新潟県産の米粉や食材でつくる
「新郷屋」のもっちりたい焼き。
食べる
2025.12.11
温かいものが恋しい季節となりました。ほかほかのたい焼きもそのひとつ。今回紹介する「株式会社 新郷屋(にいごや)」は、新潟県産の米粉を使ったたい焼きの製造販売をおこなっている会社です。新潟市東区にある工房にお邪魔して、代表の米田さんからお話を聞いてきました。
米田 水気
Mizuki Yoneda(株式会社 新郷屋)
1984年新潟市北区生まれ。実家の塗装会社で働いた後、2014年に「株式会社 新郷屋」を立ち上げて独立。米粉を使ったたい焼きなど食品の製造販売をはじめる。岡本太郎を敬愛し、全国にある作品巡りをしている。
新潟への恩返しのため
県産食材を全国にアピールしたい。
――米田さんはいつ頃から、たい焼きの製造販売をやっているんですか?
米田さん:家業の塗装会社で働いていたんですが、独立して自分で商売をしたいという気持ちをずっと抱えていました。あるとき、たい焼きを商売にしている方と出会ったことがきっかけで、30歳を前にこの「株式会社 新郷屋」を立ち上げたんです。
――「新郷屋」という社名にはどんな意味があるんでしょう?
米田さん:これは実家の屋号なんですよ。ルーツは新井郷川(にいごうがわ)にあるようで、本当は「新井郷屋」と書くんですけど、短く詰めて「新郷屋」にしました。
――「新潟」や「郷里」も連想させる素敵な名前です。
米田さん:ありがとうございます。自分の生まれ育った新潟に少しでも恩返しをするために、美味しい県産食材を全国に紹介したいという思いもありました。特に新潟が誇るコシヒカリをもっとアピールしたかったんです。
――それで米粉を使った生地のたい焼きをはじめたんですね。
米田さん:そうなんです。ただ、最初は道の駅や空港、県庁の売店への卸売りや、イベントで冷凍たい焼きの販売をはじめても、まったく売れませんでしたね(笑)。でも、いろいろな方と知り合って、助けていただきながら続けてくることができました。

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全国ネットのテレビ番組で紹介され
大ブレイクした、さつまいもたい焼き
――「新郷屋」のたい焼きには、どんな特徴があるんですか?
米田さん:新潟県産コシヒカリの米粉を使っているので、お米の甘い香りや、もっちりとした食感をお楽しみいただけます。冷凍商品として冷めても美味しいようにつくっているので、夏は自然解凍して冷たいまま食べていただくのもおすすめです。
――コシヒカリの米粉以外にも、新潟県産の食材を使っているんでしょうか?
米田さん:春には新潟県産いちごの「越後姫」、秋には新潟市北区のブランドさつまいも「しるきーも」を使ったたい焼きを季節限定で販売しています。生地によもぎを使った「笹団子」というたい焼きもありますね。「しるきーも」を使ったたい焼きは、全国ネットの人気テレビ番組で紹介していただいたんですよ。
――それはすごいじゃないですか!
米山さん:たい焼きの紹介というよりも、「しるきーも」を使った商品の紹介という内容でしたが、反響はすごかったです。放送されてから店の前に大行列ができるようになって、半月ほど途切れることがありませんでしたね。インターネット通販にも注文が殺到しましたが、直売で売り切れちゃうから対応できないんですよ(笑)

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商店街や温泉街の名物になっている
様々なコラボ商品。
――たい焼き以外の商品もつくっているんでしょうか?
米田さん:たい焼きのノウハウを使いながら、いろいろな企業やお店とのコラボ商品を展開しています。
――へぇ〜、例えばどのような商品が?
米田さん:最初に手がけたのは「沼垂テラス商店街」とコラボした「沼ネコ焼」でしたね。商店街の名物がほしいということで、猫をモチーフにつくりました。
――かわいい笑顔のデザインで癒されますね。他にもコラボ商品があったら教えてください。
米田さん:新発田の月岡温泉にできたお米をテーマにしたお店とコラボして、温泉街のマスコットキャラクター「ゆらら」をデザインした「うさぎ焼き」をつくりました。あと「ばかうけ」という米菓のキャラクター「バリン」「ボリン」をモチースにした「ばかうけ焼」も「新潟せんべい王国」名物のひとつになっています。
――いろいろなコラボ商品に携わっているんですね。
米田さん:企業やお店とコラボした、たい焼きもあるんですよ。酪農家こだわりの牛乳を使ったり、農家レストランとコラボして古代米を使ったり……。まだまだいろんな可能性を秘めていると思いますね。

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焼きたてを味わってもらえる
米粉たい焼きのキッチンカー。
――ところで表に停まっているのはキッチンカーですか?
米田さん:そうです。昨年の夏頃から、キッチンカーでの営業もはじめました。コロナ禍あたりからキッチンカーの需要が増えてきて、キッチンカーじゃないと出店できないイベントもあったりするんです。
――それでキッチンカーを。やってよかったと思うことはありますか?
米田さん:それまでは冷凍のたい焼きを販売していたんですけど、焼きたてのたい焼きを食べていただけるようになったことが大きいですね。目の前で焼きたてを食べて喜んでくれるお客様を見ていると、キッチンカーをはじめてよかったと思います。
――逆に大変だと感じることは?
米田さん:はじめてから間もないので、出店場所を探すのが大変ですね。土日のイベントはもちろん、平日の出店先を探しているところです。「出店先募集中」と書いておいてください(笑)
――今後はどんなことをやっていきたいですか?
米田さん:たい焼きをはじめとした商品で、新潟の豊かな食材をもっと全国にアピールし続けていきたいです。

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