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斬新なカルチャーが詰まったトータルコンテンツ「NOUVERTmagazine」。

若手クリエイターとデザイナーにフォーカス。インターネットと現実を繋ぐ。

自分の好きなモノを発信していく「マガジン(雑誌)」として、カルチャーとクリエイションを伝えるECサイト「NOUVERTmagazine(ヌーベルトマガジン)」。現実世界にポップアップストアを期間限定で出店しているとの情報をゲットして、さっそく行ってきました。今回は発起人の竹部さんに「NOUVERTmagazine」のアレコレをインタビュー。

 

NOUVERTmagazine

竹部 佑太 Yuta Takebe

1994年新潟市生まれ。国際情報大学卒業後、2018年に「NOUVERTmagazine」を立ち上げ。奥さんと愛犬・ウジュくんと三人暮らし。休日は散歩に出かけるほっこり系。

 

謎のベールに包まれた「NOUVERTmagazine」の正体とは。

――まずは「NOUVERTmagazine」の正体を教えてください。雑誌なんですか?

竹部さん:「NOUVERTmagazine」はオリジナルコンテンツとコマースを融合させて、現代のクリエイションの発展を目的に創設したECサイトであり、カルチャーの発信メディアとしてWebマガジンの展開もしている媒体です。

 

――なるほど。取り扱いのメインはファッションなんですか?

竹部さん:そうですね。国内の若手デザイナーやクリエイター、アーティストのファッションプロダクトと、コラボアイテムを中心に厳選して展開しています。あとは、今日来てもらった新潟市古町のインテリアショップ「APARTMENT」の4階で、期間限定のポップアップストアとして「ASOBINoBA(アソビノバ)」をオープンしています。これはドライフラワーショップ「IRIE FLOWER らいおん堂」とのコラボレーションで誕生した、ファッションとアート、花の3つの要素を掛け合わせたショップです。この空間は「NOUVERTmagazine」のコンテンツのひとつとして捉えています。

 

 

――えーと、つまり「NOUVERTmagazine」はECサイトであって、Webマガジンや実世界のコンテンツ展開もしているカルチャーの発信源、ということですね。

竹部さん:そんな感じです! マガジンという言葉はついているけれど雑誌みたいに広告をいれるのではなくて、自分の好きなモノをどれだけ発信できるのか。そんな考えで雑誌を再定義したのが「NOUVERTmagazine」です。

 

夢を叶えるために。ZOZOTOWNの失敗からのスタート。

――竹部さんは、どんなキッカケでファッションに興味を持ったんですか?

竹部さん:高校生のときに、古町や万代にあるセレクトショップに通いはじめたのが最初ですね。今と違ってSNSが普及していなかったから、雑誌を読み漁ったり、ショップの店員さんに話を聞いたりして洋服を探すのが楽しくて。バイト代のほとんどを使い尽くすほどでした。

 

――その当時からファッションの仕事をしたいと?

竹部さん:はい。当時からファッション関係の仕事に就きたいと考えるようになって、大学の就職のときはファッション通販サイト「ZOZOTOWN」だけに照準を絞っていましたね。

 

 

――おお! 大手を目指しましたね。ライバルが多そう…。

竹部さん:希望者は1,000名以上もいましたね。僕はなんとか最終面接まで辿り着けて、前澤友作前社長に面接をしてもらったんです。

 

――そこまで行くの、すごいじゃないですか。…結果は?

竹部さん:夢まであと一歩というところで、緊張で頭が真っ白に。まったく言いたいことが伝えられなくて…結果はご想像の通りです。受かるつもりで就職活動をしていたからZOZOTOWN以外の会社を受けていなくて…。

 

 

――ZOZOTOWN以外受けていない…大ピンチじゃないですか!

竹部さん:そうなんですよね。でもやりたいことははっきりしていたから、卒業してからは就職しないで「NOUVERTmagazine」を創設しました。あれから約2年が経って、これまでに福岡でポップアップストアを開催したり、ユナイテッドアローズとコラボで原宿本店に「束矢商店」という期間限定ストアをさせてもらったりして、貴重な体験をすることができました。そう考えると、ZOZOTOWNでの失敗は夢を叶えるためのスタートだったのかなって。

 

「NOUVERTmagazine」の新進気鋭なアイテムたち。

――それでは、取り扱いアイテムについても教えてください。どんなクリエイターやデザイナーを紹介していますか?

竹部さん:まず知ってもらいたいのが、写真家の「イリグチケンタ」。世界各国で開催されるファッションウイークで、ストリートスナップやバックステージの撮影を中心に活動して、オンラインメディア「HYPEBEAST(ハイプビースト)」やカジュアルファッションブランド「Reebok CLASSIC(リーボッククラシック)」などでも仕事をしてきた彼は、「NOUVERTmagazine」のメンバーのひとりです。

 

――なかなかのビックネームとお仕事をされている方ですよね。彼の作品も購入できるんですか?

竹部さん:もちろんです。2018年にリリースした写真集「FOCUS PAPER」を取り扱っています。今の時代、写真はスワイプひとつで消費されてしまうじゃないですか。それにどう立ち向かっていくかを考えて誕生したのが、この写真集。ひとつのパッケージには多種多様な形式やサイズの写真が入っていて、1枚1枚を写真として、アートとして、さらにはファッションやインテリアとしても感じてもらえる仕組みになっています。

 

 

――冊子になっている写真集とは違って、新しいスタイルですね。もうひとつオススメを教えてください。

竹部さん:第2回目のポップアップストア「NOUVERTEmagazine pop-up store VOL.2 “Youth comes but once” in FUK」にも参加してもらった、福岡を拠点に活動しているファッションブランド「GENKOTSU CREATE(ゲンコツクリエイト)」ですね。「先人たちが生み出したアイテムやディテール、生まれた歴史などに敬意を払うものづくり」をコンセプトに、伝統を違った視点から解釈している斬新なブランドです。「ボタンが前に付いて、襟があるのがシャツ」といった既成概念を崩してくれますよ。

 

 

――これも気になるブランドですね。いろいろな発信の活動を続けてこられたと思いますが、これからより意識してチャレンジしてみたいことはありますか?

竹部さん:「NOUVERTmagazine」で発信しているのは若手デザイナーやクリエイター、アーティスト。つまりユースカルチャーがメインです。でも、このカルチャーは歴史や経験が浅いことから、ハイカルチャーには届いていません。だから自分の活動を通して多くの人たちに知ってもらったり、認めてもらったりして、いずれはユースカルチャーをハイカルチャーまで持っていけたらと思います。

 

インターネットの世界から飛び出した。だからこそ、伝えたい。

ECサイトとして、そしてWebマガジンとして独自のコンテンツを発信する「NOUVERTmagazine」。インターネットの世界から飛び出して、現実世界でポップアップショップを開いた理由を訊ねると、「ファッションアイテムは有名だから買うのではなく、手に取ってもらったり、デザインの理由に納得してもらったり、とにかく直に説明をして良さを伝えることも大切だと思ったから」と竹部さん。便利になり過ぎた世の中だからこそ、しっかりと顔が見えてのコミュニケーションが大切なんだと再確認したインタビューでした。

 

 

 

 

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