スタジオで記念写真を撮影したいけど、知らない人に写真を撮られるのは緊張してしまうという人も多いのではないでしょうか。そんな人にぴったりな撮影スタジオが、阿賀野市にある「memory studio LIP」です。オーナーは先日Thingsで取材させていただいたバルーンパフォーマー「ひまわりちゃん」こと小熊さん。メルヘンチックな撮影スタジオにお邪魔して、小熊さんからいろいろなお話を聞いてきました。
memory studio LIP
小熊 美紗希 Misaki Oguma
1992年五泉市まれ。高校卒業後にパフォーマーを目指して修業を重ね、2010年から本格的にフリーのバルーンパフォーマー「ひまわりちゃん」として活動を開始。2022年にはセルフ撮影スタジオ「memory studio LIP(メモリースタジオ リップ)」をオープン。3児のママで趣味はヒップホップダンス。
——先日はバルーンパフォーマー「ひまわりちゃん」として取材を受けていただき、ありがとうございました。今日は「memory studio LIP」のオーナーとして取材させていただきます。
小熊さん:よろしくお願いします。
——まずは撮影スタジオをはじめようと思ったいきさつを教えてください。
小熊さん:ここは夫の実家で、おじいさんが商店を経営していた場所なんです。店を畳んでからはずっと物置になっていたんですけど、スペースがもったいないので有効利用しようということになりました。ちょうどコロナ禍で「ひまわりちゃん」としてのイベント出演が減ったこともあって、撮影スタジオをはじめることにしたんです。
——いろいろな活用方法があったと思いますけど、どうして撮影スタジオに?
小熊さん:InstagramやTik TokといったSNSに、写真や動画を投稿することが流行っていますけど、気軽に利用できる撮影スタジオが意外とないことに気づいたんです。私の夫はビデオグラファーなので撮影の知識はあるし、私もバルーンを使ってブースの装飾ができるので、一緒に撮影スタジオをはじめることにしました。
——どのように利用できるのか教えてください。
小熊さん:一般的に「撮影スタジオ」っていうと、プロのカメラマンが撮影してくれるところがほとんどですよね。でも知らない人から写真を撮られるのは、緊張しちゃうし恥ずかしいっていう人も多いと思うんです。それならスタジオだけを提供して、自分のスマホやカメラで自由に撮影を楽しんでいただこうと考えたんです。
——なるほど。家族や友人と気兼ねなく撮影を楽しめるんですね。
小熊さん:時間内であればいくらでも撮影することができますし、自分達のペースでご利用いただけますので、気兼ねなくお楽しみいただけます。着替えスペースもあるので、衣装を持ってきて撮影することもできるんです。
——スタジオの中に足を踏み入れると、ガラリと世界が変わりますね(笑)
小熊さん:撮影スタジオの多くは、被写体を目立たせるため白ベースになっているんですけど、うちのスタジオは私の好みもあってポップでカラフルにしています。非日常的な空間にしたかったという理由でもあるんですよね。
——確かに非日常的ですね。子どもも喜びそう。
小熊さん:小さなお子様を連れたファミリーが多いので、子どもを飽きさせないような空間にしたかったというのもありますね。おもちゃもたくさん用意していますので、遊んでいる姿を撮影するだけでも可愛い写真が撮れるんじゃないでしょうか。
——子どもの可愛い姿を撮りにくるファミリーが多いんでしょうね。
小熊さん:そうなんです。だから指定場所での飲食はOKにさせてもらっていますし、ミルクをあげたりオムツを替えたりもしていただいて構いません。できるだけママに寄り添いながら運営をしていきたいと思っているんです。
——ファミリー以外ではどんな人がどんなふうに利用するんですか?
小熊さん:成人式や誕生日の記念写真を撮りにくるお友達同士もいますし、ウエディング写真の前撮りにくるカップルや、マタニティ写真を撮りにくるご夫婦もいます。セルフ撮影システムもご用意していますので、カップルのツーショット写真やご家族の集合写真も一眼レフカメラできれいに撮影することができますよ。
——カメラマンに撮ってもらうのは抵抗があるという人にはぴったりですね。かなり自由な印象ですけどNGはあるんですか?
小熊さん:ペットと一緒の撮影のお問い合わせがあったんですが、置いてある機材の関係やさまざまなお客様が利用する観点からお断りさせていただいています。
——イベントのようなものは開催しているんでしょうか?
小熊さん:お試しも兼ねて、毎月ワンブースのみの撮影会を開催しています。平日限定で1〜2時間のみの予約制イベントなのに、とても好評で毎回すぐ定員に達してしまうんです。ハロウィンやクリスマスといった季節感あるバルーン装飾でブースをご用意しているので、毎回変わった雰囲気の写真を撮ることができるんです。
——気軽に体験できてありがたいイベントですね。今後やってみようと思っていることがあったら教えてください。
小熊さん:隣にある庭を整備して、屋外でも撮影できるようにしたいと思っています。今はセルフ写真をメインにしたスタジオですけど、ビデオグラファーの夫の撮影スキルも生かして、これからはプロカメラマンが撮影するプランも充実させていきたいですね。
——ますます楽しみです。
小熊さん:お子様の誕生日記念から、ご自身の遺影まで、いろいろな写真を撮っていかれるのを見て、写真っていうのは人生に寄り添ったものなんだなと感じています。そんな写真撮影のお役に立てれば嬉しいですね。自分たちだけの空間で撮影することができるので、発達に特性を持っているお子様の撮影にもご利用いただきたいんです。私もできる限りサポートさせていただきます。
memory studio LIP
阿賀野市笹岡1110
9:00-18:00
水曜休