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Tシャツや古着を売っている豊栄の整体院「めぐみ整体院」。

新潟市北区役所のそばに開業した「めぐみ整体院」。取材にお邪魔してみると、そこにはなぜか古着がずらりと並んでいたのでした。いったい、どういうことなんでしょうか。代表の宮川さんからお話を聞いてきました。

 

 

めぐみ整体院/ロス ブランコス

宮川 恵二 Keiji Miyakawa

1979年新潟市北区生まれ。新潟市内の消防局で消防士や救急隊員として28年間勤め、2025年に新潟市北区で「めぐみ整体院」と古着店「ロス ブランコス」を開業。音楽やサッカー、アウトドアと幅広い趣味を持つ。

どうして整体院に古着があるのか。

——えっ、ここって整体院ですよね?

宮川さん:「めぐみ整体院」と併設して「ロス ブランコス」という古着店も営業しているんです。最初は整体院だけ開業するつもりだったんですけど、借りた物件があまりにも広かったので、古着の店も併設することにしました(笑)

 

 

——そうだったんですね。驚きました。でも、どうして古着のお店を?

宮川さん:もともと僕が古着好きだったんです。若い頃から、しょっちゅう古町の古着店に立ち寄っていました。

 

——古着のどんなところに魅力を感じていたんですか?

宮川さん:デザインも好きですが、新品と違って人とかぶりにくいところや、リーズナブルな価格で手に入るところが古着の魅力でしたね。僕は音楽を聴くことも好きだったので、アーティストやバンドのTシャツを集めていました。買ったのにまだ着ていないTシャツもたくさんあるんですよ(笑)

 

——それで音楽系のTシャツが多いんですね。

宮川さん:ほとんど僕の趣味で商品を選んでいます(笑)。音楽系の他にも、スポーツ系やアウトドア系のTシャツもあります。プロレス系なんかもオススメしたいですね。新潟ではなかなか手に入らない掘り出し物もありますよ。

 

 

——Tシャツ以外の商品もあるんでしょうか?

宮川さん:スウェットやジーンズ、子ども服も扱っています。

 

——子ども服はパパママにも喜ばれそうですね。ちなみに商品はどちらで仕入れているんですか?

宮川さん:大阪まで行って仕入れをしてきます。倉庫のなかに30kgの古着が詰まった段ボール箱が山積みになっていて、そのなかから仕入れるものを選ぶんです。なかなか重労働なんですけど、自分の好みで選んでいるので楽しいんですよね。

 

——お店に立ち寄るお客さんはどんな人が多いんでしょうか?

宮川さん:リーズナブルな商品が多いせいか、高校生がスポーツ系のTシャツをよく買っていってくれます。お客さんが楽しく過ごせるような店にしていきたいですね。

 

整体師の意外な過去。

——でも本来は整体院がメインなんですよね。

宮川さん:最初はそのつもりだったんですけど、古着店のスペースが大きいせいで、整体院がおまけのような比率になっていまいました(笑)

 

——(笑)。開業前はどこかで整体師をやられていたんでしょうか?

宮川さん:新潟市内の消防局に勤めていました。

 

——ええっ、消防士さんだったんですか?

宮川さん:消防士もやりましたし、救急隊員として20年間働いたんです。

 

——それは大変な仕事をされていたんですね。心身共に辛いこともあったんじゃ……。

宮川さん:自分にも子どもがいるので、子どもが亡くなる現場は辛かったですね。身体的には腰をやられてしまいまして、それが転職のきっかけになりました。

 

 

——それで整体院をはじめることにしたんですね。

宮川さん:それもありましたし、子どもの発育が遅くて整体院のお世話になったこともきっかけでしたね。これまでやってきた救急隊員の仕事とは違うかたちで、悩んだり苦しんだりしている人を手助けしたいと思ったんです。

 

——なるほど。宮川さんはどんなことを心がけて施術していますか?

宮川さん:ここへ来る人は身体に辛いところがあるわけだから、それを緩和、改善できるように全力を尽くしています。そのためには相手の話をよく聞いて、どこがどのように辛いのか把握するように努めているんです。相手に施術方法や所要時間をしっかりと説明して、不安を感じさせないように。特に女性には気を使っていますね。

 

 

——それは安心ですね。「めぐみ整体院」の、他にはない特長ってあるんですか?

宮川さん:僕は心理カウンセラーの資格も取得しているので、カウンセリングもお受けしています。新潟ではあまり馴染みがないかもしれませんが、心に不安を抱えている方はぜひお越しください。

 

——心身共に楽にしてもらえるわけですね。心理カウンセラーの資格を取ったのはどうしてなんですか?

宮川さん:救急隊員をやっていた頃、救急車を要請する人のなかには心を病んでいる方も多かったんです。駆けつけても我々にできることがなくて、病院を紹介するくらいしかできませんでした。そんな人たちの力になれたらと思って勉強したんです。

 

——なるほど。まだ開業して間もないですけど、これからどんなふうに営業していきたいですか?

宮川さん:古着店の「ロス ブランコス」は皆さまに楽しんでもらえる店にしていきたいですね。そのついでに「めぐみ整体院」で心身のメンテナンスをしていただけたらと思います。

 

 

 

めぐみ整体院/ロス ブランコス

新潟市北区葛塚3319 豊栄サンロードプラザ2F

不定休

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