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ヘアメイクアップアーティストが考案したフェイスバッチ「MY FACE」。

マスクで隠れた素敵な笑顔を知ってもらいたい。

新しい生活様式となって、マスクを着用した生活スタイルが当たり前になりました。でも、マスクをすると顔の半分は隠れてしまいます。口元が見えないと、その人の笑顔ってわからないですよね。そこで誕生したのが、ヘアメイクアップアーティストの佐藤圭さんが考案した「MY FACE(マイフェイス)」。自然な笑顔を名札代わりにしたフェイスバッチです。今回は、佐藤さんに「MY FACE」の誕生秘話をインタビューしてきました。

 

MY FACE

佐藤 圭 Kei Sato

1969年新潟市生まれ。高校卒業と同時に某化粧品会社でビューティーアドバイザーを務める。1990年からは新潟を拠点にフリーのヘアメイクアーティストとして活動開始。広告撮影、雑誌、TVCM、舞台など、多くの業態に携わってきた。ヘアメイク歴30年のベテラン。

 

ファッション大好き少女、ヘアメイクアーティストになる。

――今日はよろしくお願いします。佐藤さんは、子どもの頃からヘアメイクに興味があったんですか?

佐藤さん:子どもの頃は、ヘアメイクというよりはファッションへの興味が強かったです。保育園の時は何回も着替える子だったし、小学生になるとダメージデニムを履いて、破れたズボンを履いている我が子を心配した母がアップリケを貼ってくれて喧嘩になったこともありました。中学、高校生になるとヘアメイクにも興味が湧きだして、ファッションの一部としてこだわるようになりました。

 

――ダメージデニムでの喧嘩、あるあるですね。我が家は祖母が縫ってしまいました(笑)。ヘアメイクに興味を持ちはじめたキッカケは?

佐藤さん:これといってキッカケはありませんでしたね。でも、母が美容部員をしていたから、その影響はあると思います。シーズンが終わったファンデーションやアイシャドウなどのテスターが家にはたくさんあったし、出掛ける時はしっかりとメイクしていた姿もみていたから。

 

 

――育った環境なんですね。ヘアスタイルも当時からこだわっていたんですか?

佐藤さん:寝ぐせで出歩くなんてありえないって思っていたから、小学生から必ず朝シャンをしていました。でも、ヘアスタイルはボーイッシュ(笑)。ファッションもそうだけど、スカートやワンピースとか女の子らしいスタイルが嫌だったの。だからモノトーンばっかりだし、全体のスタイルは男っぽかったですね。

 

――男っぽいのに、ヘアメイクとか女子力はしっかり備えていたんですね。カッコイイなぁ。ちなみに、ファッションやヘアメイクに興味があったのなら、別の道もあったのでは?

佐藤さん:ファッションが好きだから、ファッションデザイナーの道も考えたことはありました。でも、目指している人は多いから困難だと思ったんです。私、打たれ弱いから(笑)。それにファッション雑誌を見ていて、キャプションに出てくる「ヘアメイク」の文字も気になっていたんです。「こういう仕事もいいな」という思いもあったし、まだまだヘアメイクは一般的ではなかったからチャンスがありそうとも思ったし。

 

自分には何ができるのかを考えて。パーソナルのチカラとは。

――佐藤さんは、今までにどのようなお仕事をされてきましたか?

佐藤さん:広告や雑誌、TVCM撮影のヘアメイク、メイクアップ製品の新色プロデュースやアドバイザーなど。基本的にはモデルやタレントといった、表舞台に出る人たちに対してヘアメイクを施すことでキレイになってもらって、モチベーションを上げる仕事を30年間してきたかな。

 

――そうなんですね。そんな活動をされてきて、どういった経緯で「MY FACE」をはじめることになったんですか?

佐藤さん:この仕事をやり続けてこられたのは奇跡だなとしみじみ思っていた頃に、ちょうど50歳を迎えました。それで、これまでやってきたことを、今後はどう発展していくかを考えはじめた矢先、新型コロナウイルスが世界に広まりはじめたんです。はじめは他人事に感じていたけれど、次々に大手企業がダメージを受けている報道から、企業を相手に仕事をしている自分たちも危ないのでは…って危機感を感じていたら、ついに車メーカーからキャンセルの電話があって。それからは怒涛のキャンセル&延期の連絡ばかり。企業が難しいのであればパーソナルに向けて「何か自分がやれることはないのかなぁ」と、思ったのもひとつのキッカケでした。

 

 

――今後の展開と新型コロナウイルス、それぞれのタイミングが重なったんですね。

佐藤さん:そうなんです。マスクをした生活が当たり前になると、今まで見えていた顔は、半分しか見えません。マスク美人とか、マスクイケメンとかいうけれど、マスクを取ったらびっくりする場合もあるじゃないですか? それって、それぞれのパーツのバランスが分からないと、その人が分からないってことなんですよ。だからサービス業を筆頭に、「私はこういう人です」と表現する責任とツールが必要だと思ったんです。それが笑顔をプリントしたバッチ「MY FACE」。

 

――確かにマスクがあるとないとでは印象が違いますよね。

佐藤さん:メイクをする人がいなくなるんじゃないかとも思いました。だって、マスクで見えないのにメイクをする時のテンションは上がらないですよね。「メイクの仕方を忘れた」なんていう人もいたし。ヘアメイクアーティストとして、女性のメイクに対するモチベーション低下も食い止めたかったから。

 

「MY FACE」は素顔であって、笑顔である。

――「MY FACE」は、どのようにして手に入れられるんですか?

佐藤さん:特設サイトがあります。そこからテンプレートをダウンロードして、自分のお気に入りの笑顔を合わせたら完成。自分で作成するなら無料なんですよ。でも、ヘアメイクをして撮影、制作をすることもできます。さすがにこれは、有料ですけど(笑)

 

 

――自分で作れるんですね。すごい! ちなみにヘアメイクもお願いする場合はどのような流れなんですか?

佐藤さん:まずは気張らずに普段のメイクと格好で来てください。その姿をナチュラルに、シンプルにグレードアップするためにヘアメイクを施して、最後は撮影。約30分でできちゃいます。ヘアメイクをしているけれど、していないように見せて、いつでも素敵に思ってもらえるのが「MY FACE」の良い所であって、30年間培ってきた技でもあります。

 

――あくまで自然体の自分を、ちょっとだけ素敵にするんですね。最後に教えてください。この「MY FACE」をどんな人たちに使ってもらいたいですか?

佐藤さん:コミュニケーションから信頼を築いていく仕事をしている人たち、笑顔が仕事道具のひとつである人たちなどに、信用や信頼を繋ぐツールとして活用してもらいたいです。今の世の中から楽しさを発見してもらえるように、何かのお手伝いが「MY FACE」でできたら嬉しいですね。

 

男だって嬉しい! 男性からも求められる「MY FACE」。

「MY FACE」制作の第1号は、新潟市中央区にあるインテリアショップ「S.H.S」。はじめは女性社員が喜ぶならとスタートした話でしたが、「男性だって喜ぶ」との声が上がって、全社員が「MY FACE」を作ることに。男性だって、眉やヘアスタイルにプロが手を加えることで大変身。素敵な自分と対面すれば笑顔にだって。「どれだけ普段のその人のまま、最高のその人にできるか」、それが「MY FACE」の醍醐味。

 

 

 

 

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