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ぬくもりを感じるレトロ雑貨に出会える「レトロストリート」。

アンティーク家具やレトロ雑貨には、懐かしさやぬくもりが感じられます。それまで大切に使われてきた思い出が込められているからなのかもしれません。新潟市秋葉区にある「レトロストリート」では、そんなレトロ雑貨の数々と出会うことができます。懐かしい雑貨に囲まれた店内で、オーナーの渡邉さんと店長の甲田さんからお話を聞いてきました。

 

 

レトロストリート

渡邉 哲次 Tetsuji Watanabe

1953年新潟市北区生まれ。薬局や住宅メーカーを経て、2003年に古民家プロデュース業をはじめる。アンティークショップ「レトロストリート」の経営もはじめ、2024年には新潟市秋葉区で移転オープンする。趣味は海釣り。

 

レトロストリート

甲田 恵子 Keiko Kouda

新潟市北区生まれ。勤めていたデパートを寿退社してからは、専業主婦として家庭を支えてきた。2020年より「レトロストリート」で働きはじめ、現在は店長として店を任されている。趣味は手芸やガーデニング、DIY。

 

レトロ雑貨コレクターのオーナーがはじめた、アンティークショップ。

——オーナーの渡邉さんは、レトロ雑貨が好きなんですか?

渡邉さん:昔から古いものに興味がありました。それでアンティークショップや骨董品店を巡っては、古い雑貨を買い集めるようになったんです。見たことがないような珍しいものを見つけると欲しくなってしまって、お店に頼み込んでは給料日まで品物を取り置きしてもらうことも多かったですね(笑)

 

——すごい情熱ですね(笑)。ちなみに、どのようなものを集めていたんでしょうか?

渡邉さん:最初は時計やガラス製品を集めるところからはじまりました。つくった職人の思いが感じられるようなものが好きだったんですよね。

 

 

——なるほど。

渡邉さん:住宅メーカーに勤めているときに知り合った解体業者から連絡をもらって、解体予定の古民家を見にいく機会が増えると、建物を丸ごと買い取ったりするようになりました。それで2003年に独立して古民家のプロデュース業をはじめることになったんです。

 

——「古民家のプロデュース業」って、どういったことをするんでしょうか?

渡邉さん:古民家をリノベーションしたり、移築したりして再利用する事業です。月岡温泉の「わくわくファーム」内にある「お菓子処 月の丘」は私が手がけた建物のひとつですね。その他に古物や古材の販売もおこなっていました。

 

 

——アンティークショップをはじめたのもその頃ですか?

渡邉さん:そうです。何度か場所を変えながら続けてきました。松崎で営業していたときは工事現場のプレハブ小屋みたいな建物だったので、入りにくかっただろうなと思っています(笑)

 

——そういう意味では、こちらへ移転して入りやすくなったんじゃないですか?

渡邉さん:そうだと思います。あとは店長の人柄のおかげで、週末はたくさんのお客様に立ち寄っていただけているんですよ。

 

コーヒーを飲みながらお話が楽しめる、アットホームな店。

——店長の甲田さんは、どういういきさつで働くことになったんですか?

甲田さん:私も昔から古いアンティーク雑貨が好きだったんです。「レトロストリート」のことは以前から気になっていたんですけど、入りにくくて立ち寄る勇気が出なかったんですよ(笑)。ある日、勇気を出してお店に入ってみたら、レトロ雑貨が所狭しと並べられていてびっくりしました。

 

——甲田さんも最初は入りにくかったんですね(笑)

甲田さん:そうですね(笑)

 

渡邉さん:勇気を出して扉を開けたお客様が「わあっ」と驚いてくれるのが嬉しいんですよ。

 

——なるほど。それにしても、どうして働くことに?

甲田さん:初めて会ったその日に、オーナーからスカウトされたんです(笑)。最初は週1日でいいからと言われて働きはじめたんですが、やがて週2日になって3日になって……(笑)

 

 

——今では店長になったわけですね(笑)。おふたりは「レトロストリート」をどんなお店にしようと心掛けていますか?

渡邉さん:骨董品店みたいに敷居が高くない、子どもからお年寄りまで誰もが気軽に立ち寄りれる店にしたいですね。どんな雑貨があるのか覗きにくる感覚のお客様が多いんですけど、店長がコーヒーをお出しして迎えてくれています。

 

甲田さん:コーヒーを勧めると「何も買わないのに申し訳ない」と遠慮するお客様も多いんですけど、そういうことじゃないんですよ。買わなくてもお茶を飲みながらお話して、楽しんで帰っていただきたいですね。

 

——そういうお話を聞くと入りやすくなります(笑)。レトロ雑貨にはどんな魅力があるのか教えてください。

渡邉さん:レトロ雑貨って、人によって感じ方は様々なんですよ。古いガラクタにしか見えない人もいれば、貴重なお宝に見える人もいる。どんなふうにつくられて、どんなふうに使われ続けてきたのか、そうした物語を秘めているところに魅力を感じますね。

 

甲田さん:新しい製品はいつでも手に入りますけど、古い製品のなかには二度と手に入らないようなものもあるんです。オーナーが言っていたように、職人の思いや使っていた人の思い出、時代の空気を感じられるところに魅力を感じますね。

 

 

——最後にこれからやってみたいことがあったら教えてください。

渡邉さん:50坪の倉庫がレトロ雑貨でいっぱいになっているんですよ(笑)。いつか綺麗に整理してガレージセールを開きたいなと思っているんだけど、なかなか体力と時間の余裕がないんです(笑)

 

甲田さん:お客様の要望に応えられる店でありたいと思っています。あとはご来店くださったお客様に気持ちよく帰っていただけるよう心掛けていきたいですね。

 

 

 

レトロストリート

新潟市秋葉区車場4-12-58 コスモビレッジ内

090-3648-8107

10:00-17:00(月火曜は11:00から)

水木曜休(祝日の場合は営業)

 

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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