ラーメン激戦区の新潟市中山エリアに「麺や 鈴音(すずね)」というラーメン店がオープンしました。昼の営業を終えた休憩時間に店主の鈴木さんを訪ね、ラーメンについてのこだわりを聞きました。
麺や 鈴音
鈴木 茂雄 Shigeo Suzuki
1983年新潟市江南区生まれ。家業の運送会社などで働いた後、「麺や来味」で修業。その後はラーメン店をはじめ中華料理店、配送会社で働き、2024年に新潟市東区で「麺や 鈴音」をオープンする。
——「麺や 鈴音」をオープンしたいきさつを教えてください。
鈴木さん:今までの経験を生かして自分の足で歩きはじめたいという気持ちがあったので「麺や 鈴音」として独立させてもらいました。
——そういうことだったんですね。オーナーとして自分のお店をはじめてみていかがですか?
鈴木さん:じつは開店直前に体調を崩して入院することになってしまったんです。ですから入院しながら開店の準備を進めて、退院した直後に商談やスタッフの面接をおこないました。開店したのが10月だったのでバタバタだったんです(笑)。病み上がりということもあって、しばらく昼営業のみで続けてきましたが、体調が回復したこともあって今年から夜営業もはじめることにしました。
——それはいきなり大変でしたね。このあたりはラーメン店が多くて、激戦区じゃないですか?
鈴木さん:確かにラーメン店は多いんですけど、こってり系のお店ばかりなので棲み分けできると思いました。ただ若い世代が多く住んでいる地域なので、ちょっと苦労しているんです。
——こちらのお店で提供している、ラーメンのこだわりを教えてください。
鈴木さん:新潟県産の食材を厳選して使っていることでしょうか。
——それは地元に対する思い入れから?
鈴木さん:いえ、新潟産の食材だから使っているわけではなく、本当に美味しいものだから使っているんです。実際に生産者の元へ足を運んで、どんな思いやこだわりで生産しているのかお話を聞くようにしています。SNSでも食材の紹介しているんですけど、間違った内容を紹介するわけにはいきませんからね。食材の素晴らしさを幅広く知っていただきたいので、店頭でも販売しているんです。
——「株式会社伊彌彦」さんの「伊彌彦醤油」、「野澤食品工業株式会社」さんの「ふたなつ醤油」、「ミネラル工房」さんの「白いダイヤ」が販売されていますね。
鈴木さん:全部うちのラーメンで使っている商品です。少しでも生産者さんのお手伝いができればと思っています。あと販売はしていないけど、麺も、弥彦にある「第四生産組合」さんで栽培している新潟県産小麦「ゆきちから」を原料に「有限会社 太洋軒製麺所」さんで製麺したものを使っていますし、チャーシューやワンタンには関川村の「蛇喰豚(じゃばみぶた)」を使っています。
——挙げるときりがなさそうですね(笑)。今後はどんなふうに営業していこうと思っていますか?
鈴木さん:お酒とおつまみの提供や季節限定メニューにも力を入れていきたいし、ラーメンにとらわれず、いろいろなことに挑戦していきたいです。少しでも景気が良くなるように周りのお店とも連携しながら、地元を盛り上げていけたらいいなと思っています。
麺や 鈴音
新潟市東区東明2-5-1 アイビスビル1-B
11:00-14:00/18:00-21:00
木曜休