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古町がもっと楽しくなる企画展、「古町100選」来月開催!

2月3日より、古町の2つの会場で「古町100選」という名の企画展がはじまります。このイベントは「古町エリアがもっと楽しくなる100の過ごし方」というテーマの、写真とコラムの展示です。主催しているのは、これまでも古町でちょっと変わったイベントをいろいろと企画してきた「古町セッション」というグループなんだとか。立ち上げメンバーのひとりである近藤さんに、今回の企画展のことや「古町セッション」をはじめた経緯など、イベントについてのお話を聞いてきました。

 

 

古町セッション

近藤 潤 Jun Kondo

1984年新潟市生まれ。2017年に友人と一緒に「古町セッション」を立ち上げ、古町の魅力を発掘する様々なイベントを企画する。「株式会社Suikaka」の代表取締役を務め、一級建築士やデザイナーの仕事が本業。多趣味でライブハウス巡り、テニス、釣りなどが好き。最近はカメラにハマっている。

 

Tシャツ作りからはじまった「古町セッション」。

――「古町セッション」は近藤さんがはじめられたグループなんですか?

近藤さん:そうですね。設立メンバーっていう感じになるんですかね。もうひとり、英語のインストラクターをやっているケイコさんという人がいて、その人から声をかけられてはじまったんですよ。

 

――そのときおふたりでどんな話を?

近藤さん:きっかけは悪ノリだったんです(笑)。共通の知り合いにマークっていうアメリカ人がいて、トランプ前大統領が選挙のときにキャッチフレーズにしていた「MAKE AMERICA GREAT AGAIN」っていう言葉を文字って、「MAKE FURUMACHI GREAT AGAIN」って言ってクラブで騒いでいたらしいんですよ。それが面白いからTシャツを作ろうってなったのがきっかけですね。

 

――最初はお友達同士のノリだったんですね(笑)

近藤さん:それでトランプ前大統領が使っていたものと同じデザインで作ろうと思ったんですけど、「そんなの着たくない」って言われてしまって(笑)。最終的にイラストレーターの神田亜美さんにイラストを描いてもらって、Tシャツを作ったんですよ。そのときに「せっかくやるなら自分たちの活動に名前をつけよう」ってことになったんです。それが2017年ですね。

 

――「古町セッション」という名前にはどんな意味が?

近藤さん:音楽で「セッション」って、いろんな楽器を持ち寄ってその場で即興で弾いたりすることじゃないですか。そういう意味合いで、いろんな人が古町に集まって一緒に奏でられたらいいなっていう願いを込めています。

 

――近藤さん自身、古町には何か特別な思い入れがあるんでしょうか。

近藤さん:たぶん自分が、古町が栄えていた頃を知っているラストジェネレーションだと思っていて。小学生のとき、三越とかローサとかにめちゃくちゃ人がいたのを覚えているんですよ。中学生になってからは古町に服を買いに行くとすごく楽しかったし、高校生になってからもよく行っていましたね。だけど大学で県外に行って戻ってきたら、シャッター商店街になっていて……。

 

――それはショックだったでしょうね……。

近藤さん:ケイコさんは昔三越で働いていたこともあって、いちばん栄えていたときを知っているんですよね。それで「古町に元気がないから何かしたいね」ってはじめたんですよ。

 

古町で活躍する人たちが紹介する、古町の面白い場所100選。

――これまではどんなことを企画されてきたんですか?

近藤さん:本当にいろいろやりました。「カラフルマチ」っていうのは、最初にくじで「色」を引くんですよ。例えば自分が青を引いたら、街を歩いて見つけた青いものを写真に撮るんです。そうすると普段は気づかないお店とかが見つかるんですよね。最後に写真を色ごとに並べてみると「古町ってめちゃくちゃカラフルだね」って気づくっていう。

 

――なるほど。ちょっと視点を変えてみると街の見え方も変わるんですね。

近藤さん:あとは看板の写真集を作ったり、お菓子屋さんだけの地図を作ってそこでお菓子を買って花見をしたり、夜のピクニック、美食開拓とか……。

 

――ワクワクする企画ばかりで素敵ですね。

近藤さん:とにかく自分たちのやりたいことをやっていたら、何の団体なのかよく分からなくなって(笑)。でも結局古町の面白い場所を見つけようとしてやっていたことだから、それ自体を「100選」としてリスト化しちゃえば、自分たちがやろうとしていることが集約されるんじゃないかって思ったんです。

 

 

――じゃあ今回の企画展「古町100選」では、「古町セッション」のメンバーが選んだ古町の面白い場所100選を展示するっていうことですか?

近藤さん:っていうことでもあるんですけど、みんなが推薦するお店が意外と被っていたりして100個集めるのがけっこう難しくて。それなら「古町で活躍している人にも推薦してもらおう」ってことになったんです。

 

――それは面白いことになりそうですね。

近藤さん:たぶんみんなそれぞれ「自分の古町圏」みたいなものを持っていて。だけどよく行くお店、好きなお店ってひとりあたり10軒もないと思うんですよね。それをみんなでシェアできたら、もっと面白くなると思ったんです。実際に聞いてみると知らないお店がたくさん出てくるし、それを濃縮して100個集めたらって考えるとワクワクしますね。

 

――実際の企画展はどういうものになる予定なんでしょうか。

近藤さん:インスタレーションみたいな感じの写真と文章の展示になると思います。今考えているのは写真を吊って、それをくるっと回すと反対側にはその場所の説明とか紹介が書かれているっていうイメージですね。

 

――会場は「SAN」さんと「Blue Cafe」さんの2か所なんですよね。展示を見た後は、気になったお店へ実際に行ってみるっていうこともできそうですね。

近藤さん:そうですね。なぜ2か所での開催にしたかっていうと、移動してほしかったんですよ。それぞれの会場で別のものを展示して、両方行かないと100個見ることができないっていうふうにして、移動中に「さっき見たお店が近くにあるから行ってみよう」ってことができたらいいなと思ったんです。

 

古町に興味を持って訪れるきっかけになってほしい。

――企画展を終えた後は、この「古町100選」をどう展開していきたいですか?

近藤さん:みんなそれぞれの古町があると思うので、それを「#my古町」っていうタグを付けて、展示を見た人とかがインスタに投稿してくれたら面白いなって考えています。その投稿された写真をそのまま印刷して壁に貼るっていう、インスタレーションもやりたいですね。

 

――すごく濃い内容になりそうですね。

近藤さん:最終的には「古町100選」のZINEを作ることが目標です。あとは英訳するっていうのは企画当初から考えていて。外国人の方にも「古町って面白い」と思ってもらえたらいいですね。自分たちで楽しむっていうよりも、まだこの街を知らない人に向けてやるものでもあるので。古町に詳しい人が面白いことを紹介して、それを見た外の人が興味を持って、新潟市に来るきっかけになったら嬉しいです。

 

 

 

古町100選 -古町エリアがもっと楽しくなる100の過ごし方-

 

期間:2023年2月3(金)~20日(月)

開催場所:上古町の百年長屋SAN(火曜定休)/Blue Cafe(月曜定休)

※Blue Cafeはワンオーダー制

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