手打ちパスタとデザートを楽しむ
新発田市の「Pasta e Dolce CUOCA」
食べる
2026.05.16
以前紹介した豊栄エリアの人気店「Trattoria NoraCucina(トラットリア ノラ・クチーナ)」で店長を務めてきた長谷川さんが独立し、今年から新発田市で「Pasta e Dolce CUOCA(パスタ・エ・ドルチェ クオッカ)」というお店をオープンしました。いったいどんなお店なのか、久しぶりに再会してお話を聞いてきました。
長谷川 孝志
Takashi Hasegawa(Pasta e Dolce CUOCA)
1985年、新発田市生まれ。パティシエの専門学校を卒業後、東京のフランス菓子店で5年間パティシエを経験。2011年に新潟に戻り「Trattoria NoraCucina」で働き、2015年からは店長を務める。2026年に独立し「Pasta e Dolce CUOCA」をオープンする。釣りが趣味で魚の目利きには自信がある。
父の病気をきっかけに
独立の夢を目標に切り替える。
――「Trattoria NoraCucina」を取材した際はお世話になりました。そしてこの度はおめでとうございます。
長谷川さん:ありがとうございます。今回もよろしくお願いします(笑)
――早速ですが、長谷川さんはいつ頃から独立を考えていたんですか?
長谷川さん:3年くらい前です。父が病気で倒れたことをきっかけに、元気なうちにやりたいことをはじめておこうと考えるようになったんです。
――それで「Pasta e Dolce CUOCA」をオープンされたんですね。こちらの物件は以前も飲食店でしたよね。
長谷川さん:カフェレストランでした。レンガ調だった壁を柔らかいベージュの漆喰風に変え、ゆったり寛いでいただけるように席数を減らして、その分ウエイティングスペースや入口の風除室を設けました。
――寛いで過ごせる空間づくりを意識しているんですね。店名の「CUOCA」にはどんな意味があるんでしょう?
長谷川さん:日本語の「食おっか」をイタリア語風にしたものなんです(笑)。これまで働いてきた「Trattoria NoraCucina」も「野良仕事」の「のら」と、イタリア語で「ご馳走」を意味する「Cucina」を合わせた店名だったので、リスペクトを込めてテイストの似た店名にしました。そういうユーモアが私も好きなんです(笑)。「CUOCA」のあたまに「Pasta e Dolce」とある通り、ここは「パスタとドルチェの店」なんですよ。

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地元食材と越後もち豚を使い、
手打ち生麺と合わせるパスタ。
――パスタはどんなことにこだわっているんでしょう?
長谷川さん:まずは旬の地元食材を使うことですね。特に新発田市で育てられた「越後もち豚」にこだわっているんです。「ボロネーゼ」は一般的に牛肉でつくりますけど、私は「越後もち豚」を4時間煮込んでソースをつくっています。
――いただいてみると、スパイシーな味わいが感じられますね。
長谷川さん:豚肉は牛肉と比べて少し物足りなさを感じるので、最初は印象に残らないミートソースパスタになってしまったんです。そこで、シナモンをメインにいくつかのスパイスを調合して使ってみたら、お客様から「あとを引く味」「中毒性がある」と感想をいただけるようになりました。
――確かに印象に残るソースですが、麺も負けないくらいインパクトがありますよ。
長谷川さん:自分の店でパスタを提供するにあたって、手打ちパスタに挑戦したいという気持ちが強かったんです。パスタを提供する店はたくさんあるなかで選んでもらうためには、手間をかける苦労が必要だと思いました。
――手打ち麺は乾麺に比べて手間がかかるんでしょうね。
長谷川さん:イタリア産の粉と新潟県産の卵でつくった生地を寝かせてから使うんですけど、卵を使った生パスタなので鮮度に気をつけているんです。そのためには毎日仕込みをしなければならないんですが、その分家庭では出すことのできない味をお楽しみいただけると思います。

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閉店したお店の大好きな味を再現した、
思い出深いチーズケーキ。
――ドルチェをはじめたいきさつも教えてください。
長谷川さん:以前は東京でパティシエをやっていて、「Trattoria NoraCucina」でもデザートをつくるのが好きだったんです。お客様の評判も良かったので、ドルチェを楽しんでもらう店をやりたいと思っていました。でも、それだけでは難しいと思ったので、「Trattoria NoraCucina」での経験を生かしてパスタも提供することにしたんです。
――パスタよりも先にドルチェの店をやろうと思っていたとは……。特におすすめのドルチェといったら何ですか?
長谷川さん:「シェフ思い出のチーズケーキ」です。名前の通り、私の思い出が込められているチーズケーキなんですよ。
――どんな思い出が込められているのか気になります。
長谷川さん:豊栄エリアの人たちに親しまれ続けてきたレストランがあったんです。そこのチーズケーキは人気があって、私も大好きだったのでよく食べにいっていました。ところが5年前に店を閉めることになって、そのケーキが食べられなくなってしまったんです。
――それは切ないですね。
長谷川さん:だからそのケーキをもう一度味わいたくて、記憶を頼りに再現したんです。レシピを教わったわけではないので、最初は思うようにいかず試行錯誤を繰り返しました。その様子をインスタグラムに投稿していたので見守ってくれていた方も多くて、完成した際には待ち望んでいた方々からたくさんのコメントをいただきました。
――それだけ愛されてきたチーズケーキなんですね。
長谷川さん:感謝の言葉をたくさんいただきました。人気があったからパクろうと思ったんじゃなくて、大好きな味を残したいという思いだったので、それが喜んでもらえたことは嬉しかったですね。
――チーズケーキは、テイクアウトもやっているんですよね。
長谷川さん:はい、ケーキだけを買いに来るお客様もいらっしゃいます。このケーキの美味しさをもっと多くの人に広めたいので、いつかは小さなケーキ店をオープンできたらいいなと思っているんです。

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生まれ育った新発田への恩返しのため、
料理を通して地元食材をPRしたい。
――オープンしたばかりですけど、これからはどんなふうにお店を営業していきたいですか?
長谷川さん:生まれ育った新発田に恩返しをしていきたいと思っています。そのためにも、料理を通して市外の方々に新発田の食材をPRしていきたいですね。そして、この「Pasta e Dolce CUOCA」が新発田に足を運んでいただくきっかけになれたら嬉しいです。お店のインスタグラムでも、新発田のおすすめスポットを紹介しているんですよ。
――素晴らしい目標ですね!
長谷川さん:褒められた後に言うのもなんですけど……Hi-STANDARDの難波章浩(なんばあきひろ)さんとアルビレックス新潟の選手に来てほしいです(笑)。店内に大きなテレビを設けて、試合を応援しながら食事できるパブリックビューイングもやってみたいんですよ。

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