部屋があります。
菅井さん:ここでいちばん大きい畳の部屋は、元は4つのお部屋があった場所です。撮影にも使っていただけますし、ヨガのレッスンにも使っていただける広さだと思います。安全に使っていただけるよう、床は畳にしたんですよ。
――他のお部屋も、それぞれ違った雰囲気ですね。
菅井さん:それぞれの室内は、海にまつわる場所をイメージしています。私は海の近くで生まれ育ったので、海が身近な存在でした。そんな大好きな海を取り入れて、玄関を入ってすぐの白いお部屋は砂浜、その奥にあるキッチンは深海、畳の部屋は浜茶屋をイメージしています。職人さんやデザイナーさんと相談しながら、もとからあるものを活かしながらお部屋を作っていただきました。


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借りる前に、一度会って話す。
大事にしたい、人とのつながり。
――レンタルをしたい人は、借りる前にまず菅井さんとお話をするのがお決まりなんだとか。
菅井さん:その方がどんなことがしたくて、この場所をどんなふうに使いたいのかをお聞きしています。この場所を作るまでに、私とのご縁をつないでくださった方がたくさんいて。まずはお会いしてお話をすることで、また誰かにご縁をつなげるよう、私自身もなにかのお役に立てたら嬉しいです。お会いしたときに、ここがどんな家なのか、使っていただく上で知ってほしいこともお伝えしています。
――ちなみにこちらの場所は、今までどんなふうに使われていたのでしょう。
菅井さん:ヨガの教室、天然石や絨毯の販売会、あとは撮影のスタジオとして使ってくださったり、様々です。撮影で使ってくださる方はお打ち合わせのときに要望を聞いて、お部屋のレイアウトを考えることもあります。畳のお部屋は、ダンスのパフォーマンスや、作家さんの個展の会場としてもお使いいただけます。
――先ほど、菅井さんはこの場所を「使う人の心が癒やされるような場所にしたい」とおっしゃっていました。菅井さんのいう「癒し」ってどんなものでしょう。
菅井さん:日常から離れて、素の自分でリラックスできる場所になったらいいなって思っています。実は、ここには時計を置いていないんです。日常の忙しさを忘れて、ここで景色を見ながらひと息ついていただく。そんなふうに、心がやすらいで癒されるような場所になったら嬉しいです。
――ふと、この畳のお部屋でひたすらゴロゴロしたいな、と思ってしまいました(笑)
菅井さん:それもとてもいいですね! お仕事の関係で2、3時間空いてしまったときとか、長岡や三条に行く途中の休憩スポットとしても使ってもらうのも、すごく良いなって思っています。ここはWi-Fiもあるので、気分転換にここでお仕事をしたり、日常の中の気分転換としてこの場所は使ってもらいたいですね。「こんなふうに使いたい」というのがはっきりしていなくても、気軽にご相談ください。


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広く知られなくても、いい。
知る人ぞ知る、隠れ家のような場所に。
――ご自身ではふたつ目のレンタルスペースです。はじめてみて手応えはいかがでしょう。
菅井さん:最初は「こんな場所に人が来てくれるんだろうか」っていう不安があったんです。でも、おかげさまでご縁やご紹介をいただき、少しずつですが使っていただけるようになりました。いらっしゃった方が誰かに紹介してくださったり、嬉しいメッセージを送ってくださったり。そういうことが、すごく嬉しいんです。
――こちらでは、第3回「にしかんボタニカル蚤の市」が来月開催されますね。
菅井さん:大きなイベントの会場に今回も選んでもらえてとても嬉しいです。このイベントの実行委員の方々は、地域の方を大切に、多方面でとても配慮してくださっています。そのおかげで、毎年地域の方もイベントを楽しみにしてくれていますし、本当にありがたいです。
――菅井さんは、人とのつながりをとても大切にされているんだな、というのが今日のお話からも伝わりました。
菅井さん:そうですね。どんどん広く知ってもらう、というよりは、今まで使ってくださった方を大切にしつつ、ずっと使い続けてもらえる場所にできたら良いなと思っています。ここは隠れ家みたいなレンタルスペースだと思っていて、簡単に予約ができず、一度直接来ていただくっていう手間があるんですが、やっぱり直接お会いして、その人と信頼関係を築いてこそだと思うんです。これからも、みなさまとのご縁を大事にしていきます。


第3回 にしかんボタニカル蚤の市
「片田舎の古民家で愛でる、植物と古い物」
2026年 4月18日(土)、19日(日)
10:00-15:00
会場:medecin
Medecin /レンタルスペースメドサン
新潟市西蒲区横曽根1417
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